
心の伊達市民 第一号
【石原慎太郎の本】
女房が石原慎太郎の書いた、「私という男の生涯」という本を買って来た。
幻冬舎から出版された本だが、「自分と女房が亡くなった後に出版する」という条件付きで書かれた本である。これは自叙伝であるが、読んでいて面白い。
本書の中でも書いているが、自分は好色だと言う。愛人も何人かいたし、婚外子もいる。海を愛し、女を愛し、小説を愛し、政治に関わり、最後は脳梗塞となり、死を恐れている様子が書かれている。「ここまで書いていいのか?」とも思い、また「こんなに勝手な人生を送れて、本当に羨ましい」と私は思った。
【日産ショールーム】
本を読み終えてから、銀座に行った。そこで今回は4丁目の角に建つビルの話である。
一番目立つのが「GINZA PLACE」の1階の日産のショールームで、いつも外国人観光客がたむろしている。今は3月に行われる「ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6戦に合わせて「NISSAN FORMURA E PARK」を開催している。
このレースは、東京ビッグサイト周辺の市街地で行われるらしい。
でもNISSANと言えば、どうしても楽器の箱に入って逃げた男「カルロス・ゴーン」を思い出す。彼はいまはどうしているのか?
【和光のショーウィンドー】
日産ショールームの斜め向かいに建つのが、高級デパートの「和光」である。
ショーウィンドーは曲線状で、毎月のように展示物が変る。
これを見るのも、銀座に出た時の楽しみの1つである。
2月後半から3月3日に行われる、東京マラソンを応援する「GO! TOKYO」という展示が始まった。その意味は『東京マラソンの主役はランナーはもちろん、ボランティア、応援するランナーの家族・友人など、大会に関わる「自分を更新する」全ての人達。SEIKOもオフィシャルタイマーとして、大切なタイムを記録します』だそうだ。
【三愛ドリームセンター建設中】
和光の向かい側の三越デパートは、あまり面白味が無いのでパスする。
もう1ヵ所にはあるのは「三愛ドリームセンター」であるが、いまは閉鎖されている。
会社の説明では『竣工から60年が経過し建物の老朽化が進んでいることから、安全性の確保のため建て替える』
『完成は2025年。創業者・市村清の思いを宿すこの場所からさまざまなメッセージを発信することで、銀座の街にふさわしい新たなランドマークを目指す』とある。あの円筒形のビルはモダンで、懐かしい。次にどんなビルが建つのだろう?
【鳩居堂の鳩】
新橋方面に向かうと、すぐに1663年創業の「鳩居堂」がある。
いつもはただ通り過ぎるのだが、ある時、外国人観光客がカメラを上の方に向けていた。私もつられて見上げたら、店のマークの鉄製の鳩の彫刻が飾ってあったのが見えた。そして「なぜ鳩居堂」というのかを知りたくなり、店の歴史を調べてみた。
『屋号は儒学者・室鳩巣の命名。中国の民謡集「詩経」にある「維鵲巣有、維鳩居之」で、カササギの巣に託卵する鳩に、「店はお客様のもの」という謙譲の意を込めた』とあった。2017年には鳩居堂の土地は1平米で4032万円となり、2年連続で日本一となった。
【ワシントン靴店】
鳩居堂の並びで、少し先に「ワシントン靴店」がある。
ここも歴史は長く、1933年の創業である。
この店と隣のSoftBankとの間のワシントン靴店側の壁に、「女の子が店を覗いている絵」がある。「なぜここにこんなだまし絵があるのか?」と思い、HPから問い合わせた。
すると親切に、私のバカな4つの質問に答えてメールが届いた。
「回答」1、殺風景なので、なにか生かせないかと考えた。2、通り掛かる人に楽しんでもらいたい。3、作者はイラストレーターの藤田 修一」。4、今までに塗り替えはしていない。これで私は安心して、ワシントン靴店の前を通れる。
【ウィスキー博物館】
ワシントン靴店の少し先の「イグジット・メルサ」の6階に、「ウィスキー博物館」がある。私は酒を飲まないが、ここのウィスキーのコレクションは凄い。
入場料を取って見せるのではなく、販売が目的のようだ。
日本のウィスキーだけを扱い、何千本もの希少価値のもの、珍品などを揃えている。
私が見ていたら男性店員が近付いて来たので、聞いてみた。
私 『写真を撮ってもいいですか?』
店員『どうぞ』
私 『どこの国から?』
店員『中国です』
結局はウィスキーの話はしないで、彼との会話は終った。
