
心の伊達市民 第一号
有楽町から大手町にかけて「丸の内仲通り」という道路がある。
ここはビジネスの中心街で、大手企業の本社が集まっている。
かなり前からだと記憶しているが、殺風景な道路と街を活性化しようという機運が盛り上がり、道路に面した1階部分に商業施設を入れたのである。
そのお陰でここで働くビジネスマン以外の人達が、買い物や遊びに来るようになった。
今では高級ブランド店や、お洒落なレストランがたくさんあるようになった。
「丸の内ストリートパーク」として12月1日から25日まで、車を通行止めにしている。
主催者「Marunouchi Street Park」の目的を次のように述べている。
『道路空間を皆さんが快適に過ごすことが出来る広場に変貌させ、その方法やあり方などを検証する社会実験です。丸の内仲通りを舞台としたこの取り組みは2019年からスタートし、今年は4年目となります。6回目の実施となった今年の夏は「みんなのMSP」をテーマに、多様な人々が過ごし易い公園を目指し設計しました』
『その他にも、お馴染みの天然芝に加え人工芝を用いて酷暑対策を考えてみたり、仲通りに2階建ての仮設建築物を建て、レストランの屋外客席にしてみるなど、様々な取り組みにチャレンジしてきました』。
『この冬はさらにワクワクするような企画が皆さんを待っています。丸の内が皆さんにとって魅力ある街にし、このエリアの活性化を目指します。この街の魅力を、ひいてはコロナ禍から再出発する日本の姿を世界に発信すことができればと願っています。2022年のホリデーシーズンのエリアの活性化を目指します』
『2022年のホリデーシーズンのコンセプトは「MSP Twinkle Street」、イルミネーションが美しい丸の内仲通りに加え、東京駅前の行幸通りも新たな舞台とし、多くの人の印象や思い出に残る、丸の内の冬の新しいシーンをお届けします』。
丸の内仲通りを有楽町から端の大手町まで歩いてみたが、主催者が書いているような意気込みが感じられた。有楽町の近くは、なぜかあまり人が出ていない。
それが三菱美術館のある辺りから先になると、急に人出が増えて来る。
両側にはお洒落なブランド店があり、お洒落な女性が歩いている。
いまは道路を封鎖して、仲通りには色々な屋台やイベントが行われている。
小さな可愛らしい統一された店は、なにを売っているのだろう。
フード屋台の前には美味しいお弁当を買い求める人達の行列が見える。
左の方ではストリート・ピアノを弾く女性が見える。
そばに用意されたパラソル・ヒーターの下で、私は休んで周りの様子を観察した。
先を急ぐような人はいない。みんなこのイベントを楽しんでいる。
丁度、昼時で丸の内で働くエリート男女が道路に出て来ている。
気のせいか女性はスタイルが良く、マスクのせいか美人が多いように感じる。
外国人男性が動画を撮影しながら、なにか話している。ユーチューバーかもしれない。
スマホで自撮りをするためのスタンドが立っている。
スタンドのアームにスマホをセットすると、丸い穴の周囲から明りが点いて自分が写せる仕掛けらしい。私はやってみたかったが、人が大勢いたので恥ずかしくて止めた。
行幸道路に近付くと、ロボットの販売車がウロウロしていた。
「丸の内土産」の販売をしているらしい。
可笑しいのは10人乗りのミニ・メリーゴーランドがあり、大人が喜んで乗っている。
近くには大きな丸形の座敷が用意されていて、座る場所にはフワフワの絨毯が敷いてある。みんな思い思いの恰好で、休んだり談笑したりしている。
こんな丸の内仲通りの様子を見て、「日本は豊かで、平和だなー」と感じたのである。
(おまけの話)
仲通りの中頃に小さな舞台があり、真っ白な「ストリート・ピアノ」が置いてある。
近くには鉄製のテーブルと椅子がある。
寒い時期なので、暖房用に「パラソル・ヒーター」が置いてある。
これは「パラソル・ヒーター」という名だと、本体に付けられた銘版を見て初めて知った。燃料はプロパンガスだそうだが、ずいぶんと無駄で効率の悪い暖房のような気がする。
私は椅子に座って見ていたら、中年の女性がやって来てピアノの前に座った。
そしてバッグから楽譜を出して、ピアノの前に広げて置いた。
彼女のピアノの技術は良くは分からないが、私の知らない曲を弾いた。
1曲弾いて立ち上がり、去って行った。次に若い男性がやって来た。
彼は自分の演奏をスマホの動画撮影をするようで、ミニ三脚を立てて弾いた。
更に次に現れた女性は楽譜は持っていない。弾き出した曲は分からないが、相当に上手だ。途中からは即興演奏ではないかと思えるような演奏になった。
もしかしたらプロかもしれない。
ここでピアノを弾く人は、ここにピアノを弾く目的で来ているのだろうと思う。
誰でもある程度の技量を持つと、人前で披露したくなるものである。
でもなかなかそんな場面が無いので、東京のアチコチのストリート・ピアノには演奏者がやって来ている。パラソル・ヒーターの下で、私は幸せなひと時を過ごしたのである。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
詳しくはこちらハッシュタグ
月別アーカイブ
「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています
人気の記事
-
08/15(月) パール判事の「日本無罪論」
-
07/24(水) 新宿御苑のカブトムシ

イベント
「楽しむ」カテゴリーのおすすめ記事
-
2025/04/22(火) インスタ映えについて
ホテルマンの幸せ
0
-
2025/05/25(日) 新しい発想を・・・。
-
2025/02/27(木) むしゃなび特集が地図から検索できます!
