2月14日の午後に私が居間で本を読んでいたら、女房が来て「いつもありがとう」と言って紙袋を差し出した。開けてみたら、2種類のチョコレートが入っていた。

1つは私の好きな不二家のハート・チョコだった。
形はハート形で、中に適量のピーナツが入っていてとても美味しい。
もう1つは小さな缶入りの外国製品で、「Caffarel」と書かれていた。


三越デパートの紙袋に入ったプレゼントを渡された。


私には初めて聞く名前なので、後でネットで調べてみた。
するとプレゼントされたのは「イタリアの高級チョコレートメーカーのジャンドゥーヤ・クラシカという商品で、ヘーゼルナッツペーストが28%含まれている」と分った。

私はどちらかというと、安物の不二家のハート・チョコの方が好みだ。
高級品は「押頂く」という感じがして、気楽に口に入れにくい。


1箱10枚入りの、不二家のハートチョコレート。


・・・という次第で、我が家でもバレンタインデーが生きていた。
神道の国で仏教にお付き合いのある私は、日本人がクリスマスやバレンタインデーを祝うのを快く思っていないのである。
でも女房からバレンタイン・チョコレートをプレゼントされて、「要らない」なんて言ったら大ごとになる。主義主張も時、場所、相手で変えなければならない。


「Caffarel」の缶入り高級チョコレート。


ところで「バレンタイン・デーとはなにか?」が気になったので、調べてみた。
【St.Valentine's Dayはキリスト教圏の祝いで主に欧米で、元々は269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した「聖ウァレンティヌスに由来する記念日」として、主に西方教会の広がる地域においてかつて伝えられていた。この日はキリスト教圏では一般に家族や恋人など大切な人に贈り物をすることが習わしとなっている】。


不二家のハートチョコ。


一方で「なぜ日本で、そんなものが始まったのか?」が不思議で、これも調べてみた。
すると【神戸のモロゾフ製菓が昭和11年2月12日に外国人向け英字新聞『ザ・ジャパン・アドバタイザー』に、「あなたのバレンタイン(=愛しい方)にチョコレートを贈りましょう」というコピーの広告を掲載しており、モロゾフ製菓がバレンタインチョコを最初に考案した仕掛け人であるとされる説が最有力である】とあった。


包袋に比べてチョコレートが小さい。


その次に20年遅れで、製菓会社メリーチョコレートが「一年に一度、女性から愛を打ち明けていい日」というキャッチコピーをつけたといわれている。口コミで広がり、マスコミも報道した。また社長の原は著書の中で【1958年、当時学生だった私にパリ在住の商社マンの先輩から寒中ハガキが届いた。そのハガキには「こちらにはチョコレートや花、カードなどを贈り合う”バレンタイン”という習慣があります」と書かれていた」と記している】。
やはりどちらも、最初から商売がらみだったのが今も続いていたのである。


「Caffarel」の缶を開けたら、たった5粒のチョコレートがあった。


ところで今年のバレンタインは、あまり盛り上がっていないように感じる。
例年ならデパートの食品売り場に行けば、この時とばかり売り場を改装して、どこもかしこもチョコレート売り場になっている。

しかし今年は全く違う。新型コロナウィルスのせいでテレワークとなり、またバレンタインデーが日曜日ということもあり誰も会社に行かないから、女性社員が義理チョコを買うことも無い。
「こんなバカバカしい習慣は止めた方が良い」と、チョコレートをもらって喜んでいる私が言うのも変かもしれないが・・・。


高級品だけあって、高級な味がした。


(おまけの話)
女房からチョコレートをもらい、もらいっ放しにしておいたらどうなるか怖い。
そこで女房の誕生日が2月ということもあり、少し贅沢な夕食に行くことにした。
カニが大好きな女房なので、銀座8丁目の「カニ道楽」に行った。
最近は銀座8丁目に行く時は、マンション前からBRTで新橋まで行く方が早いし楽だ。


「ズワイガニのにぎり寿司」


今までにもカニ道楽には何回か行って、色々なメニューを試している。
その結果、行き着いた注文が決っている。
「ズワイガニのにぎり寿司」、「ズワイガニのカラ揚げ」、「カニすき鍋」である。コース料理は品数が多くお徳用だが、好きでもないものが出て来る。
それよりは気に入った料理だけの方が、結局はお得だと気が付いたのである。


「ズワイガニのカラ揚げ」


店は緊急事態宣言下で、個室には空きが目立つ。
こうやって家族で誕生祝いをやれるのも、あと何回か?
誕生日は「目出度い」より、残り時間を数える日になったのが寂しい。
楽しみだった恒例の「現金掴み取り」も、コロナのせいで延期となっていた。
「チョコレートでカニを釣られた」というバカバカしい話でした。


「カニすき鍋」




伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,394,285

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,394,285

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