心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2017年11月22日)
この日は古さんと2人で、1泊2日で花蓮に行くことになっている。
私は台湾には7回も行っているが、花蓮には行ったことがないので楽しみにしていた。
花蓮は台湾の東海岸にあり、台中からは中央山脈を越えて行くか、台北へ出て海岸線を下るかのどちらかだ。時間的には台北経由の方が早い。
しかし私は時間は掛かるが、景色の良い山越えを選んだ。
午前6時30分に古さんがホテルに迎えに来た。
朝食を食べる時間が無かったので、途中の売店でバナナを買って食べた。
久し振りの台湾バナナは甘くて美味しい。
車は順調に走り、いよいよ山岳地帯に入って行く。
段々と高度が上がるに連れて、美しい景色が現れて来る。時々、車を停めては写真を撮る。昼になったので途中の大きな駐車場付きの食堂に入る。
ここは全くのローカル食堂で、売っている物はあまり清潔そうではないが、チャーハンと筍スープを頼んだら、これが大当りで美味しかった。
古さんの説明では「あの人たちは少数民族だよ。彼女を見れば分かる。目がパッチリしているでしょ」と言う。
良く見たら、バアサンなのに目が大きく、愛らしいのが可笑しい。
この辺りから川の岩が大理石ばかりなのに気が付く。
川底が大理石で白いので、川の水が青くて美しい。崖の岩も大理石だ。
今は大理石の切り出しは禁止となったようで、この美しい景色が保存されるのが嬉しい。中央山脈を越す道の最高地点に到着し、休憩と撮影になった。
高度は3275メートルである。
車から降りたら、よろめいた。頭もぼんやりしているし少し痛い。
私は焦った。台湾に来て、過密行動で脳梗塞になったか? ここで死ぬのか?
「旅先で死ぬのを客死というんだ」なんてことが頭に浮かんだ。
古さんが「大丈夫ですか?」と聞くが、大丈夫じゃない。
写真を少し撮って車に戻り、そこから中央山脈を下って行く。
2500メートル地点に降りて来たら、嘘のように頭の痛さが解消した。
どうやら軽い高山病になったようだった。
途中のカフェで休憩する。目の前を白人のサイクリストが集団で山を下って行く。
お茶を飲んで我々も山を下って行く。途中の工事中の通行止めの場所で彼らに追いつく。
古さんが車から降りて、彼らに話し掛けている。車に戻った古さんの話では「彼らはカナダ人で15人でここに来た。世界中の景色の良い道を走るのが趣味のグループだ」そうだ。
8時間のゆっくりドライブで、やっと花蓮に着いた。
ホテルは前日に古さんがネットで予約してくれている。
フロントで私が日本人と分かると部屋のアップグレードをしてくれて、広い見晴らしの良い部屋を提供してくれた。海が見えるが、あいにくの小雨で残念だった。
(おまけの話)
ホテルにチェックインした後に、花蓮のお寺を見に行く。
寺の名前は吉安慶修院というようで、入口で入場料を支払う。
その時に何か「変だなー」とは感じていた。寺なのに入場料を取るの?
それでも仕方なく1人30元(120円)を支払って門の中に入る。
左手に四国八十八ヵ所巡り、右手に弘法大使像がある。
奥に飾られていた古い写真から判断すると、どうやらこの寺は昔、四国の吉野から移住した人達が建立した真言宗高野派の寺・・・だったらしい。
正面突き当りに簡素な本殿のようなところがあり、若い台湾人女性がかしわ手を打っている。近付いてみたら、「お参りの方法」が日本語で絵と共に書かれていて、彼女はそれに従っただけだった。
日本語で話し掛けてみたら、彼女は日本語が分かった。日本には行ったことはないが独学だと言う。そこで、ここはお寺なのでこの説明は間違えている。「二礼二拍一礼」は神社のお参りの方法で、お寺は手を合わせるだけと教えたらビックリしていた。
帰りに入場券売り場の女性に古さんが事情を説明したところ、係の女性は「ここは花蓮市の観光施設なのでお坊さんはいない」と言った。そこで、「市の担当者にお寺と神社のお参りの方法の違いを伝えてくれ」と話しホテルに戻ったのである。
花蓮市もいい加減だなー!
(天候・・・曇りのち小雨 気温・・・・29度)
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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