心の伊達市民 第一号

小さな旅(6)・・・渋谷

新橋から東京BRTに乗り、家に帰ろうと思った。
広い道路に出たところで隣に都バスが並んだので、行先を見たら「渋谷駅」と出ていた。新橋から渋谷まで都バスが出ているとは知らなかったので、翌日になり小旅行のつもりで乗りに行ったのである。

車を運転していた頃は、周りの風景を眺めることは無かった。
バスに乗るようになり、都会の風景を見るのが好きになった。特に初めて乗る路線は楽しい。


「新橋駅」発~「渋谷駅」行き都バス乗り場



バスが渋谷駅に着いたので、先ずはスクランブル交差点を上から見るために、井の頭線の出るマークシティビルに行った。3階に行くと、巨大な壁画が目に入った。
この壁画のことを調べたら、次のようなことが分かった。

『原爆が炸裂する瞬間をモチーフに、その悲劇にも負けない人間の尊厳さを表現した岡本太郎氏の傑作だ。「明日の神話」描かれたのは1968年から1969年。当時、メキシコの実業家よりホテルのロビーに飾るための壁画を依頼され完成させたものの、依頼主の経営が悪化、・・・』

『ホテル自体が未完成のまま放置された。「明日の神話」は行方不明となったが、2003年にメキシコシティ郊外の資材置き場で発見され、2005年に日本へ戻った』。
今までに何度も見ていたが、こんな歴史があるとは知らなかった。


「井の頭線」のビルの巨大な壁画の一部(縦3.5mX横30m)



上に行くほどスクランブル交差点が良く見えるはずなので、上に行ったが窓際に行ける場所が無い。
仕方ないのでまた3階に戻り、そこからガラス越しにスクランブル交差点の様子を見た。このガラスは防火用の飛散防止ガラスで、ワイヤーが入っている。撮影場所が低いし、ワイヤーが邪魔で希望する動画が撮れなかった。



そこで下に行き、私も外国人観光客と一緒にスクランブル交差点を渡ることにした。
日本人にとってはスクランブル交差点は特に珍しくも無いし、面白くもない。
これがなぜ外国人観光客には、わざわざ見に来る価値があるんだろう?

交差点の中ほどで記念撮影する外国人、歩くところを動画撮影する外国人で混雑する。
私にしてみれば、ベトナム・ホーチミン市の交差点の方がよほど面白い。バイクと車が入り乱れ、譲り合いなど無しの早いもの勝ちのスクランブルだ。



  動画撮影をする外国人観光客



次は定番の「忠犬ハチ公」である。
スクランブル交差点とJR渋谷駅の間に鎮座している。
ブログの為に写真を撮りに行ったら、なんと20人以上が記念撮影で行列していた。
私はバカバカしいので、入れ替わりの瞬間に写真を撮った。

忠犬ハチ公の銅像は東京大学農学部の庭にもある。
本家がどちらか分からないが、東大のハチ公は飼い主だった上野英三郎博士と一緒に立っている。


「忠犬ハチ公」



もうひとつの定番は若者が集まる「センター街」である。スクランブル交差点を渡れば、左手に入口が見える。ここは以前はハロウィンなどの日に、日本人だけでなく外国人も大勢繰り出して路上飲酒で大迷惑になった。

渋谷区では特定の期間において、一部の来街者による迷惑行為などにより、渋谷駅周辺地域の安全で快適な秩序が脅かされる事態が発生していたことから、令和元年6月に路上飲酒禁止の条例を制定した。しかし、迷惑路上飲酒は常態化し、これに起因するごみの放置や騒音などのトラブルは深刻化していた。

そこで条例を改正し、令和6年10月1日より午後6時から翌朝5時の間、路上や公園など公共の場所における飲酒を通年で禁止し、また禁止エリアも拡大したのである。


 「渋谷センター街」の入口



センター街は高齢者には向かないので、中には入らなかった。
そしてJRのガードをくぐり、渋谷駅の反対側に行ってみた。ガードを越すと、すぐ左に入る道がある。その先の2階が「宮下公園」である。

いまは洒落て「MIYASHITA PARK」と名乗っているが、1階部分に飲み屋街「渋谷横丁」が連なっている。何年ぶりかで来たらまるで様変わりで、昔の面影は無かった。


「渋谷横丁」



(おまけの話)
渋谷横町の上の3階建てのビルは、「MIYASHITA PARK」である。
そこがガラッと雰囲気が変わり、急にモダンになる。入口で待ち構えているのが、モンスター「LUV」である。

作者のLYさんの言葉。「LUVというモンスターは大切なものを抱えて、大切な場所や大切な人に会うために森や街を彷徨います。会いたい人、行きたい場所、見たい景色、夢などをひとりひとりが大切な何かに向かって進めるHolidaysになることを願って制作しました」。

うーん。私にはよく分からないなー。彷徨うところは、私に似ているモンスターだ。


 「MIYASHITA PARK」のキャラクター「LUV」



4階が屋上になっているので、そこにも行ってみた。こちらは開けていて気持ちが良いが、あまり人は来ていない。
細長い屋上公園の中間あたりに「ドラえもん」の大きな置物があった。
近付いてみたら、タイトルは「みらいのとびら」であった。

説明書きには全部、ひらがなで「このとびらは、わたしたちのみらいにつながるとびらです。さあいっしょに、このとびらをのぞいてワクワクするみらいをみつけてみませんか」と書いてあった。
でも子供は1人も来ていなかったので、私はドラえもんと一緒に記念撮影をした。


 「ドラえもん」の「みらいのとびら」



この公園に来た目的の1つに、伊達市出身の彫刻家「渡辺 元佳氏」の作品「チンパンジー」を見ることだった。
だいぶ前に来た時に「チンパンジー」を見付けたので、その確認である。
しかしどこにも無い。公園を整備した時に、撤去してしまったのか?
先の方に大きな有料の「ボルダリング・ウォール」があった。子供が壁を登っていた。

その姿を見ていたら、なんと頂上に探していたチンパンジーがいたのである。木の枝を持って上に掲げ、空を見上げている。説明書きが無いので、その意味は分からなかったが安心した。
この公園はまだ外国人観光客には知られていないようだが、知ったらみんな来るだろう。


ボルダリング・ウォールの上に立つ「黄色いチンパンジー」

記事の問題について編集部に報告

コメント

    Shinji

    Shinji

    渋谷の何がそないおもろいねん?と皆に聞きたい。

コメントを書く

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,453,403回

伊達季節移住のススメ

心の伊達市民 第一号

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

詳しくはこちら
ジャンル
娯楽・趣味
アクセス総数
1,453,403回
Tag

ハッシュタグ

「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています

  • いぶり腎泌尿器科クリニック
  • 大高酵素
  • 住まいのウチイケ
Popular Post

人気の記事

「観光・体験」カテゴリーのおすすめ記事

観光・体験に関する

特集記事

特集記事の一覧はこちら