心の伊達市民 第一号

小さな話(38)

【国会話法の正体】
晴海図書館で「国会話法の正体」という、面白い本を借りて来て読んだ。
223ページの本の内容を、わずか6行くらいで説明するのは難しい。AIなら簡単に出来るのだろうか?

そのほんの一部だけを紹介する。「逃げ運用型」、「謝罪儀装型」、「とすれば型」などの中から抜粋する。「逃げ運用型」は『記憶に御座いません』で、質問に対して「Yes、No」で答えないで逃げる。「謝罪儀装型」は「遺憾である』で、「謝罪」の意味はない。この型には「不徳の致すところ」、「真摯に」などがある。

「とすれば型」は一番ずるい型だと思う。『もし誤解を招いたのなら、お詫び申し上げたい』というように使う。これは「真実を仮定」にしてしまうテクニックである。
『謝らないが、誤解させたことを謝る』と言っているようなものだ。
このような国会での発言を取り上げて解説していて、とても面白かった。  


「国会話法の正体」★★★



【ミッドタウン日比谷のカザグルマ・ドーム】
少し前のブログで取り上げたミッドタウン日比谷の「カザグルマ」であるが、その時はまだ工事中だった。それが気になっていたので、完成してしばらくしてから見に行った。
熱中症になりそうなカンカン照りの暑い日だったので、見に来ている人も少なかった。

そこでゆっくりと動画撮影をしようと思っていたら、小さな男の子を連れた母親がドームの中に入って行った。
そして我が子の動画をスマホで撮影し出した。すぐ終ると思い、私は待った。

しかし母親は何度も子供の演技指導をして撮り直す。「待っているんだ。いい加減にしろ!」と言いたいのを我慢する。やっと終った時は、もう私は暑さに負けて撮影の気力が萎えていた。



【丸の内盆踊り】
「なにかブログネタは無いか?」と思い、「東京・イベント・7月」で検索したら「丸の内盆踊り」がヒットした。
そこには『東京の中心部で日本の風物詩を楽しもう!2025年7月25日~26日に、「行幸通り」で「丸の内夏祭り2025」が開催されます。期間中、東京駅駅舎側は「和傘装飾」を展示、皇居側には「祭櫓」を設置。日本の夏の風物詩「盆踊り」が体験できるお祭りです』とあった。

「行幸通り」というのは、天皇陛下が皇居から東京駅に向かう道路で、外国大使の信任状捧呈式で馬車列が通る由緒ある道路でもある。
広い行幸通りの中ほどに、ポツンと「祭櫓」が建てられていた。

盆踊りはどこでも夕方から始まるものだから、昼過ぎの時間では誰もいない。
結局は「この暑さの中を、何しに行ったのか?」と思いながら、クーラーの効いている丸ビルに入った。


 「丸の内盆踊り」



【スカイバスで東京観光】
異常な暑さでも、外国人観光客の姿を見ない日は無い。彼らは「熱中症」にならないのか? 私の子供の頃は熱中症という言葉は無く、「日射病」とか「熱射病」と言った。
さて外国人観光客に人気があるのは屋根の無い「スカイバス」での東京見物のようだ。

いつも銀座辺りで見掛けるので、「料金はいくらなのか?」と思い調べてみた。
すると「皇居・国会議事堂・銀座・丸の内」を50分で廻るコースが、平日なら2000円だった。ただしガイドは付かず、GPSによる各国語の音声ガイドだそうだ。
オーバーツーリズムが言われているが、観光客もこの暑さの中で大変なようだ。


屋根の無いスカイ観光バス



【テレキューブ】
暑いので行幸通りに行く時に、KITTEの中を通って行った。
すると珍しいものが目に付いた。それは有料個室ボックスで、コロナ禍の時にはアチコチで見られたものだ。「まだ生き残っていたかー」と思い近付いてみたら、「初回のみ30分無料」と書いてあった。

珍しもの好きの私は、無料なら試してみようと思った。スマホでQRコードを読み込んで会員登録をするらしい。通常料金は「15分で220円~330円」のようで、私はレンズをQRコードに向けたが反応が無い。何度かやっても駄目なので「もう営業終了」か「壊れている」と思い、諦めて先を急いだ。

家に帰ってから気が付いた。このブログの為にコンパクトカメラで写真を撮ったので、私はそのままコンパクトカメラでQRコードを読み込んでいたのだった。
暑さでボケたか? ボケが進んだか? どちらなんだろう?


 「テレキューブ」(KITTE内)



(おまけの話)【GINZA HERMES】
銀座の高級ブランド店の「HERMES」の10階にある「ル・ステュディオ」に、私は毎月1回の映画を見に行っている。8階と9階はアート・ギャラリー「フォーラム」で、アート作品を展示している。どちらも無料というのが、ありがたい。

エルメスのHPでは『アーチストと共に創造する空間「フォーラム」はエルメス財団の運営するアート・ギャラリーです。エルメス財団とは2008年にパリで発足した非営利団体で、エルメスの母体としながらも、独立した方針を掲げ、芸術や技術伝承、環境問題、教育などに関わるプロジェクトの支援を行っております。・・・』

『本展では、アートによってもたらされる日常や秩序の可変性に着眼しつつ、個人あるいは集団的に機能する社会的な身体を浮き彫りにする作品を考察してゆきます』とあるが、難しくてよく分からない。


 アーチスト(Sasahara Kohei)



エルメスのギャラリーで展示されるアート作品は、いつも私には難解である。
作品は8階と9階に展示してあり、そこは吹き抜けになっている。9階からは8階の作品を見下ろす感じになる。13人のアーチストの作品展示がされているが、その中で1人だけ日本人アーチストがいた。今回の作品展はエルメスのHPでは、次のように書かれていた。

『エルメス財団はダンケルク(フランス)にあるフランスの現代美術地域コレクション「FRAC GRAND LARGE」が所蔵する作品とともに、グループ展「体を成すからだをなす」を開催いたします。現在社会とアートの課題への取り組みとして、近年、他機関とのより一層の協働を通じたエコシステムを構想する試みを続けており、本企画はそのひとつのかたちとして生まれました』。


アーチスト(Abake)



見終ったので帰ろうと思ったら、会場内に待機している女性係員が『こちらもどうぞ』と指さした。そこは白いカーテンが引かれていて、中にもなにかあるらしかった。
中に入ると、そこには大きなスクリーンがあり、動画を映し出していた。

これがそれまでで一番難解なアートで、10人の人達が輪になり、切れ切れの布を引っ張って回る。ただそれの繰り返しである。
入口でもらったパンフレットの表紙にもなっている作品だ。でも中にも説明は無い。
これが「体を成す からだをなす」なのではないかと感じた。
アートはいつまで経っても、私には難解である。


動画作品「FAIRE CORPS」

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コメント

    Shinji

    Shinji

    ”母親は何度も子供の演技指導をして撮り直す”,最近はそういう母親が増えたのでしょうか。私の母(1920年生まれ)なら、他人様に迷惑にならぬよう、早く用事を済ませて、あとは待っている人たちに譲りましょう、とそそくさと立ち去ったでしょう。

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伊達季節移住のススメ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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アクセス総数
1,507,813回

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