タリズマン・マスター

20世紀になって発見されたツタンカーメンの墓が、「盗掘されていなかった!」だけで有名になるくらいエジプトの王家の谷に埋葬されたファラオの墓は、ほとんどと言ってもいいくらい盗掘されています。

盗掘したのはプロの盗掘者たちでして、彼らの狙いは言うまでもなく金銀財宝の数々なのですが、一方では金ピカでないものも盗掘のターゲットとしていた…それは、なんと王たちのミイラなのさ…。

何でそんな気持ちの悪いものを…?と思いますが、18世紀末までは、ミイラは万病に効く”薬”と信じられていて、高価なものとして取引されていたようなの…以前に紹介している即身仏等も、薬として削られた…?なんて話があるし、有難いお経まで飲んでしまった…なんて話もありますからね…。
盗掘者たちにとっては、財宝と同じくらいの価値があったものだったので、ましてファラオのミイラとなれば、その価値は跳ね上がる訳ですわ…。

当時のエジプトでは、神さまをワシや犬等の動物の顔にしている事からも分かるように、徹底した動物崇拝だったから、犬やヘビやワニもミイラにされて、ファラオと共に埋葬されました…もちろん盗掘者たちが全て持ち去り、解体されて、すりつぶされたんだと…。

ワニのミイラなんか、頭が本物で、胴体は偽物という模造品まで発見されているし…(笑)海外では低価格で買ったダイヤモンドや金が偽物だったという事ありますが、当時のミイラの模造品も、そのような形で売買されたんでしょうね…。

いつの時代もダマす人、ダマされる人はいるもので、それにしても、当時のミイラがダイヤモンドや金と同じくらい価値があったという事に他ならないという事ですよね…?

王たちの墓がいつから盗掘されるようになったのか?は定かでないですが、それはヨーロッパ人の来訪以前から行われていて、イスラム化したエジプトでは、「完璧な盗掘者になるための手引書」まで流布していたらしい…。(笑)

もちろん「盗掘」するには、それなりの知識と技術が必要であるから、「職人」には違いないですけどね…。

古代エジプトの人々は、生きている世界は辛く、死ぬと良い世界に行ける!と考えていたそうなんだけど…その死んでからの世界で蘇り、永遠に生き続けたいと願い、そのために必要な肉体としてミイラを残した…。盗掘者たちは、王の財政どころか、再生蘇りのチャンスまで奪った訳ですわ…。


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