心の伊達市民 第一号

小さな旅(3)・・・港区

かなり前に港区の一部を散策した「小さな旅」の話である。
東京BRTで終点の「虎ノ門ヒルズ」から歩いて数分のところに、「港区立みなと科学館」がある。ここは入場無料で、どちらかというと子供向けの施設である。

1階の入口近くに「ナウマンゾウ」の復元模型が置いてある。
説明書によると「ナウマンゾウは日本を代表する氷河時代のゾウで、およそ36万年前から生息していて、 およそ28万年前に衰滅した。化石を研究していたドイツ人の科学者の名前から、ナウマンと名付けられた」とある。


 「ナウマンゾウ」(みなと科学館)



この時に入口でもらったパンフレットに、「プラネタリウム100周年×すばる望遠鏡25周年」記念全国一斉オンライン講演会の参加申込みがあったので、すぐに申し込んで別の日にまたここへ来たのである。

開催場所は2階のプラネタリウム内で、ハワイ島にある日本の国立天文台の大型光学赤外線望遠鏡からライブ中継だった。丸い天井に天体が映し出され、200億光年という想像を絶する遠い星の誕生の秘密を解説してくれたが、難し過ぎてなんだか分からなかった。通常は入場料が600円であるが、この日は無料だった。


 プラネタリウム(みなと科学館)



「みなと科学館」を出て神谷町方面に進むと、右手に「麻布台ヒルズ」が見えて来る。
オープンしたばかりの時に来たことがあるので、今回は2度目である。
土曜日なのでかなり大勢の人が来ているが、観光目的の人ばかりのように見える。
外国人観光客も多いが、館内はあまり混んでいなかった。

ここは坂の途中に作られているので、エスカレーターが多く、どこへ行くのも分かり難い。人気食品のブランド店だけに、人が集まっていた。


「麻布台ヒルズ」


        
「麻布台ヒルズ」の隣には、新興宗教の霊友会の立派な建物がある。 
今までにも何回もこの前を通ったが、なぜか怖いような気がして中へ入ったことは無かった。私の前を歩いていた外国人カップルが、石段を上って行くのが見えた。 
そこで私も彼らに続いて、石段を上った。上り切ると大きな重厚な扉があった。

しかしそこにはカップルは見当たらなかった。私は思い切って、扉を開けた。
そこにはものすごく広い霊場があり、静寂が支配していた。
写真撮影は禁止だし、誰もいないので外へ出た。   


「霊友会釈迦殿」



霊友会を出てさらに進むと少し上り坂になり、飯倉交差点に出る。
右に曲がればロシア大使館がある。私は左手前の道を入る。右側にはいまは工事中だが、秘密だらけの「フリーメイスン」の日本本部がある。左側には「日本聖公会聖オルバン教会」があるので中に入った。

ここはロシアのウクライナ侵攻により、それ以前はお茶の水にある「ニコライ堂」で一緒に礼拝していた信者たちが拒否したが、礼拝場所が無くなってしまった。
それを見かねた宗派は違うがオルバン教会が手を差し伸べて、ウクライナ正教会「聖ユダミッション」に決まった日だけ祈祷会のために教会を貸してあげているのである。


「聖オルバイン教会」



(おまけの話)【東京タワー】
聖オルバイン教会を出ると、すぐ近くの右手に東京タワーが見える。
最近は東京スカイツリーに人気が移っているようだが、私は東京タワーの方が好きだ。
少し行くと右側に「東京タワーと自分」を撮れる場所があり、お立ち台も用意されている。ここを通ると、どうしても自撮り写真を撮りたくなってしまう。

ところが最近は外国人観光客が増えたせいか、お立ち台のところに係員がいて撮影を手助けしているのには驚いた。



東京タワーは近過ぎて、なかなか全景を撮影できない。
でもどんな場所からでも、絵になるのである。
今回はコンパクトカメラだったので、頂上付近はあまりハッキリした写真にはならなかった。




ベトナムで見た「日本語の教科書」には東京タワーが登場している。
だから日本に来たベトナム人実習生たちは、必ず東京タワーへ行きたがる。
そこで私は今までに何度も、彼女たちを案内して東京タワーに上ったことがある。
ある時はイベントで歩いて外階段を上ったことがあるが、歩いても料金は支払わせられた。




東京タワーの裏手には、大型バスの駐車場がある。
ここに駐車したバスのフロントガラスには、東京タワーの全景が入る。
だから天気の良い日はここで写真を撮るのだが、運転手がいると撮影できない。
運転手のいないバスはあまり無いので、今回はチャンスだった。


 バスのフロントガラスに映った東京タワー



駐車場を出て右に行くと、帰りの東急バスの停留所がある。
その途中の右側には料理屋「うかい」があるが、そこの入口近くに外国人観光客が大勢並んでいる場所がある。

なにごとかと思っていたが、以前にネットで調べたら、地下駐車場の出入口の階段に立ち、下から撮影すると人と東京タワーの「インスタ映え」する写真になるそうだ。
最近は世界中どこで「インスタ映え」が盛んで、一極集中が起きている。


 駐車禁止のポールも英語だらけだ。

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コメント

  1. 三丁目(Y)

    三丁目(Y)

    返信

    東京タワーを見るたびに「三丁目の夕日」を思い出す。まだ周辺に高いビルのない所に建設中の東京タワーが浮かび上がっている。
    近い将来の日本の繁栄を象徴するかの映像であった。
    オート三輪に乗せられて夢見る乙女を堀北真希が可愛く演じていたのが懐かしい。

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    麻布のあたりは、歴史も古く、また国際的なのでしょうか、不思議な雰囲気を持った町ですね。しかしあの大型開発、麻布台ヒルズによって、独特の雰囲気を持ってきたこの界隈が、暴力的に破壊されてしまった、と私はみています。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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