
心の伊達市民 第一号
都電荒川線のバラ
ブログ閉鎖中の話題(2018年5月23日)
桜が終りツツジも終ると、夏祭りまであまり面白そうなイベントがない。
すると仕方がないので都電荒川線のバラを見に行く。バラは年に2回咲くので、「勝どき通信」のテーマとしてはマンネリ化している。
そこで今回はマンションの友人達を誘って、都電荒川線の鬼子母神をメインテーマにした。
鬼子母神の境内で売店を守るバアチャンがテレビに出ていたので、彼女に会って話を聞くのも面白いと思ったのである。

都電・荒川線は出発する時に昔のように「チンチン」と音を出す。
JR山手線の大塚駅から都電・荒川線に乗り、鬼子母神駅で降りた。
駅から数分で鬼子母神に着く。目当ての古ぼけた売店にバアチャンはいた。
私は「先日、テレビ番組でお顔を拝見しましたので、会いに来ました」と言った。
その言葉でバアチャンは心を開いてくれたのは良いが、延々と鬼子母神ではなく売店の歴史を語ったのである。なんとこの売店のバアチャンは13代目だそうだ。

操業1781年が自慢の13代目のバアチャン。創業時は「あめ屋」だったそうだ。
バアチャンの話のお礼に、ペッパーにそっくりの猫のキーホルダーを買ってあげた。
ところで、ここの鬼子母神は他の鬼子母神とは少し違う。
「鬼」の字が他とは違うのである。辞書には出ていないが、鬼の字の上のツノが無い。
この寺の鬼は「良い鬼なので、ツノが無い」ということだそうで、看板などを見ると確かにそうなっている。

「鬼子母神」の鬼の字を見て欲しい。(ツノが無い)
バアチャンの話が長いので適当に切り上げて、また都電に乗り、次は終点の三ノ輪橋に向かう。
都電の駅と駅は近いし、広い道路を横切る時はJR電車と違い優先ではなく、道路の信号に従う。
だから終点までは45分以上も掛った。
三ノ輪橋でランチとなり、とんかつ屋に入った。
夫婦とアルバイト女性の3人で切り盛りしているのだが、3人ともすごく無愛想である。
でも出て来たとんかつは下町だけあって大きく、安く、美味しかった。

レトロ感の出ている都電終点駅の「三ノ輪橋」の商店街。
食後はまた都電に乗り、バラが一番多く咲いている荒川遊園地駅で降りる。
そこで各自が自由にバラと都電の写真を撮りながら、隣駅の荒川車庫前まで行くことにする。
線路の両側に色とりどりのバラの花が真っ盛りである。丁度、一番良い日に来たようだ。
都電は5分おきくらいにやって来るので、「都電とバラ」の写真を撮るのは苦労しない。

線路の両側に植えられたバラが綺麗だ。
3人が撮影しながら隣の駅に着いたら、ここでMさんの姿が見えないことに気が付いた。
我々は暑いし、疲れてしまい、どこにいるか分からないMさんを待てない。
そこで巣鴨地蔵通りの計画は取り止めにして、ここでMさんと別れて帰ろうとなった。
3人の意見は「Mさんにはメールを入れて、(ここで解散にする)と連絡しよう」ということになった。

都電・荒川線の線路。 この写真ではないが、都電は王子駅を出た一部区間のみ一般道路を走る。
メールを入れたらMさんから電話があり、「どっち行き方面の都電に乗ればいいの?」と聞くのだが、いま4人で乗って来たばかりじゃないかと腹が立つ。
Mさんが乗ったと思われる都電が来たが、彼は乗っていなかった。
そこでなんだか分からないままに3人でその次の都電に乗ったら、2つ先の駅からMさんが乗って来た。
足のあまり強くないMさんは、我々が降りた駅から都電に乗り、我々を追い越していたのである。
まあ、なんと世話の焼ける人なんだ。Mさんと出掛ける度に愚痴っぽくなる私だ。

