心の伊達市民 第一号
同級生と作っている「都心を歩かない会」の、5月のイベントを行った。
内容は「ランチ」、「六義園」、「東洋文庫」である。
台風1号の発生で前日まで開催が危ぶまれたが、「晴れ男」の私は運が強く当日は「晴れ」となった。午前11時35分にJR山手線の「駒込駅」に集まったのは、全員の7人だった。高齢者ばかりなので、当日になり1人くらいは体調不良で欠席すると思った。
「なにはともあれ、先ずは腹ごしらえ」で、六義園近くのビストロ「オララ」に行った。ここは珍しく、ランチの予約を受けてくれた。
平日に5人以上で同じ店でランチを食べるのは、非常に難しい。
ランチに予約を受ける店はかなり値段が高くなるので、引退オヤジには向いていない。なぜ「オララ」が予約を受けてくれたかは分からない。
ビストロの「オララ」という名前はフランス語で、その意味は「あらぁー!」、「まぁ!」とか「ありゃ!」ということだそうだ。スペルは「o la la!」である。
お店内は狭いが、こじんまりしていてフランスを思わせる雰囲気がある。
予約席は奥まったところに、扉は無いが8席の個室風になっている場所だった。
黒板に書かれたランチメニューから、「若鶏のソテー・デミグラスソース」(990円+税)を注文した。ランチにはスープとコーヒーが付く。まあ安い方だろう。
久し振りに会ったので話が盛り上がり、1時間以上も滞在した。
後の予定に響くので、みんなを急かせて席を立ち、2~3分先の六義園に向かう。
シニア料金は250円で庭園内に入り、その先の内庭大門をくぐる。
目の前の枝垂れ桜を4月に見に来たが、もう緑に覆われていて目立たない。
公園ではアジサイをPRしていたが、「和のアジサイ」なので花が小さい。
正面に枝垂れ桜を見て、左へ進む。
この庭園は典型的な日本庭園なので、中心に大きな池「大泉水」がある。
見学者がその周囲を散策する、「回廊式築山泉水庭園」である。
今回は来てみて驚いたが、真っ赤に咲いた「サツキ」が目立つ。
池の際に植えられたサツキが咲くのを初めて見たが、いつもは静かな日本庭園が一気に華やかになっている。
私は何度も来ているので、みなから離れて足早に先を行く。
足の弱いYさんは、出汐濱の近くの茶店でみなを待つと言う。
私は滝見茶屋、吹上茶屋、藤代峠などを通過して渡月橋に来た。
そこで植木職人が松の木の手入れをしているのが見えたが、これは絵になる。
庭園内は欧米からの観光客が多く、彼らは日本的なものを探しに来ているのだろう。
果たして「侘び寂」を感じ取っただろうか?
茶店で待っていたYさんは糖尿病気味なのに、クリームあんみつなど食べていた。
しばらく待って全員が揃ったところで、出汐濱を背景に記念撮影をした。
そして六義園の見学を終り、次の東洋文庫へ向かったのである。
(おまけの話)
六義園の次は、すぐ近くの「東洋文庫ミュージアム」に行った。
そこは私には懐かしい場所で、以前は隣に理化学研究所があった。
理化学研究所と言えば、あの有名な言葉「スタップ細胞はあります!」のリケジョの小保方さんである。
私は大学の卒論研究で、その理化学研究所に1年近く通ったことがある。現在は埼玉県和光市に移転してしまったが、当時の理化学研究所では大手企業から派遣された研究者の頭の良さに驚かされた。
【東洋文庫ミュージアム】・・・https://toyo-bunko.or.jp/
プロカメラマンのOさんは用事があるとのことで、ここで帰って行った。
東洋文庫ミュージアムのチケットをネットで買うと、通常料金「大人」900円のところが800円となる。そこで私が代表して買っておこうと考えたが、シニアは通常料金でも800円だったので止めにした。
現地でチケットを買おうと窓口に行ったら、係の女性が『六義園のチケットの半券があれば、700円で入園できます』と言った。
たった100円のことだが嬉しくなった。私も「小者になったなー」と反省した。
東洋文庫ミュージアムは、なんと言っても「モリソン書庫」である。
天井まで本が積み上げられた書庫は、写真撮影の格好の被写体となる。
私はここは3度目なので、1階と2階のモリソン書庫の裏には行かずここを楽しんだ。
みんなが揃ったところで、書庫を背景に記念撮影をした。
そしてこの日のイベントは終了し、私は都バス、みんなは駒込駅へと去って行った。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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