心の伊達市民 第一号

写真で見る東京」(88)上野公園の満開桜

今年の桜の開花宣言は3月24日だったが、その後が天候不順が続いた。
冬に戻ったかと思うような小雨が降り、寒い日が続いたせいで満開がいつまでも来ない。

諦めかけたら4月4日に久し振りに晴天となり、気温も春めいて来た。
雨で中止になっていた上野の「東京・春・音楽祭」が、やっと再開した。
そこで私は「上野の森美術館」に出掛けて行った。


  宴会場のブルーシートがいっぱい



上野公園の入口の枝垂れ桜は見頃を過ぎて、花も残り少なくなっていた。
それでも大勢の外国人観光客が来ていた。
階段を上り西郷隆盛像の先に行くと、ブルーシートの上に座る大勢の人達が見えた。
場所取りの人もいるが、多くは「花見の宴」である。


 外国人はピンクの桜が好きなようだ。



昔はブルーシートなんてものが無かったので、「ゴザ」を敷いていた。
どこへ行ってもブルーシートなので、「なぜブルーなのか?」と変なことに疑問を持った。すると意外なことが分かった。

「合成樹脂が普及した当時、青い顔料が一番安かった」、「景観を損ねない」、「目立たない色はお店でも目立たず売れにくい」ということが分かった。
「なんでも理由があるんだなー」と思ったのである。


 青空と「ソメイヨシノ」



ブルーシートに座っていのは、ほぼ日本人だけだ。
外国人は横目で見るだけで、桜と自撮り写真で忙しい。
久し振りの青空で、ソメイヨシノが青空に映える。
「花見の宴」の人達は静かに飲んだり食べたりしている。

昔のように「高歌放吟」したりしていないし、酔っ払いもいない。
日本人が真面目になったのか、大人しくなったのか?


お花見で大混雑



ソメイヨシノに混じって、少しだけピンクの桜もある。
「エドヒガン桜」なのかもしれないが、外国人観光客はピンクの桜がお好みのようだ。
その桜の木の前では、記念撮影をしたい外国人が順番待ちをしている。

見ていて「日本人とは違うなー」と思うのは、大勢待っている人がいても、派手なポーズをすることだ。ピンクの洋服の女性は恥ずかしげもなく、ダンサーのようなポーズをとった。


ポーズをして記念撮影するアジア人女性


私は酒を飲めないが、ここでは1人は寂しい。
学生時代の同級生やマンションの友人達は後期高齢者も昔に過ぎてしまい、いまは静かにしている。青空の下でブルーシートを敷いて美味しいものでも食べながら、昔話も楽しいのでは?

人は大勢いるが、家に帰るまで私は誰とも話をすることもない。
レストランに入っても注文はタブレットだし、ロボットが料理を運んで来るから話す機会も無い。


カップルの宴も多い



宴会の人を見飽きたので、そろそろ帰ることにした。
帰りは弁天堂の方を通って、ボート池の様子を見ることにした。
中央通りを行くと、駅の方からやって来る大勢の人達に出会う。

通りは中央で一方通行に仕切られているが、それでも大混雑である。
その80%くらいが外国人観光客である。
今年の桜の満開が遅れたせいで、いま東京にいる観光客はラッキーだった。


 上野公園の中央通りの大混雑



(おまけの話)
中央通りを清水観音堂の前で、右に曲がって石段を降りる。
最近は階段の下りが怖くなった。なるべく手摺を掴まるようにして降りる。
道路を渡りた弁天堂の手前には、両側に多くの屋台が出ている。

前回は寒くて小雨で閑散としていたが、この日は大繁盛だった。
外国人にとっては日本の屋台は面白いのか、買って食べる人、買わずに写真だけ撮る人がいる。


 石段から「弁天堂」方面を見る。



弁天度を過ぎると、右側にボート池が見えて来る。
暖かい日差しの中で、多くのスワンボートが出ている。
不忍池とボート池の間の狭い遊歩道を進むのだが、まともに進めない。
ゆっくりと桜を楽しむ人、桜の写真を撮る人、桜と自分を自撮り棒で撮る人、ユーチューバーか実況中継している人、みんな勝手に楽しんでいる。

中ほどまで進んだら、更に大渋滞になった。
ゆりかもめが乱舞しているのである。私も思わずユーチューバーになり、動画を撮影した。



混雑を抜け出して、やっとゆっくり歩けるようになった。
左側の不忍池沿いの桜を見ながら進んでいたら、前方に花筏が見えた。
ここは北側で、今日の暖かい南風で花びらが吹き寄せられたらしい。

とても綺麗だ。でも私以外に花筏の写真を撮る人はいない。
最後の締めに相応しい花筏の写真を撮って、満足して家に帰ったのである。


不忍池の北側に「花筏」が出来ていた。

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コメント

  1. 桜を愛でる(Y)

    桜を愛でる(Y)

    返信

    「桜愛」という言葉があるとは思えませんが、日本人は桜が好きですね!そして愛しています!きれいな桜を他人にも見てもらいたいので、LineやFacebookに写真を投稿して来ます。所属しているクラブの月刊紙を編集する今月は「我が町の桜特集」を作りました。メンバー各自が我が町の自慢の桜を届けてくれました。
    桜の時期以外ではこんなことは無いのですが、、、

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    満開の桜、春の到来を喜ぶ人たちのうきうきさと笑顔が伝わってきます。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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