都電・荒川線は乗車客数が多いので、次々と新型車両が投入されている。
(おまけの話)
同行者の3人の内の1人であるMさんが、集合時間になっても勝どき駅へ来ない。
仕方ないので携帯電話に電話をした。ところが呼び出し音は聞こえるがMさんは出ない。
いつもことで、後で「今日は都合が悪くなった」とでも言うのだろうと「またかー」くらいにしか感じなかった。

荒川遊園地駅と荒川車庫前駅の間は、特にバラが綺麗である
ところが折り返しMさんから電話があり、「どうしてみんな来ないの?」と言ったのには呆れた。
私 「どこにいるの?」
Mさん「マンション前のバス停にいる」
私 「待ち合わせ場所は大江戸線・勝どき駅ってメールで知らせたあるじゃないか!」
・・・というわけで、Mさんのせいで出発時間が大幅に遅れた。

バラと都電はよく似合う。
御徒町駅からJRに乗り、都電・荒川線に乗る為に大塚駅に向かうことになった。
改札口までいたKさんがいない。私は焦った。迷子になったんじゃないかと思ったからだ。
駅員に事情を話して、私は改札口を出てKさんを探した。
見付けたKさんは言った。「SUICAを持っていると思ったら、家に忘れた。だから切符を買っていた」。
現地に着く前からこんな調子なのだから、本当に嫌になる。
でもこんなジジイ達と付き合って7年も経つと、私も我慢強くなって来たものだ。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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心も体も幸せになるお菓子「こりんご」
今まで何度もお土産としていただき、ずっと行きたかったお店にようやく行けました。 初めてこちらのお菓子を口にした時のあの幸福感が忘れられません。 材料を厳選され、デパートなどで売られているどんな高級高価な焼き菓子よりも感動を覚えました。 ↑りんご色の看板が目印です。 その時は、袋に付けられた材料表示を見て一応納得しました。 でも、それだけならば高級高価なお菓子以上に美味しい理由の説明ができません。 その謎をずっと知りたいと思っていました。 ↑どれもこれも本当に幸せの味でした。 そのお店は駅前の「やきがし こりんご」さん。 響きが柔らかいひらがなの店名にしたいと考えていたときに、ご自宅のお庭にあった小さな実をつけるりんごの木を見て閃いたのだそうです。 2014年にオープンしたお店は、オーナーでありお菓子製作者の山木麗子さんがお一人で切り盛りしていらっしゃいます。 「営業日は木・金の二日間だけですが、月曜日~水曜日まで3日間焼いています。」 と話しておられた麗子さん。 それ、納得です。 並ぶのは小さなお菓子なので、ぱっと見た感じは少なく見えますが、なんと20種類以上ならんでいます。 筆者も経験者として作業工程が分かるだけに、朝から晩まで休む間もなく動き回る麗子さんの姿が目に浮かぶ様でした。 それなのにとてもお安い。 都心部や観光地ならば、きっと2倍~3倍のお値段だと思います。 でも、見た目も味もクオリティーはとても高いです。 麗子さんとお話をしていて、「何故、高級菓子店のものよりも美味しいのか?」という謎がようやく解けました。 それは「母の愛」でした。 ↑ヨーヨーをモチーフにした電笠も可愛い。 決して毒々しくない赤いりんご色の使い方に麗子さんのセンスを感じます。 「卵は平飼い、小麦は国産、ショートニング・マーガリンは使いません。一部使っているベーキングパウダーはアルミニウムフリー。 “こりんご”のお菓子は、お母さんが子どもに安心して食べさせてあげられる“おやつ”として存在したいと思っています。 体に良いものに徹底的に拘ろうとするととんでもなく高いものになってしまいます。子どもの“おやつ”ではなくなってしまう。だから、せめて体に悪いものは使わない というところには拘っています。」 ものすごく納得。 麗子さんのお菓子作りは、母が子を想う気持ちで作られていたのでした。 初めて食べた時あんなに幸せになった理由がようやくわかりました。 広島ご出身で大阪育ちの麗子さんはお話もとても面白い! 子育ての話。 お菓子作りの話。 経営の話。 ついつい取材を忘れて話し込んでしまった筆者です。 