むしゃなび編集部
0
-
むしゃなび編集部
0
楽しむに関する
特集記事
-
人生は後半戦が面白い。楽輝己書道場・兼子孝子さん
大町ミニギャラリー(伊達市大町3番地7)で11月26日まで楽輝己書(ラッキーおのれしょ)道場の作品展が開催されています。 独特の丸いフォルムが特徴の己書。筆ペンを使って誰でも手軽にできて、「描いて楽しい、見て楽しい、もらって嬉しい」のが魅力です。 会場には笑顔を誘う優しくておおらかで、ユーモラスな作品たちが賑やかに並んでいました。 兼子さんと生徒及び推薦した師範の皆さんの作品 楽輝己書道場の代表・兼子孝子さんは登別在住。「人生は後半戦が面白い。楽しんで輝いて生きましょう!」をモットーに登別、室蘭、伊達、白老、苫小牧、と西胆振中心に、札幌、旭川他、道外でも教室を主催しています。 都道府県ご当地地蔵シリーズ 5年前、知人のFacebookに投稿された己書を見て衝撃的な出会いをしたという兼子さん。それまでは一人で飛行機に乗れなかったそうですが、一念発起して本州に通い師範、さらに上席師範の資格を取得。北海道で己書を広めるため道場を開き、現在は指導者の育成にも力を注いでいます。 今年の作品展は室蘭市民活動センター、旧室蘭駅舎、カフェアンジュリエ登別、のぼりんと続いて大町ギャラリーで年内最後となります。 一番の見どころは壁一面に広がるカラフルな小型のパネル!ひとつひとつに素敵な文字が書かれています。通称「なっとう額」、なんと納豆のフタに土佐和紙を貼った手作りの額縁です。その数なんと544枚! ギャラリーの壁を一眼見てひらめき、お弟子さんたちと力を合わせて展示したそうです。 ほかにも個性的な作品がたくさん! だるまと招き猫シリーズ。かわいい! 「己書は己の書だから他人と比べなくていいんです」と兼子さん。 筆ペンなので二度書き、三度書きOK。筆圧がなくてもかけるので、年齢問わず体が不自由な方や病気の方にも喜ばれるそう。 私も体験させてもらったのですが、一文字一文字、ゆっくり書いていると心が安らぎ、まるでセラピーのような癒しの時間だな、と思いました。 兼子さん「自分の時間が形になって楽しめること。みんなに喜んでもらえることが一番の魅力だと思います。己書に出会ってからご縁がどんどん繋がって活動が広がり今があります。涙が出るほど嬉しいです!」 コロナ禍で生徒さんが教室に来られない状況が続く中、オンラインレッスンを活用して活動の幅を広げ、さらに今年は自宅で己書を楽しんでもらおうと仲間とアマゾンから電子書籍(無料)を出版しました↓↓ 筆ペンで描いた 淳ちゃんとカネちゃんから贈りもの 一期一会を大切に、面白がって新しいことにチャレンジし続ける兼子さん。おおらかな笑顔が己書のお地蔵さんの表情と重なりました。 作品展は2021年11月17日〜26日まで(最終日の展示は13時まで)。 各教室のほか、年賀状講座も募集中です。 手書きでちょっとしたものをサラッとかけるようになり、実用性もかなり高い己書。あなたもはじめてみませんか。 兼子孝子さん 日本己書道場公認 上席師範 楽輝己書道場 代表 090-1388-4716 オンライン幸座も受付中!! Facebook Instagram むしゃなび掲載ページはこちら ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)
むしゃなび編集部
0
Shinji