実家が檀家だった母恋の浄土真宗の寺の住職は
僕が生まれた頃から僕のことを知っていて 
ある日突然 
一緒にというより自分の片腕になってくれと頼まれた。

その頃僕は勤めていた会社が潰れて
職を探して頃だった。

とりあえず彼が勉強したという真っ赤な分厚い教本を渡された。

人には色々な挫折がある悩み。
苦しみの無い人はひとりもいない。

その話を僕は断ったが、
お陰で「正信偈」は覚えた。

住職には3人の息子がいた。

全員が寺は継がないという。

彼はその苦悩の中にいたのだ

僕が断ったので
僕の仕事を探すつもりだったのだろう。

平取の檀家の肉牛農家に連れていかれた。

紹介されたそのおじさんは一人息子を亡くしたらしい。
自分の土地に流れる川で溺れて・・

その息子と私が同じ年だと言う。
勝手に彼は運命を感じたらしく 
家の裏まで案内してくれた。

登った先は広い放牧地で
2ヘクタールだか20ヘクタールだか忘れたが
覚えているのは広い土地ってことだけだ。

2回目の平取訪問には時間が開いたが
その間、住職は僕に聞いた。

「しゅーちゃんは次に生まれかわったら何になりたい?」と・・

「多分今生では自分のやりたい事は達成できないと思うので、
もう一度 日本の男児に産まれたい」と言ったら

住職は「そうか・・偉いなぁ〜俺はカエルかなんかで良い」と言った。

今思うと
そこに彼の苦悩か有ったのだと思う。 


そして2回目の平取行き。

妻とドライブがてら行った。

肉牛農家のそのおじさんは
心良く迎えてくれたが、
そこには農協の男がいてオヤジさんに提案していた。

肉牛では食べられないからトマトをやれと・・

胡散臭くて妻と早々に立ち去った。
そこに今の農家の苦悩が有ると思う。

借金まみれにして抜けるに抜けられない
農家の人々。
これはヤッパリ政治の問題なのではないのか❓ 

南富良野の親戚の米農家ひとり息子が後を継がなかった。
僕と同い年である。

日本の農業の未来は暗い。

今に始まった事ではないが
これが政治の責任でなくて
いったい何なのだろうか❓❓

日本の農家の将来は?
日本の食糧確保はどうなるのだ!



それでも人生は進んでいく 糸をつむぐように

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北海道室蘭市で生まれ育った無骨で頑固なオヤジですけど? 何か?
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