仕事のお昼休みに飛んでくるという常連さんたちは、きっとそんな麗子さんの魅力にも引き寄せられているのだと思います。 実はこの日、今シーズン最後のレモンパイを買って帰りました。 キャラメリゼされたパイが本当に本当においしかった~! 秋に販売されるという壮瞥りんごパイが今から楽しみです。 「お店のコンセプトは、見て可愛い。食べておいしい。」とおっしゃっていましたが、正にその通りのお店でした。 美しいオーナー麗子さんですが、写真はパスでした。 楽しいトークと、おいしいおやつ。 小さな小さなお店ですが、大きな大きな幸せを提供してくれます。 店舗情報 「やきがし こりんご」 住所 伊達市山下町362番地 電話 080-1885-4703 営業 木・金 11:00~16:00 ただし、7月第3週目は休業 夏休みもあるので、7~8月はFBで要確認↓↓ https://www.facebook.com/ringo.koringo ※ 記事の内容は取材時の情報に基づいています。営業日やメニューは変更になる場合があります(取材2021年6月)
Rietty
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垣根のないコミュニティー作り “ とうや水の駅食堂 TSUDOU ” の未来像
交流の場つくり はじめにお二人がタッグを組み“とうや水の駅食堂 TSUDOU “ をつくりました。 一人目。 運営担当 折原 英明さんは札幌ご出身の46歳。 8年間、フランチャイズの外食産業においてスーパーバイザーとして勤めていました。 そして二人目。 店長 石塚 誠さんは伊達ご出身の44歳。 23年間、洋食の調理を経験されていました。 さて、始まった“ TSUDOU “ の未来をお二人はどのように想い描いているのでしょうか? 今回は、洞爺水の駅に5月6日に新規オープンされた“ TSUDOU “の運営担当 折原さんにお話を伺いました。 実は以前、こちらの場所には人気のうどん屋さんが入っていました。 ところが、そのお店が昨年閉店した後、2022年2月に新しい飲食店の公募がありました。 その際、5件の応募があった中、とうや水の駅食堂TSUDOUの企画が採用されました。 折原さん 「TSUDOU=集う 場として、あるいはコミュニティーの場として、人と人との交流の場として、“いつも開いていること” “いつも人が居ること” を大切にする場所づくりをしようと考えました。 その場の入口を『食堂』という形にしたのです。」 ↑注文カウンターは廃材を利用して作られています 移住を決意 筆者 「なるほど。ところで札幌ご出身ですよね。移住のきっかけは何ですか?」 お子様が小学校入学のタイミングで移住を決意されたということで、その背景を話していただきました。 折原さん 「札幌に住んでいた頃から、湖が近くて景観も良く、あくせくしていない旧洞爺村が気に入って、8~9年間くらいよく遊びに来ていました。子どもも連れてきていたのですが、湖畔の商店のお子さんと一緒に遊んでもらったりして、子どもの方がこの地域に早く馴染んでいました。大人たちも良く声がけをしてくれましたし、面倒もみてくれましたし。まさに昭和の子育てのような雰囲気でした。年代問わず、地域で子育てをしているような…そんな様子を見ていて、子育てするのにもここは良い環境だなあと感じるようになりました。それが移住の決め手です。」 このお話には筆者自身の思い出と重なり、とても懐かしい気持ちになりました。 自然も豊かなここがそういう地域ならば、確かに子育てには最適です。 ↑いつも温かく迎えてくれる洞爺湖 ↑お子様連れもWelcome! 筆者 「なるほど。では、初めからここで飲食業をしたいと考えて移住して来られたのですか?」 ↑お子様用オムライス。喜びそうです ↑シンプルさに安心感を覚えるカレーライス ↑伊達大矢ミートさんの黄金豚を使ったカツ丼 折原さん 「はい。飲食業に携わりたいと考えていました。この業界に長くいましたので、ノウハウは持っていました。それに自分が観光客としてここに来ていた頃、食事をするところを探すのに結構苦労しました。冬季休業してしまうお店も多いですし。