(おまけの話)【辛抱34年】
東証の日経株価が、2月22日に終値で3万9098.68円を付けた。
遂に34年ぶりにバブル期の株価を越えた記念すべき日となった。
私は19日に越すかと思い、兜町近くの「カブトワン」に撮影に行った話は書いた。
しかしその日は少し下げて終り、おあずけとなった。
22日の気温は8度に届かず寒い日で、他の用事もあったので「カブトワン」には行かなかった。ところが、私が行けなかったその日に、高値更新をしたのであった。
だが23日は天皇誕生日で祝日、24日は土曜日、25日は日曜日なので、株式市場は3連休である。そこで私の予感では、カブトワンに行けば「22日の株価は残っている」と思った。そしてわざわざ兜町まで出掛けて行った。
築地市場前から都バスに乗るのだが、バスが遅れてタッチの差でバスは出て行ってしまった。仕方ないので、地下鉄で茅場町まで行った。幸先が悪いので、「駄目かな」と思いながら地下鉄に乗っていた。
カブトワンに行くと、会社は休みだがビルは開いていた。
中に入ると天井から下がった巨大なLED画面に「渋沢栄一の想い出」が映し出されていた。その画面が変ると、延々と日本経済新聞のニュースが流れた。
「株価表示はしないのか」とガッカリして、エスカレーターで2階の様子を見に行った。するとガラス越しに画面が株価表示に変ったのが見えた。
慌てて1階におりると、私の目的の「39098.86」の数字が出ていた。
歴史的な場面を撮影出来て、その日は満足して家に戻ったのである。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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景色がごちそう☆ “ モントーヤ “ ですごす ゆったり時間
温泉街から国道230号線を車で走ると、洞爺湖の上、畑の真ん中に突如現れる黒いコンテナ。 直線道路なので、気になりながらも通り過ぎ、農機具の倉庫かな?一体なんだろう?と気に留めていた昨年。 そんな、筆者のような読者の方もきっといらっしゃったことと思います。 そして今年、どうやらOPENしたらしい!との情報を得て、謎を解くべく取材をさせていただきました。 ↑この束石がポツネンとあるだけの国道からの入り口 ちょっぴり勇気がいる入り口からコンテナを目指して奥へ向かうと、そこには遮るものがほとんどない空間。 畑だと思っていたこの土地は、実は畑ではありませんでした。 周りを見渡して感動しました。 ぐるっと300度くらい見渡せます。 しかも、羊蹄山・尻別岳・ニセコ連邦・昆布岳・有珠山などなどが一望でした。 尻別岳 羊蹄山 取材に訪れたことをうっかりと忘れ、うっとりとゆったりモードにスイッチが入りそうになってしまったほどの眺望です。 「危ない 危ない」と、気を取り直して玄関に向かうと、思わず開けたくなる可愛らしい赤いドアがありました。 ↑入り口にメニューがあるのは安心します ↑ドアを開けると可愛いくて不思議でユニークなディスプレイ ↑厨房で忙しそうないずみさん こちらは、2022年5月にオープンしたカフェ&キャンプサイト “ モントーヤ “です。 札幌から6年前に移住して来られた オーナー 井上啓二さんと奥様 いずみさんが営むお店です。 実はお会いして驚いたことがありました。 ご縁というのは不思議なものだとも思いました。 ↑大きな窓からは遠くの山がよく見えます 奥様のいずみさんは2年前、筆者が企画したワークショップに参加してくださった4名様のうちのお一人だということ。 オーナーの啓二さんは、筆者がどうにも気になって気になって、何度も探しに行った洞爺湖畔の幻の珈琲ソフトクリーム屋さんのオーナーさんだったということ(数ヶ月で満足して閉店)。 そうだったんだ! そうだったんだ! このような形でお会いできるとは! と、敷地に入った最初から少々興奮気味の筆者…^^; 店内は、外からは想像できないくらい落ち着いていて、どこか懐かしい雰囲気の調度品が並んでいます。 ジャズが心地よく流れ、レコードジャケットやコレクションの古いカメラが並びます。 ↑筆者好みのアーティストとレコードジャケット ↑昭和感漂うレトロなコーナー。 「東京に居た頃は服飾デザインの仕事をしていました。いわゆるDCブランドの服です。札幌に戻ってからは、もともと好きだった馬の仕事に携わりました。馬の競りのためのプロモーションビデオを制作したり、牧場のWebを制作したりする仕事です。