
心の伊達市民 第一号
冬の会津を行く(1)・・ 只見線の第1鉄橋
寒くなって来ると、雪景色が見たくなる。
できれば、それに温泉が加われば最高である。
例年なら家族と行くか友人と行くのだが、今年ばかりは相棒がいない。
雑誌をめくっていたら、会津只見線の鉄橋を通過する列車の冬景色が出ていた。
急に「ここへ行きたい」と思い、ネットで調べて近くの温泉旅館を予約した。

宿を予約してしばらく経ってから、会津地方の天気予報を確認した。
するとなんていうことか! 冬なのに雪が降っていない。
せっかくコロナ騒動の中を行くのに、これでは何しに行くのか分からない。
「困ったなー」と思っていたら、14日の天気予報で「東北地方に寒波が襲来し、大雪の可能性がある」と出ていた。少し安心したが、一方で只見線が不通にならないかと心配になった。

東京から郡山まで、午前10時の新幹線「やまびこ133号」に乗った。
郡山駅から磐越西線に乗り換えて、会津若松駅に着く。
そこからいよいよ今回の目的である只見線に乗り、1時間20分で会津宮下駅に到着する。
「只見線の陸橋を行く列車」の撮影は、移動手段の無い私にはタクシーしかない。
しかも只見線の列車は本数が少なく、1日にたった6本しか無い。

タクシーが無いこの駅に、私の到着時間に合わせてタクシーを予約しておいた。
14時28分に会津宮下駅に着いた。心配していたタクシーは約束通りに待っていた。
地元の運転手なので、只見線の撮影ポイントに案内してもらう。
彼は本来は観光バスの運転手だそうで、コロナで団体旅行が無いのでタクシーの運転をしているのだそうだ。

運転手は撮影ポイントの「第2鉄橋」、「第3鉄橋」、「橋が3つ重なる橋」などに案内してくれた。
私の今回の目的は「第1鉄橋」である。
第1鉄橋のすぐ近くの道の駅に車を停めて、私は1人で撮影場所に向かう。
撮影場所は小高い丘の中腹で、前日に降った雪が凍っている。
私は準備良く、靴の上から履くスパイクを持って来て良かった。

撮影場所は只見川が右に大きく曲がる突き当りで、正面に第一鉄橋が見える。
距離は500メートルくらいか?
16時04分に左の方からゆっくりと列車が鉄橋の上にやって来た。
このチャンスを逃すと、もうこの日は撮影出来ないのでかなり焦る。
地元民と違い東京から来た私には、1日1回しかチャンスが無いのである。

三脚は荷物になるので持って来なかったが、距離が遠いので必要だった。
焦っている間に列車は右の山の中に消えて行った。
地元のオバちゃんが撮影に来ていたので話をしてみた。
彼女の話では「昨日は雪で駄目だった。明日も雪のようだ。チャンスは今日だけだった」と言っていた。
天候には運が強かったが、腕が伴わなかったのが残念だ。

(おまけの話)
タクシーの会社と、その夜に泊る旅館は同じ系列の会社だった。
私はタクシーを予約する時に、係の人とメールで連絡をし合った。
そして「料金は6000円から8000円の間」と知らせて来た。
タクシーが旅館に着いたら、メーターは1万680円を示していた。
運転手は私に「この金額になってしまったんですが、どうですか?」と聞いた。

私はタクシー会社のAさんから「最高でも8000円と聞いている」と言った。
彼は会社に電話して、その結果を私に伝えた。Aさんが「8000円で良い」と言ったそうだ。
宿に入って記帳をしたら、「Go to travel」のクーポン券を2000円、更に柳津町の地域活性化クーポン券を2000円分くれた。部屋に入り、すぐに露天風呂に行った。
冷気が顔に当り、体はお湯で熱くて気持ち良い。
夕食を食べに食堂に行ったら、私の他にはお客は3人だけだった。
料理は田舎料理だが19品も出て、しかも量が多く半分くらいは残してしまった。
私は「大食い選手権みたいだ」と女将に言った。
食事の後に気の毒になってお土産を買ったら、クーポン券では1000円以上も足りなかった。
でもタクシーを値切り、更に地域活性化クーポンをもらい気が引けていたので地元へお返しをしたので少しは罪滅ぼしをした気分になった。

