名曲 名盤 名演奏!
最近,むしゃなびブログ内に音楽の好きな方が投稿されていてうれしいです。
私もクラシック,ジャズが好きなので今日はジャズ・ギタリスト,グラント・グリーンのお気に入りの2枚をご紹介します。
左はグラント・グリーンの代表作と言っていい「アイドル・モーメンツ」,そして右はグラント・グリーンがサイドマンで参加したアイク・ケベックの「ブルー&センチメンタル」です。
この青くて黒いジャケット,レコードで欲しくなります・・・。
いずれもジャズの名門,ブルー・ノート・レーベルの作品です。
このグラント・グリーン,面白いところはギターの魅力の一つはコードによるバッキング,カッティング(伴奏)があります。
でも彼はほとんどコードで演奏しません。もっぱらシングルトーン,ホーンライクです。さすがにアイク・ケベックのアルバムでは「グリーン,頼むよ〜」と言われたのか,少々伴奏めいたことをしています。ケベック先輩のお願い,断れなかったんでしょうかね。
正反対のギタリストもいます。フレディ・グリーンと言います。長らくカウント・ベイシー・ビッグ・バンドに在籍し,生涯,ほとんどコードによるバッキングしかしませんでした。
同じグリーンでも大違い。
二人とも唯一無二の個性が際立っています。
グラント・グリーンの魅力はなんと言ってブルージーなねちっこいフレーズを繰り返すところです。ちょっとしつこいなくらいに。
ご紹介する曲は「アイドル・モーメンツ」から名曲「ジャンゴ」です。この曲モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)の端正で優雅とも言える名演で知られています。
グラント・グリーンの演奏は真逆と言っていいです。
そしてCD時代になってから加わった楽しみは別テイクも収録されていることです。
別テイクと言っても「ボツ」テイクが多いですが(笑)この「ジャンゴ」の別テイクも,まず顔を合わせての最初のテイクのようで「ボツ」のものでしょう。
曲の始まりから,顔を見合わせながら慎重に合わせているのが想像できます。
しかし,グラント・グリーンのソロが始まると,みんなのスイッチが入ったようで,白熱のソロが展開されます。どんどんアンサンブルが合い,密度の濃い演奏になっていきます。
スタンダード曲を端的に聞かせる完璧な演奏としては,マスターテイクのほうが出来は上でしょうが,自然発生的なジャズの魅力は,マスターテイクよりも5分近く長い別テイクにあるように感じます。
YOUTUBEにUPしてみました。お聞きください。
今(AM9:20),美味しいコーヒーを飲みながら聴いています。
コーヒーというより夜,ウイスキーをちびちび飲みながら聴く方が合うかも知れません。
ではまた!
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