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じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
天気が良いので、水辺に行ってみることにした。
水辺に行くその理由は、少し前にテレビのニュースで「浜離宮の裏の水路にアカエイがいた」という報道だった。
浜離宮の隅田川側は海水も濃いのでいると思うが、反対側は真水に近いから「いない」と思っていた。
そこでアカエイを見付けて、写真に撮ろうと考えた。
水辺で休む鴨1羽
隅田川を築地大橋で越える時に、岸辺に鴨が休んでいるのが見えた。
もう「ゆりかもめ」も北の国からやって来ているが、この辺りではカラスと鴨だけである。
浜離宮沿いの水路の横の歩道を進んで、広い道に出る。
その左側が浜離宮で、水路に架かる大手門橋を越えれば入口となる。
新橋側から「大手門橋」を見る。
橋の下の水路を覗いてみた。なにか大きな魚が泳いでいる。
アカエイのいた場所は、そこから先に進んだ「中の御門橋」の下だと思う。
テレビに映った橋にある飾りが見覚えがあったから、分かったのである。
そこへ行く間も私が水路を覗きながら歩いていると、通りがかりの人も水路を覗く。
「中の御門橋」の下を探したが、残念ながらアカエイはいなかった。
浜離宮沿いの水路には紅葉した葉が落ちていた。
そこでそのまま先に進み、「WATER TAKESHIBA(ウォーター竹芝)」まで行くことにした。
ここは新しく倉庫街を再開発した場所で、お洒落な店や劇場があるが、まだ認知度が低い。
海に面したテーブルに席を取り座ってみたが、風が強くて寒いのですぐに立ち上がった。
そして港に停泊している観光船「卑弥呼」を見ていたら、水面近くを小魚の群れが泳いで来た。
同じ場所を行ったり来たりしている。これはどうやら「ボラ」のようだ。
建物の外階段を2階に上るとウッドデッキのテラスとなっていて、それが竹芝桟橋まで続いている。
隣の竹芝桟橋は大島へ行く船が出航した後なので、ロビーもガランとしている。
更に進むと私の住むマンションや、レインボーブリッジ、更にその先の大井ふ頭の荷役機械「ガントレー・クレーン」が良く見える。日の出桟橋を出た定期観光船が、浅草に向って進んで行くのが目に入った。
竹芝に出来た「WATER TAKESHIBA」
広い場所に出て水辺にいると、なぜか人は心を洗われる。
森はあまり動きが無いが、水辺は動きがあるので飽きることが無い。
デッキを進み、先端まで行ってみた。
ここには竹芝小型船ターミナルがあり、ここから東京都の所有する「新東京丸」が出航する。
総建造費20億円と称するイタリア製のクルーザーで、私は以前に乗ったことがある。
「WATER TAKESHIBA」の船着き場で、ボラの群れが泳いでいた。
デッキにはたまに人が歩いているだけで、マスクを外していても問題無い。
「遠くを見ると、目が良くなる」という話を昔、聞いたことがあるので、一生懸命に遠くを見る。
でも近眼は良くなるかもしれないが、老眼は駄目なんだろうと気が付く。
もと来たテラスを戻り、「卑弥呼」のところに行ってみたら、相変わらずボラが群れていた。
暖かくなって来て、テーブルの場所にも陽が当たるようになったので、椅子に座ってゆっくりと流れる時間を楽しんだ。
200~300匹のボラが、リーダーの動きに合わせて泳いでいた。
(おまけの話)
テラスの先端から戻る途中での話である。
50メートルくらい先に年配の男がいた。そして私に頭を下げた。
私は「誰だろう? こんな場所で・・・」と思いながら、近付いて行った。
その男はなにかブツブツと話しているというか、唱えていた。
そして、また頭を下げた。
竹芝の貨物用桟橋から見る勝どき側。
2~3メートルの場所で彼を見たら、知らない人だった。
しかも私を見ているのではなく、もっと上の方を見ていた。
その顔は太陽に向かっているのだった。
彼は太陽に頭を下げていたのを、私が勘違いしただけだった。
私も初日の出などで、太陽に手を合わせ、頭を下げることがある。
レインボーブリッジの向こうに大井ふ頭が見える。
太陽とは不思議な力を持っていて、人が拝みたくなる時がある。
この人は「なぜこの時間に、この場所で」太陽を拝んだのだろう?
世の中には本当に色々な人がいる。私の理解を越える人も沢山いる。
一方で、浜離宮の水路を覗きながら歩いている私を見て、「なんだろう、あの人?」と思っている人もいるのだから、他人のことを言える私ではない。
テラスの歩道の一部に「舟偏」の文字が埋め込まれていた。
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
アクセス総数:1,394,633
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/entry-6968.html
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