オジサンはきょうもクタクタ

自動車はグタグタ

オジサンは、学生時代からマイカーを所有している。こう書くと、金持ちののボンボンみたいだが全くちがう。1980年代に、原付バイクの事故が多発しヘルメット着用が義務化された。バイト先にホンダのスカイという当時7万円で購入したスクーターに乗っていたが、なにせヘルメットを買わざるを得ないのである。

当時は安いもので1万5000円が必要だが、わざわざ暑苦しくなるためにそんな金は出せない。そこに転がり込んできたのが、3万円で車を買ってほしいという怪しい話だ。横浜元町のゲーセンでバイトしていた当時、ヘルメットより車だと飛びついたのは言うまでもない。

初めて手に入れた車は、70年代前半に販売されていたダイハツフェローMAXだった。360CCのエンジンで、スポーティーな外観ではあったが、バッテリーが弱っているので車を押し掛けしエンジンをスタートさせたり、つるつるタイヤで雨の日は、レンガ舗装だった桜木町の紅葉坂を登れない。しまいには、ピストンリングが割れていて燃費がリッター5キロだった。ワイパーは効かず、スピードメーターは最初から一定のスピードで走っていても針がグニュグニュ動く怪しい状態だった。

とはいえ、家賃2万3千円の学生アパートで自動車を持っているのは自分ひとりだし、半年ぐらい乗り回した。修理代はピストンリングの交換に車代以上の費用が掛かってしまった。横浜スタジアム前の交差点でエンストして、同じアパートのA島君に押してもらって、エンジン掛けた思い出は、冷や汗ものだったのを覚えている。バブル時代とは全く関係ない思い出だ。

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