札幌競馬があるときは、競馬場で売店も営みます。だからまあ、そちらの仕事が本業かな。」 ↑こちらはオーナーの本業。代表取締役としての会社「inox」のwebページ なるほど…。 馬に関わる映像のお仕事と“ モントーヤ “の関連がいまひとつ見えませんでしたが、飲食業にはすでに携わっていらっしゃったわけです。 そして、奥様とのご縁も馬が取り持ったとか♡ ↑コンテナは雨よけにもなり、イベントなどのショップにもご利用いただけます。 1本だけ残したドロノキ(ヤマナラシかも)は、シンボルツリーになっています 「この5000平米の土地は、僕が買う前は何十年も手付かずだったそうです。太くなった木も草も伸び放題のジャングル状態。崩れ落ちた家もそのままで荒れ放題。呆然としてしまうような荒地となっていました。水道も通っていませんでしたので、大掛かりな工事になりました。途方に暮れるほどの手間を掛け、足掛け4年がかりで開墾していきました。」 「そこまで苦労して…。この場所の何にそんなに惹かれたのですか?」 「景色です。どこを見ても山があるこの景色を見ながら珈琲が飲みたかった。ただそれだけです。」 それまで、クールな面持ちで話をされていたオーナーの目が、ふっと力が抜けて優しくなった瞬間でした。 この景色を見ながら一杯の珈琲(お店の珈琲は札幌の有名焙煎ショップ「斉藤珈琲」の豆使用)が飲みたいというそれだけで、4年間も開墾をしてしまう井上夫妻がなんとも素敵です。 「でも、そもそも何故札幌から移住して来られたのですか?」 「きっかけはスイスを訪れたことでした。もう本当にスイスが素晴らし過ぎて、人生観が変わりました。ほんと、絶対に行ったほうがいい!」 この時のオーナーの目はキラキラに輝いていました。 そのご様子だけで、どれほどスイスが素晴らしかったのかが分かりました。 「帰国後、札幌に住まなくても今の仕事はできるよね?と夫婦で話すようになりました。その時の場所の候補は、北海道の都会ではない景色の良いところ、もしくは南阿蘇でした。 そうして洞爺湖畔に居場所を見つけ、その2年後、周りの山々が見渡せるこの場所が気に入り購入しました。」 それから、足掛け4年の開墾の日々が始まったのでした。 店舗は、コンテナ7つを繋げて造られています。 大きな窓の店内はオーナー自らがデザインされたもので、お気に入りの調度品は、山を楽しむためのレイアウトになっています。 「ところでメニューを見せていただけますか?」 とお願いし、見せていただいたのがこちら。なんと、絵本でした。可愛い〜♡ ↑画像はありませんが、珈琲おいしくチーズケーキが絶品です! ↑次回はこちらを食べてみたい! ↑生パスタも美味しそう〜♡ そういえば、入り口にも店内にも絵本が飾られていました。 てっきり、いずみさんのご趣味かと思いきや…。 なんと、「僕のアイディアです」と。 この時のオーナーはちょっとハニかんだ笑顔でした。 ↑思い切り照れたお顔で振り返ってくださったショット ところで、“ モントーヤ “ の “モン“ とは、フランス語で “私の”という意味だそうです。 つまり” 私の洞爺”。 それでも湖畔ではなく、300度にわたり遠くに山を望めるここを選んだのは、「ここで珈琲が飲みたかったから」。 ここがオーナーにとっての「私の洞爺」なのですね。 「洞爺湖も有珠山もいい。でも、ここから眺める羊蹄山も洞爺湖町のランドマークであって欲しいのです。阻害するものが何もない畑のど真ん中で、この景色を楽しみに来ていただきたいです。」 ↑キャンプサイトご利用の場合は店舗の玄関フード内のトイレが共用利用できます 今後は、プライベートキャンプサイトも整備して行くそうです。 ただし、利用できるのはオーナーの友達か、友達の紹介限定だそうです。 優しく尖った カフェ&キャンプサイト“ モントーヤ “。 広大な土地にポツンとコンテナは目立ちますが、素敵な隠れ家を見つけました。 ―モントーヤ情報―虻田郡洞爺湖町成香19営業日時はInstagramまたはHPをご確認ください。Instagramhttps://instagram.com/montoya_108?igshid=YmMyMTA2M2Y=HPhttp://montoya.jp/*イベントのご利用も可能です。HPのお問合せフォームよりご相談ください。
Rietty
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