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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今日は ”ZERODAY” にする? 旅する人の語り場をみつけた
ZERODAYという言葉をご存知ですか? ZERODAYとはロングトレイル用語で、「歩かない日・休息日」という意味です。 例えば30日くらい歩く中、全く歩かずに洗濯したり昼寝したりのんびりする日を設けたりする。 そんな日をZERODAYと呼ぶのだそうです。 アメリカ・カナダ・スペイン・イタリア・フランスなどを旅して帰った2020年1月。 日本にもcovid-19が広がり始めていました。 あらゆることの既成概念が覆り、世の中のすべてが暗中模索の中、しっかりと洞爺湖温泉の未来を見つめていた若いご夫婦がいました。 代表の大須賀太郎さんとマネージャーの大須賀桃さんです。 「桃と太郎で桃太郎です!」爽やかに自己紹介してくださったのは「ZERO DAY」を営む大須賀御夫妻です。 ナイスな掴みで笑顔いっぱい!一気に店内が明るくなりました。 今まで何故なかったのだろう? そんな、私自身が欲しかったアウトドアショップが洞爺湖温泉にできたのが2020年12月。 早速冬に訪れてみました。 けれども、その時の私はイメージしていたアウトドアショップとは違う…と正直戸惑ってしまったのでした。 そんな経験をお話した上でお店のコンセプトをお尋ねしました。 そして返ってきた答えにすこぶる納得してしまいました。 「ZERO DAYは、旅とアウトドアをテーマにしたセレクトショップです。アウトドアギアに拘らず、生活の中にも取り入れられるようなものを仕入れるように心がけているのです。」 生活のための道具として使いやすく心地よいものは、旅やアウトドアでも使いやすく心地よい。 この考え方は真理だと思います。 お客様に末永く愛して使っていただけるもの。 機能性を重視した、飽きのこないシンプルデザインだからこその美しさを持った品揃えは、桃太郎さんのお人柄の現れなのだと思いました。 ちなみに、桃さんイチオシの商品はこちら! 五徳付きのチタン製小枝用焚き火台です。 分解すると左の黒い専用バックに入り、リュックに入れて軽く持ち歩きができます。 そうそう! 北海道では「ZERO DAY」さんのみが扱うブランドがあるそうです。 それは『SUB DUED』。 狩猟や釣りをなさる方に愛されているブランドだそうです。 そして、もう一つNEWSがあります! アメリカの国立公園とジョイントしたブランド“Parks Project”の取り扱いをスタートされるそうです。 “Parks Project”は、売上金の一部を植林などの自然維持や公園の運営のために寄付しているECOブランドで、各国立公園をイメージしたデザインのプロダクトと展開している国立公園のオフィシャルパートナーなのだそうです。 支笏洞爺国立公園デザインができたら嬉しいですね。 最後に、「ZERO DAY」の目指すところをお話しいただきました。 「とかく敷居が高くなりがちなアウトドアショップですが、ZERO DAYにはアウトドアエントリーの方にもご来店いただきたいと思っています。 お客様と一緒に旅の話しをしながら、地域の情報収集の場所としても利用してほしいです。 旅好き・アウトドア好きの方が気軽に訪れる拠点を目指しています。 そして名前の由来通り、この店が、訪れる人たちの長い旅路の中の休息の場になればいいな、そしてこの先の旅の行程の準備を出来る場になればいいなと思っています。」 どんどん新しい風が吹いている洞爺湖周辺。 明るく気さくなお二人に、たくさんのワクワクをもらい、取材を忘れるほど楽しい時間を過ごしました。 店舗情報: 旅とアウトドアライフスタイル ZERODAY 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉45 TEL 0142-82-3020 HP https://zeroday-toya.com/ Instagram @zeroday_toya 旅に出るためお休みになることもあるそうです。ご確認の上お出かけくださいね。 ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)。 ※シェア、リンク大歓迎です!
