2日目は紅葉の名所「香嵐渓」である。私は今回で3回目だが、前の2回はハズレだった。
紅葉というのは気まぐれで、一番良い時に当るのは、とても難しいと思っている。


午前8時30分にバスはホテルを出発した。浜名湖の周囲を廻り、舘山寺から高速道路に入る。
香嵐渓までたった1時間30分くらいの乗車なのに、年寄りが多いせいか途中で「トイレ休憩」がある。




駐車場からゾロゾロと見学場所に向かう人達

 

香嵐渓でのバスの駐車に付いて、添乗員から話があった。
『すぐ近くの駐車場に止めますが「止め置き」は出来ないので、バスは遠くに駐車します。ですから貴重品は持って降りて下さい』と言われたが、現地に行ったらバスの台数が少なく止め置きできることになった。まだまだ観光地は、コロナからの回復は途上のようである。




「巴橋」から見た巴川と香嵐渓

 

香嵐渓に来たのは3回目なので、私はみんなと別れて自分だけ自由行動にした。
土産物屋や食べ物屋の路地を抜けて、みんなは右へ行くが私は左へ行く。
香嵐渓は「巴川」にある渓谷で、上流に向かってほぼ左側だけに「もみじ」がある。
「もみじ」以外の木が殆ど無いところを見ると、昔の人が「もみじ」だけ植えたのだろうと思う。




紅葉は「いまが見頃」だった。

 

先ずは川下の「巴橋」に行って、香嵐渓の全景を撮影することにした。
紅葉はかなり進んでいて、多分、今が見頃だろうと思うが、色があまり鮮やかではない。
写真は多少の加工を施しているので、かなり綺麗な紅葉になっているが、実物とは少し違う。


巴川の川べりを巴橋から上流に向かって歩いて行く。「もみじのトンネル」を過ぎると、香嵐渓で一番の人気スポットの「待月橋」に出る。この辺りで私はかなりの枚数の写真を撮った。




人気スポットの「待月橋」を渡る観光客

 

その先に進むと、茶屋に囲まれた広場に出る。
ここでみんなは盛大に飲み食いをしているが、私はその先の「香積寺」に向かう。
寺の階段から見下ろす門の中に、紅葉が見えるからだ。


でも人が多く「絵にならない」ので諦めて、元に戻り殆ど人の来ない「足助寺」と「足助神社」にお参りする。添乗員が『香嵐渓で自由時間は3時間、取ります』と言ったが、私は1時間以上も持て余してしまった。




下の巴川沿いの道が「もみじのトンネル」

 

やっと3時間が過ぎてバスは出発し、次の豊田市小原町に向かう。
ここで「シキサクラ」を見るのだそうだが、私は全く期待していない。
シキサクラは江戸彼岸桜の一種で、小さな花びらでなんだか寂しい。ソメイヨシノを見慣れた私には写真にするのも難しいと思ったからだ。


バスは「四季桜公園」の駐車場に入ったが、そこから見えたシキサクラが紅葉に映えて美しいので驚いた。こんなに大量に植えられたシキサクラを初めて見た。




実際は少し暗いので、加工して明るくした。

 

広場には食べ物屋台やお土産屋が出ていた。
「なにか自宅にお土産くらい買わなきゃ」と思ったのだが、欲しいものが無い。
やっと見付けたのが「愛宕」という名の巨大な梨だった。


重いのを我慢して持ち帰って女房に見せたら、『1階のマルエツでも売っている』と言われた。
しかも私は2つで1500円で買ったのだが、『マルエツなら1個550円でもっと立派だ』と言われてしまった。最後の最後に「ダメ出し」が出た。




「もみじ」の上に落ちたイチョウの葉に写るもみじの陰。

 

(おまけの話)
私は今年の秋は色々な場所(万座温泉、裏磐梯、長瀞、香嵐渓)に紅葉を見に行った。
10月と11月で、私は今回で4回の旅に出た。
最初は「万座温泉」で、2回目は「裏磐梯」だった。


2回とも2泊3日で、今回は1泊2日である。
女房は特に何も言わないが、こうも続くと少し気兼ねをしている私である。
長瀞は家族で行ったので、少しは女房孝行が出来たと感じている。




「四季桜公園」に咲く「シキサクラ」

 

近所ではなく旅として紅葉を見に行ったのは今回で4回目であるが、そのどれもが満足な紅葉とはならなかった。一部は紅葉していたが、見事な「全山紅葉」という過去に見たような紅葉は無かった。


まあまあだったのが香嵐渓であるが、写真を加工をしているのを知らない女房は『素晴らしい紅葉ねー』と言っている。私は『加工した』とは言えず、そのままにしている。




銀杏の木を背景に咲く「シキサクラ」

 

私は4ヶ所の紅葉見物で、私なりの「紅葉学説」を考えた。それは次のような説である。
【紅葉は始まりから終るまでの期間が、一定日数に決っている。終りも大体、決っている。だから始まりが遅いと、紅葉している期間が短くなる。今年は紅葉が始まる10月に暑い日が続き、なかなか紅葉が始まらなかった】


【やっと寒くなり紅葉が始まった日が例年よりかなり遅く、そのせいで紅葉している期間が短くなった。最盛期になる頃には、既に紅葉の残り時間が無く枯れてしまった】。どうも、そんな気がしてならない。




紅葉を背景に咲く「シキサクラ」


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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