『タラヨウって知っている?』と女房に聞かれた。初めて聞く言葉だった。
女房の説明では『日本で初めて葉書になった木の葉で、その葉に枝などで傷を付けて文章を書いて相手に渡したのが葉書の始まり』と言っていた。「葉に書くから葉書」と知った。

『それを記念して東京駅丸の内にあるKITTEの裏に、その木が植えてある』と聞けば、行かないわけにはいかない。KITTEは昔の東京中央郵便局で、民営化された時に建て替えられた建物を「KITTE(切手)」と名付けたのである。



「KITTE」正面入口


都バスを降りてKITTEに入ると、もうクリスマスツリーが飾ってあった。
しかも普通のクリスマスツリーではなく三角形の塔のような形で、ある場所を歩くと音が流れる。
館内を通り抜けて裏のバス通りに出ると、そこに「多羅葉」の記念樹が植えてあった。

今は赤い実を付けていて、葉を見るとシッカリした感じがする。これなら葉書になりそうだ。
実際に「多羅葉」に切手を貼って郵便局に持って行けば、葉書として取り扱ってくれるようだ。


「多羅葉」の葉と赤い実


「多羅葉」は皇居東御苑にも植えられていると知ったので、ついでだから行ってみることにした。
東京駅丸の内前の行幸通りを皇居に向って行くと、両側に銀杏並木がある。
今は黄葉の最終章で、誠に美しい。内堀通りを越えたお堀に映る銀杏並木が、素晴らしい絵になる。
振り返ってみると、銀杏並木の向こうに煉瓦造りの東京駅が見える。


和田倉門のお堀に映った銀杏並木


お堀には、いつものように白鳥が悠々と泳いでいる。
この白鳥は「いつもここにいる」ということは、飛べないようにされているのだろうか?
それともここが気に入って居着いているのだろうか?
私が写真を撮っていると、その美しい景色に気が付いた人がスマホで撮影する。


お堀にいつもいる白鳥


その先に進む、和田倉門噴水公園に入る。
中央の噴水の向こう側に行き、逆光の中の噴水と黄色の銀杏のコントラスト写真を撮る。
家を出る時は寒かったが、ここに来た時は太陽が燦燦と降り注ぎポカポカ陽気になっていた。

右側の休憩所に12月1日からスターバックスが開店し、いま流行りの「サステナビリティ」を重視した店になるらしい。私がそこへ行ったのは、前日の11月30日だった。


「和田倉噴水公園」


次に皇居東御苑に向かう。パレスホテルの前の「大手門」から中に入る。
入園の手荷物検査で修学旅行生と一緒になり、かなり待たされた。
ネットで調べておいた「多羅葉」のある場所に行くが、そこでは庭園工事が行われていて近付けない。

遠くからカメラのズームで撮影したが、それが本当に「多羅葉」かは自信が無い。
きっと秋から冬へは、植木や庭園の手入れが行なわれる時期なのだろう。


「果樹古品種園」の柿「三溝(みつみぞ)」


皇居東御苑は思ったほど、紅葉が美しくない。
「もみじ」も赤くなる前に枯れている。その中で「柿」の葉だけが綺麗に紅葉していた。
近付いてみたら、見事な大きな実を付けていた。

ここは「果樹古品種園」で、他にもミカンなども植えてある。子供の頃に食べた「キンカン」もあった。
こんなに広く美しい場所に無料で入れるのに、あまり人は来ていなかった。


紅葉にならず、このまま枯れる「もみじ」


(おまけの話)
「オミクロン」という怪しい名前の新型コロナウィルスが南アフリカで発見された。
そして世界中が大騒ぎとなり、日本も12月1日から外国人の入国を禁止した。

私は「大騒ぎし過ぎ」と感じているが、まだコロナの正体が分かっていない中では仕方ないかもしれない。
ある学者が書いていたが、「コロナウィルスは変異する度に感染力が増す。しかし毒性は弱くなる。それはコロナが生き残る知恵である」とあったが、「なるほど」と思った。

「日本再生 令和の開国論」


11月にベトナムにある、私が関係している会社のS社長から書籍が送られて来た。
題名は「日本再生 令和の開国論」というもので、引退した衆議院議員だった武部勤氏が著者だった。

中身は「人口減少の日本には技能実習生などの外国人が必要」ということが日本・ベトナム両国の政治家の意見、対談、実習生の経験などが盛り沢山であった。その中にはS社長と武部勤氏の対談が10ページにわたって書かれていた。武部氏は政界引退後は息子に地盤を譲り、今は「外国人材共生支援全国協会」の会長に収まっていた。


私の植えたマンゴーの木と、プランターのメロン(ハンさん提供)


私はS社長にお礼のメールを出したら、彼から国際電話が掛って来た。
そして『12月6日に来日する。その時に会いましょう。実習生の送り出しが止まっていたが、やっと再開されてホッとしている』と話していた。

ところがオミクロンの感染が公表されて日本政府は外国人の入国を禁止したので、S社長も来日出来なくなり、また日本で働きたいと日本語を勉強していた実習生も来られなくなった。またS社長の苦難が続く。


庭で実ったパパイヤとマンゴー(タンさん提供)


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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