ですので、ランチ難民を出さない地域にしたいとも考えました。」 ご自身の経験からこの地を選び、ご自身の経験から食堂のスタイルを決めました。 言ってみれば、約9年間のモニター結果から考えられた形ということになります。 まさにスーパーバイザーとしてのご経験が活きています。 ↑ホタテ漆喰を塗り、リノベした壁 TSUDOUへの想い さて、取材に伺った時はまだ店内が未完成の状態でした。 私ならきっと、あまりお客様には見せたくないと思う店内の姿がそこにはありました。 例えば壁。 ホタテ漆喰で塗られていましたが、まだ塗り残した面が多くあります。 テーブルも作成途中でした。 その理由の一つには、企画が採択されてからOPENまでの準備期間が1ヶ月そこそこだったということがあります。 でも折原さんは動じていませんでした。 “ TSUDOU “という場が徐々に変化していく姿も楽しんでほしいという想いがあったからです。 こちらのロゴマークをご覧ください。 とても余白の多い、シンプルすぎるように見えるデザインです。 でも、ちゃんと意味がありました。 「デザインの余白は、ここに集う人々が自由に描いてほしいと思っています。 地域の方はもちろん、観光で訪れた方にも、パブリックの場として誰もが気軽に入られる場でありたいですし、それぞれの想いを大切にしたいと考えています。 そのための入り口として『食堂』という形をとっています。 既住者であっても移住者であっても、子どもであっても高齢者であっても全ての垣根を取り払って融和していく中で、新しいアイディアや交流が生まれ、情報発信基地となり、結果として町に貢献できたら嬉しいです。」 と、折原さん。 ↑水の駅の入り口には車椅子も用意されています ↑いつも人がいる安心感を感じていただくために、施設内が見渡せる位置にテーブルを配置しています。とても開放的な雰囲気。 ↑大きなガラス戸の向こうには洞爺湖がいつも見えます 誰もが構えることなく入ることができる、親しみやすさと安心感がここにはありました。 きっと、“ 目の前に洞爺湖 “ というロケーションも手伝っていることでしょう。 「まずは水の駅をを含めて洞爺地区を盛り上げていきたいです。そのためにも、地域住民・役場・洞爺まちづくり観光協会・洞爺湖町商工会議所・地域の商店などとしっかりタッグを組みたいと考えています。そして、ゆくゆくは洞爺地区だけでなく虻田や温泉も含めて洞爺湖町の活性化に貢献していきたいと思っています。」 ご自身が観光客としてここに訪れていた時、地域の人々に温かく迎えていただいた恩返しをしたいとも話されていました。 食堂のこと ところで、食堂のお話。 筆者 「メニュー構成を教えていただけますか?」 折原さん 「メニューについては奇をてらったものは一つもありません。コンセプトは『洞爺の野菜と丼めし』です。食材については、野菜は洞爺産、肉は伊達の大矢ミートさん、鶏肉は伊達のめぐみ鶏を使用しています。将来的には、洞爺産野菜を使ったサラダプレートや、洞爺湖産のワカサギやヒメマスを使った料理も提供したいと考えています。」 ↑どれも馴染み深いメニュー構成です。メニューを見て料理をイメージできることは大切ですね。 最後に〜 お話を伺っていて筆者が気づいたこと。 それは〜 折原さんは、とてもフレキシブルな考え方をお持ちの方だということでした。 良い意味で頑固ではない方。 そして、全てにおいて『人』という存在を強く意識しておられる方でした。 “ TSUDOU “ という場から生まれる『何か』に大きな期待を寄せつつ、ロゴマークの余白が、訪れる人々の想いで彩られていく未来が楽しみになった筆者でした。 ―TSUDOU 情報― 場 所 洞爺水の駅内 営業日 ・5月中は不定営業 ・4~10月末 10:00~17:00 ・11~3月末 10:00~16:00 定休日 毎月第3木曜日(不定休あり) 詳細はinstagramをご覧ください。 https://instagram.com/toya.tsudou?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Rietty
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