Rietty
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旅するイタリアンレストランを目指して☆ 〜洞爺湖 Lagorto ファンキーコンビは今日もいく〜
左側は代表の木村香葉子さん。 伊達市ご出身。 東日本フェリーの船内で6~7年勤めたのち、派遣バイトを始め各地を転々としていました。 ある時はキロロで、またある時は礼文島で、そんな時、所属していた派遣会社を通して右側の利光優子さんと知り合いました。 そして真狩の佐伯農園さんで働いたことが、その後の二人を決定づけることになりました。 優子さんは愛知県のご出身。 29歳でホテル調理の仕事を始め、イタリアンやフレンチの修行を積みました。 育った場所も経歴も違う二人。 この二人を今に繋げたのは、佐伯農園さんが経営する『Pomme ポム』というファームレストランでした。 シェフを探していた佐伯さんに優子さんを紹介したのが香葉子さんだったのです。 そして優子さんは即断して北海道にやってきました。 裏の思いとして、あるメリットを感じたからでした ということで。 今回は洞爺湖温泉に2021年6月 カジュアルなイタリアンレストラン『Lagorto』をOPENされた香葉子さんと優子さんを尋ねました。 仕込み時間という短い時間をいただいた取材だったため、実は事前にお二人の人となりがなんとなく分かる写真のご提供をお願いしていました。 すると届いた写真がこちら〜。 むむむ〜! なんてファンキーな!! 今となってはどの人がお二人なのか分かりませんが、このイカした面々のうちのお二人がのちのLagortoコンビなのでした。 なるほど〜! これが裏のメリットか〜!! 筆者はライター・ガイドの他にもスキーインストラクターをしているのでイメージできるのですが、ちょうど彼女たちの世代の方々は、いわゆるリゾートバイトなどをしながら冬山に籠り、リフト券貸与の恩恵を受けながら、スキーやスノーボードをしまくる!という生活をする方が当時は多かったのです。 現在若い世代の方にはあまり見かけないワーク&ライフスタイルです。 これまで様々なジャンルの方を取材させていただきましたが、実はコロナ禍に新たな道を開拓された方が多いです。 そして成功されている。 それは決して火事場の馬鹿力ではなく、自分の生き方をしっかりと見つめ直し、コロナ禍をチャンスと見ることができた方々でした。 何を食べても美味しいとすぐに話題となった『Lagorot』では、顧客の7割が地元の方だそうです。 わずか2年余りで地域に根付くのは素晴らしいことです。 きっとそれだけ、おふたりの店への想いが強いということなのでしょうね。 ところで、店名『Lagorto』の意味を訊ねました。 なるほど、『洞爺湖を望む坂の途中にある菜園のようなレストラン』ということですね。 こちらはメニューのごく一部です。 Lagortoさんのメニューラインナップは、基本、お酒のつまみにもなるものが多いです。 それなのに、実は違いの分かるお子様にも人気なのだとか? パスタの具にご注目。 真狩佐伯農園さんとのつながりがあるからこその、ふんだんに使われた百合根! これ、都会で食べたらとんでもないお値段になります^^; なるほど。 『旅するイタリアン』というわけですね〜。 旅先では楽しく遊んだり、飲み歩いたりもしつつ、料理はガチで本物を提供する。 やっぱりファンキー! カッコいい!と思います。 めっちゃ喧嘩をするとは言いながらも、「二人でやりたいです!」とキッパリと話してくれました。 洞爺湖の『Lagorto』で食べるイタリアンはもちろん美味しいけれど、ふらりと出かけた旅先で、お二人に会えたら嬉しいなあ〜と思った筆者でした。 ―Lagorto情報― ・代表 木村香葉子 ・シェフ 利光優子 ・北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉54秋田ビル1F ・詳細はFBまたはInstagramよりご覧ください
Rietty
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