今年は年初から全国的に大雪が降った。東京でも久し振りの雪景色が見られた。
天気予報図を見たら、「北の湘南」と言われているほど温暖な伊達市にも雪が降っていた。
内浦湾に面して、地形の関係か伊達市はあまり雪が降らない。
そこで大雪が降った伊達市の光景が見たくて、伊達市の友人達に『雪景色の写真を送って』と頼んだ。


【以下の7枚の写真はM子さん提供】



伊達市の街並みの向こうに有珠山と昭和新山が見える。


私のメールにすぐに反応してくれたのはM子さんだった。
『お正月三が日はすごい雪でした。風も強くあちこち吹きだまりが出来て雪かきは大変でした。この辺ではやっぱり伊達は少ないです。二三日前に雨のようなみぞれが降りましたので、今はあまり多いとは感じられません』


『伊達市は元々雪が少ないので除雪費用を沢山計上していないためか、大きな道路はしますが脇道はしないので今は脇道はざくざくと轍ができてとても走りずらい状態です』



後方に見えるのは私が滞在していたゴルフ場のあった山か?


『道路脇の雪は茶色になっていたりしておりますので、なかなか雪の綺麗な風景が思い当たらなくグランデージの屋上から撮って来ました。あとは住宅街の中など狭い道路は入って行き難いので綺麗な写真にはなっておりません。(申し訳ないです。)洞爺湖のイルミネーションも数枚入れました。期待されているような写真ではないと思いますが、伊達を思い出すにはいいかなと思います』とあり、26枚もの写真を送ってくれた。



内浦湾も懐かしい。カレイ釣り、鮭の定置網漁、ホタテ漁に連れて行ってもらったなー。


文中に出て来た「グランデージ」という名前を、私は聞いたことがあるような気がした。
かなり前のことで確かではないが、私はここに2~3日、宿泊したことがあるような気がしている。


そこは看護付きの高齢者マンションで、朝だけ老人たちと一緒に食事をした。
その時に向かいの席のお婆ちゃんに、いつも同じ質問をされた。
3日続けて、『どこから来たの?』と聞かれて、『自分も年をとるとこうなるのか?』と思った。



市内の雪は少ない(船岡町あたりかな?)


M子さんの送ってくれた写真はどれも素晴らしく、グランデージの屋上から見える「有珠山」、「昭和新山」、私の滞在していた「ゴルフ場のあった山々」、「有珠湾の海」、わざわざ車で写真を撮りに行ってくれた「北船岡らしき道」など、どれも見覚えがある。


私は毎年、夏の間に伊達市に滞在していたので、冬景色はあまり知らない。
でもNHKの取材で、3月に伊達市に行った時は予想外の雪が残っていて、NHKの撮影班は「雪景色が入らないように」と苦労して撮影していたのを思い出した。



見覚えがある風景だ。北船岡あたりかな?


東京に住んでいると、雪が降ると嬉しくなってしまう。
豪雪地帯の人から見たら、『大雪の苦労も知らずに、バカじゃない‼』と思われるだろう。
でも住む場所により、人の感じ方は違う。


今年は新型コロナのせいで、いつもの「雪の中で温泉に入る」が出来ていない。
「早くコロナよ去ってくれ!」。そうでないと、私には残り時間が無いのだ。



これは「関内」あたりかな?


『故郷は遠くにありて思ふもの』という文は誰でも知っているだろう。
私も知っていたが、これは詩人の「室尾犀星」が故郷に帰った時に作った「小景異情」の中にある詩である。「その先は?」と聞かれると困る。私は知らなかったからだ。


ネットで調べたら、その先は『そして悲しくうたうもの』であった。
今回の伊達市の懐かしい写真を見て、私の第2の故郷を「遠くから思っている」私である。



雪原に影を落とす立木が美しい。


(おまけの話)
伊達市のHさんからもメールで写真が届いた。
私が写真をお願いした時は、もう大雪が去った後だったので豪雪地帯と違って根雪にはならなかったようだ。そして次のようなメール内容だった。
『伊達の方ですが年末年始が異常に寒くて最高気温が-4~5℃の真冬日が続き、雪も10cm以上も積もったでしょうか』



「おぼこ荘」の露天風呂(Hさん提供)


『翌週になり寒さも緩んできたと思ったら11日、札幌をはじめ道内各地で大雪が降った時、伊達では土砂降りの雨が降ってしまいました。道路はグチャグチャ、脇道では小さめの車は動けなくなるほどでした。ということで、残念ながら期待されたような豪雪の写真はございません』


『昨日は久しぶりに遠出をして八雲の見市温泉とおぼこ荘まで行ってきました。雪の露天風呂にたった1人、最高の贅沢です』とあった。温泉好きの私は伊達市内の雪景色より、「雪見の温泉」が羨ましかった。



「見市温泉の露天風呂」(Hさん提供)


そんなメールをもらって、望郷の念が沸いて来た。そんな時には、私は「ジンギスカン」を食べに行く。
「松尾ジンギスカン」の直営店が銀座にあるので、そこかニュートーキョーのランチかどちらかに行く。
新橋には「霧島」があるが、こちらは少し高い。


でも伊達市に滞在中のゴルフコンペの後に、壮瞥町の車庫で食べた「生ラム」には勝てない。
ジンギスカンを食べながら、第2の故郷を思い出している私だ。



銀座「ニュートーキョー」のジンギスカン・ランチ(1000円)


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,394,881

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,394,881

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