タリズマン・マスター

梟(ふくろう)


フクロウは、愛嬌のある顔してますよね…?
頸椎の数が多いから、頭を270度も回転させる事が出来るそうです。

視力は人間の100倍だそうで、
聴覚だけで獲物を捕らえるほど耳もよく、
夜行性だから、少し不気味?なくらいの霊性もかんじますよね…?

フクロウが「森の賢者」とか「知恵の象徴」といわれるのは、
古代ギリシャの女神アテナの従者とされる事が始まりのようで、
元々アテナ神は農業の神様だったのですが、
次第に知恵や学問、戦、芸術の象徴とされるようになったようで…。

「日本書紀」仁徳天皇紀元年(313)正月の条に、
フクロウに関する古い記録が見られます。

それには、天皇が生まれた日に産屋にミミズクが飛び入りました。
その前日、大臣の武内宿禰の子が生まれた時、
サザキ(ミソサザイ)が飛び入った事から、
これを吉祥として命名を交換し、
天皇にオオササギ皇子、
大臣の子にツクノ宿禰と名付けたとあります。

この話からすると、
当時からフクロウが新生児に新しい霊魂を運んで来る
霊鳥の一員とされていた事がうかがえます。

また、武内宿禰は360歳という伝説的な長寿者で、
景光・成務・仲哀・応神・仁徳と五代の天皇に仕えて宰相の神とされる長老的賢者です。
このフクロウは、天皇には生まれながらにして知恵が授かるという事を
表しているのかも知れませんね…?

アイヌ民族にとってもフクロウは、
知恵のカムイって言われますしね…。

知恵の神とフクロウの結びつきは、
いつ頃からか定かではありませんが、
推測してみると、埼玉県秩父市にある秩父神社はフクロウを神使いとする事で知られています。
社伝によると、創祀は崇神天皇の御代で、
天岩戸神話に登場するヤゴコロオモイカネ神を祀ったものだったようで、
その後、鎌倉時代に合祀したアメノミナカヌシ神が中世以降に北斗妙見信仰と習合したそうです。

ヤゴコロオモイカネ神は、天岩戸神話で活躍する知恵の神です。
アメノミナカヌシ神は、創世神話の根源神であり、
全知全能の神とされています。

そして、北斗妙見は北極星の神格化で、
妙見とは「妙なる(神秘的)視力」で、
物事の真理や善悪を見通すという意味です。

この三神の結合は、
まさに「妙なる叡智・知恵」つながりといえませんかね?
秩父神社の有名な「北辰の梟」は、
妙見が現れるとされる北の方角を見つめています。

以上の事から、
フクロウが知恵の神としての立場を確立したのは
妙見が神道の神様と習合した頃からなのではないでしょうか…?

でもね…フクロウと言えば、
知恵や万物を見通す…例のイル〇〇ティが自分たちのシンボルで使ってますよね…。
国会議事堂やホワイトハウスを上空から撮ると、
モロにフクロウが浮かび上がって来ますからね…。

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