心の伊達市民 第一号

小さな話(36)

【隅田川花火】
今年も7月26日(土)に隅田川花火大会が行われた。昨年は7月27日(土)だったので、1日違いだと分かった。若い頃は浅草まで見に行ったが、今はもうその元気も無く、家の窓から見るようになった。
家から見る欠点は、「ビルが邪魔して全体は見えない」、「音が聞こえない」であるが、それを補うためにテレビを点けて見る。

会場は第一と第二があるが、ここからは第二会場はビルが邪魔して全く見えない。
「花火は夏の風物詩」と言われているが、ここからではその気分になれない。
やはり花火は広い場所で、大勢の人達と一緒に、大きな音を楽しむものだと感じる。


花火の前のビルが邪魔



ただありがたいのは、クーラーの効いた部屋で夕食を食べながら、テレビで花火の情報を得ながら見られることだ。テレビを見ていて気が付くことがある。
それは現場で花火が打ち上げられるのを目視してから、2秒くらい後にテレビ画面で花火が打ち上げられる。

電波の速度は早いと思っていたが、これはなんなんだろう?
その上、テレビはコマーシャルが入るし、ゲスト芸能人のつまらない話も多くある。
フィナーレの打ち上げを見て、現場の見物客達は大混雑の中を家に向かうが、私は風呂に向かう。


時々、ビルの上に打ち上げられる花火もある。



【ポケットティッシュ】
日本橋の上を歩いていたら、オジサンからポケットティッシュを渡された。
いつも町でもらうティッシュと違って広告が無い。その代わりにA4を折り畳んだ紙が一緒だった。その時は小雨が降っていたので、そのままポケットに入れて帰り、家で紙を広げてみた。

そこには手作りの文書で、『イエス様を信じて救われる』と表題があり、下に色々と書かれていた。この文章の中で仏教徒の私が納得出来ないのは、次の文章である。
『神様、私は罪人です。私のすべての罪を悔い改めます』。
人は誰でも無垢で生まれ、その後、善人にも悪人にもなるのではないか?


 屏風になった「日本橋」(三井日本橋ビル)



【来日外国人観光客】
新聞発表によると、今年1月から6月までの来日外国人数が2000万人を超えたそうだ。
それは私でも身をもって感じている。私の行動範囲で、外国人観光客を見掛けない日は無いからだ。最近は「えー! こんなところにも?」と思うような場所にも来ている。

一方でデパートのTaxFreeの売り上げは、以前より落ちて来ているそうだ。
これは当り前で、円安とは関係ないと思う。
私の見るところでは、最近の外国人観光客は以前より豊かでない人達が増えていると思う。それは服装や態度で分かる。観光客に限らず「増えれば質が落ちる」のは世の常である。


新橋駅前で



【仏具・仏壇屋】
中央区で毎月2回発行される区報「区のおしらせ・ちゅうおう」の最後のページに、時々ではあるが「まちかど展示館」が出ている。

「まちかど展示館」というのは、『中央区は江戸以来400年の歴史や伝統を誇り、名所や旧跡、お祭り等の地域行事などさまざまな文化資源に恵まれています。それらの文化資源を発掘し、皆様に広く知っていただくため、「まちかど展示館」として開設しております』とある。

7月15日号に仏具・仏壇屋の老舗「安田松慶堂」が出ていたので、見に行ってみた。
店主が近付いて来たので、少し話をした。すると創業は60年前だそうで、老舗の多い銀座なのでもっと古いと思っていた。

仏壇はその材料にもよるが、かなり高い。私は以前に仏像彫刻をやっていたので、仏像の値段の話になった。すると『仏像は中国でレーザー加工をして、仕上げだけ職人が行うので安くできる』と言っていた。


仏具・仏壇の老舗「安田松慶堂」



(おまけの話)【予定変更】
毎年夏の恒例行事である「千鳥ヶ淵の灯篭流し」が、7月30日(水)と31日(木)の2日間、行われた。今回の(おまけの話)は「千鳥ヶ淵の灯篭流し」のつもりでいた。
ところが連日の35度超えの日が続いていいるし、灯篭流しは夜のイベントである。
つい弱気になり、私は「以前に見たことがある」を言い訳にして行くのを止めた。

そうなるとやることが無いので、自分の涼しい部屋で本を読むことにした。
「ウナギと日本人」は面白い。食べる話ではなく、ウナギの生態と業者の話である。
江東区に「小名木川」という川があるが、ウナギは場所によって「オナギ」と呼ぶので、これは「ウナギ川」のことだそうだ。


「ウナギと日本人」★★★



「三浦しおん」の書いた「あやつられ文楽観賞」も面白かった。
本物の文楽を見たたことの無い私だが、太夫の言葉が分からない。でも人形の動きは人間以上だ。作者も文楽には全く知識も興味も無かったが、ある時に見たことで嵌ってしまった話である。彼女特有の洒脱な文章で、分かり易く文楽を説明してくれる。

彼女自身が「ど素人」と書いているだけあって、素人の私にも分かり易い。
文楽の演目が歌舞伎になったり、落語になったりしているそうだ。
太夫、三味線、人形遣いにも取材していて、文楽の世界がよく分かった。機会があれば、見に行きたくなった。


「あやつられ文楽観賞」★★★



「潤日」という本を読んだ。「潤日」という言葉は中国語で、『より良い暮らしを求めて中国を離れ、日本に拠点を移す中国人富裕層を指す言葉』だそうだ。「大金を持って日本にやって来て、いいとこ取りの生活をする」のは「金に飽かせて」で、私にはなんだか納得できない。それに外国人が日本に住むと、文化や習慣も一緒に持ち込むので、色々と摩擦が増える。

近くの元東京オリンピックの選手村には中国人が多い。何部屋も購入し、民泊経営をしている人もいる。彼らの希望する場所は東京でも、豊洲・晴海が多いようだ。その理由は「銀座が近い」、「海が近い」、「東京スカイツリーが見える」、「富士山が見える」、「医療が充実している」、「環境が良い」などのようだ。

でも彼らも年を取る。老後は色々な意味で、日本政府が面倒を見ることになる。
彼らは帰らないから困るのである。


「潤日ー日本へ大脱出する中国人富裕層を追う」★★

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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