心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(65)・・・儀装馬車

少し前に東京駅に都バスが着いた時に、儀装馬車が見えた。
世界の色々な国の大使が日本に着任すると、信任状というものを天皇陛下に奉呈することになっている。その時に儀装馬車で、東京駅から皇居まで乗せてもらうのである。

自動車と儀装馬車のどちらかを選べるそうだが、ほとんどの大使は馬車を選ぶ。
雨が降ると自動車になってしまうので、その時の大使はガッカリのようだ。


 1回目の迎えに東京駅に向かう馬車列



しかし宮内庁は各国大使が信任状を奉呈する日程は、なかなか明らかにしない。
コロナ前は宮内庁のホームページを調べると、1ヶ月くらいの予定は分かった。
それが現在では発表しない時もあるし、今回は3日前に発表となった。

毎日、毎日、これをチェックも出来ないが、今回はたまたま前日に思い出してチェックしたら出ていたのである。午前10時05分に1回目、午前10時35分に2回目を行うと出ていた。


 大使夫妻を乗せる儀装馬車が、1回目の迎えに行く。



私の今回の目的は動画撮影なので、早めに現地に向かった。
儀装馬車が皇居から東京駅に迎えに行くところ、大使を乗せて皇居に向かうところの2場面を撮ろうと考えた。この時はまだどこの国の大使かは、発表が無かったので分からなかった。

翌日に宮内庁のホームページで検索したら、パナマ共和国とブルキナファソ国であると分かった。ブルキナファソ国とは初めて聞く名前の国だが、これはアフリカにある国のようだ。




1回目の撮影は和田倉門の近くと決めた。
まだ少し紅葉には早いが、銀杏並木と儀装馬車列が絵になると思った。
ブログ用には静止写真が必要だが、動画を撮らないといけない。

迎えの馬車列は静止画だけで良かったが、パナマ共和国大使夫妻を乗せた後の撮影は動画を優先した。儀装馬車が通り過ぎた後に、次は皇居前に場所を移した。そこで東京駅に向かう馬車列を静止画で撮影した。


 2度目に皇居から東京駅に向かう馬車列



動画撮影と違い静止画は撮り直しが出来るので、落ち着いて撮影できる。
皇居から出て来た馬車列は、少し離れてはいるが私の正面を通り過ぎて東京駅に向かって行った。一般的な情報が行き渡っていないので、撮影に来ていた人は私以外にいなかった。

たまたま儀装馬車を見掛けたので撮影する人がいるだけだったが、居合わせた外国人観光客は大喜びだった。後で写真を確認したら、やはり皇居の松と儀装馬車が良い絵になっていた。


 松の木と儀装馬車列



儀装馬車は東京駅に午前10時05分と10時35分に迎えに出るので、1回目の大使を皇居に送ってから30分後が2回目になる。
そうなると皇居で信任状の奉呈式を行うのだから、そんな短時間の内に式を終えて、また大使を乗せるとは思えない。だから1回目の大使は奉呈式が終わったら、帰りは自動車になるのだろうと思うが、どこにもそれは書いてない。

私が皇居前で少し前つと、儀装馬車列が2回目の迎えの為に坂下門から出て来た。
私はその間に色々と考えて、「松越しの馬車列」の撮影できる場所に移動した。
やはりそれが結果的に、気に入った写真となったのである。


 これが私の一番気に入った写真だった。



2回目の迎えを静止画で撮ったので、今回もやはり皇居に向かう馬車列を動画で撮影した。馬車列はすぐにやって来た。今度の大使はブルキナファソ国であった。
行幸通りを進み、内堀通りを越えたところから動画撮影をした。
ここからなら松の木越しに、馬車列が進むのを撮影できる。
そして馬車列は右折して進み、さらに左折して二重橋へと向かって行った。

このような伝統は外国大使にも喜ばれているので、長く続けて欲しいと思った。
奉呈式の発表を以前のように早くからしないのは、テロなどを警戒しているのかもしれない。




(おまけの話)
儀装馬車の撮影を終えて、そのまま帰るのももったいないと思い、皇居前広場に行ってみた。皇居は外国人観光客に人気のスポットなので、いつ行っても大勢の観光客で溢れている。特に二重橋の前で記念撮影するのは欠かせないようで、人の入らない写真はなかなか撮り難い。

外国大使の乗った儀装馬車は、この二重橋を渡って皇居に入ったはずである。
だからその時にそこにいた観光客はラッキーだった。


 「皇居二重橋」



二重橋から後ろを振り返ると、日本一のビジネス街の大手町のビル街が見える。
皇居前広場はこの時は儀装馬車が通過するので、警察官が立っていて立入禁止になっていた。だから人の入らない皇居前広場の写真は、とても貴重である。
皇居と高層ビルの取り合わせが、いかにも日本的な感じがした。


 「大手町のオフィス街」



皇居前広場を抜けて、内堀通りを渡った。そこは皇居外苑で、松の木が美しい。
ベンチが置いてあり散策には良い場所なのだが、観光客は誰も来ない。
私は1人で中を散策した。落ち葉が地面を覆い、「秋なんだなー」と感じる。

頬を撫でる風も冷たい。寒過ぎないので、それが心地良い。
都会の真ん中の自然を楽しんでから、家に戻った。


 「皇居外苑」に秋が来ていた。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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