タリズマン・マスター
オカルト好きや魔術好きの方はよくご存じでしょうが、
ブラヴァツキー夫人は、宗教、超能力、錬金術、占星術等、
この世のあらゆる神秘にかかわる事柄を
一つの真理の元に統一しようとする神智学を提唱した人物です。
神知学はロシアの音楽家スクリャービンやアイルランドの
詩人・劇作家イェイツや抽象絵画の創始者と言われる
カンディンスキー等、多くの芸術家に
多大なインスピレーションを与えたようです。
ブラヴァツキー夫人はドイツ系ウクライナの貴族で、
軍人の父と小説家の母の間に生まれたようで、
幼い頃から精霊の存在を信じる子供だった…。
気性は激しかったらしいですが、
20歳以上も年上の軍人と結婚したあとに
すぐに家を出て世界各地を放浪しました…。
放浪の末、パリで運命が変わる出来事に遭遇します。
それは高名な霊媒師ダニエル・ダングラス・ホームとの出会いで、
ホームは物理霊媒に懐疑的な立場で行われた科学実験にも積極的に協力しています。
彼の降霊会ではテーブルやソファ等の重たい家具が動いたり、
叩くような音や様々なラップ音が聞こえたり、
匂いがしたり、楽器が自動的に演奏されたりもしました。
何者かの手が現れて降霊会の出席者と握手したり、
霊が実体化したりしました…。
ブラヴァツキー夫人はこのホームの助手を務め、
自分自身も霊媒者としての能力に目覚めていったそうです。
ブラヴァツキー夫人は1875年に神智学協会を設立しました。
しかし、協会を離れる人が続出し、
再起を期してインドに渡ります。
当時インドではイギリスの影響でインド思想より
キリスト教を上位に置く政策がとられていたため、
インド人にとって、キリスト教を否定しインド思想を取り入れた
神智学は人々から歓迎されたようで…。
ここでブラヴァツキー夫人は
古代の知恵者(大師)から「マハートマー書簡」と
呼ばれる手紙を受け取ったと主張し、
真偽が会員たちの間で議論されました。
現在でも神智学協会は世界中にあり、
透視力、透聴力、テレパシー、サイコキネシス等の超能力の研究と実践に力を注いでいます。
自分の中では、魔術師と言われる人物はたくさんいますが、
何故か一番気になるのがブラヴァツキー夫人でして…。
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