心の伊達市民 第一号

徒然なるままに(23)  

このブログも長く続けていると、同じような話題ばかりになる。
お祭りも草花も、雨も雪もみんな同じ時期のことなので、以前に投稿したブログを見ると毎年同じ話題が登場している。
そうなると1つの話題で1回分のブログを埋めるのは難しいし、自分でも恥ずかしく思っている。
そこで1つの話題で埋められない場合は、苦肉の策として「徒然なるままに」で登場させるようになった。





神門では「春の例大祭」の飾りが・・(靖国神社)


【靖国神社】
今回もその代表例で、4月なので「靖国神社の春の例大祭」、「根津神社のツツジ祭」を一緒に登場させた。4月21日に晴れ間を狙って、靖国神社に行ってみた。
本番の「当日祭」は翌日なので、まだ全く盛り上がりは無い。


私の行った日は「清祓」といって、「穢れを払う日」だそうで、本殿内では儀式を行っているのだろう。
神楽殿では日本舞踊が披露されていた。その横にたった1本だが、御衣黄が咲いていた。
私は今まで知らなかったが、若木なので植えられたのは近年だと思う。





「御衣黄」桜と「神楽殿」(靖国神社)


神社の境内では葦簀張りの小屋の中に、野草のような花が沢山並んでいた。
私は係の女性に聞いてみた。
私 『これは芝ザクラですか?』
係 『いいえ。これは桜草です』
どうも私は花には疎く、とんだ恥をかいてしまった。


他にはあまり写真の題材になるような光景もないので、外に向かう。
近くの白百合小学校の1年生が、母親に連れられて帰宅する光景に出会った。「可愛い」と思った。





靖国神社の参道を通って帰って来る小学1年生。


昼時になったので、神保町の方へ歩いて行った。すると路地の右手に『天丼屋」の暖簾が見えた。
かなり前だが一度、入った覚えがある。そこで特に食べたいものがあるわけではないので、その店には行った。店はカウンターだけの10人も入ればいっぱいで、私は正面のカウンターに座った。


すぐに出て来た天丼は「700円」なら上等だ。次から次へとサラリーマンがやって来るので、急いで食べて店を出た。帰りの大江戸線では、偶然に「機関車トーマス」の車両だった。少し得した気持ちになった。





「安い、早い、美味い」(天丼家)


【谷根千】
「谷根千」へ行ってみた。谷根千を知っている人は多いが、知らない人の為に説明したい。
「谷」は「谷中」、「根」は「根津」、「千」は「千駄木」で、みんな台東区の隣り合った地区である。
「谷中」は「谷中銀座」と「谷中墓地」で有名である。「根津」は「根津神社のつつじ」が有名である。
「千駄木」は夏目漱石、森鴎外、5代目古今亭志ん生などが住んだ高台の住宅地で、私の学生時代の友人は元総理大臣の大平正芳の隣に住んでいた。





「つつじ園」に入る為に並ぶ観光客(根津神社)


先ずは上野から都バスで「根津神社前」で降りて、そこから「谷根千」の散歩を始めた。
もう何回も来ているので、地理は分っている。今は根津神社の「つつじ」が綺麗なはずなので、そこに向かう。根津神社に向かう道はジジババで大混雑であった。現地に行って分かったが、5月1日まで「つつじ祭」をやっていた。


外国人もチラホラ見られたが、私の思っている外国人は『日本人と違い、花を見る為にだけ行くことはない』である。アメリカ人とベトナム人に聞いただけだから、『外国人は・・・』とは言えないかもしれないが。





根津神社千本鳥居(実際の数は100本くらいか?)


根津神社は混み合っているので、素早く写真だけを撮って「谷中ぎんざ」に向かう。
この頃から股関節が痛くなって来た。少し前までは「動き出せばなんともない」だったのが、少し変って来たようだ。 「谷中ぎんざ」は以前と違い、歩くと遠く感じる。
やっとたどり着いて、「夕やけだんだん」の石段の写真を撮る。ブログに書くからには、証拠写真が必要なのである。


もう股関節が痛くてくたびれてしまったので、バス通りに出て都バスに乗って上野へ出た。
そして「上野松坂屋デパート」の地下一階のイートイの「天一」で、「小柱とホタテのかき揚げ天丼」を食べてから家に戻った。「谷根千」の「千」は、今回はバス停だけだった。





ここからの夕陽が美しい「夕やけ だんだん」(谷中ぎんざ通り)


(おまけの話)
【土門拳】
中野坂上にある「写大ギャラリー」から写真展の案内葉書が届いた。
今回は土門拳の「古都巡礼」である。この作品展は以前にも行われて見に行ったが、とても素晴らしかった。そこで早速、見に行った。


途中には私が仏像彫刻を習っていた「成願寺」があるので、久し振りに境内に入ってみた。
ここは私には懐かしい場所で、誰もいない境内で思い出に浸ったのである。





羅漢像(成願寺)


写大ギャラリーは「東京工芸大学」の中にあり、この大学は以前は「東京写真大学」と名乗っていたので、ギャラリーは今でも「写大」を使っている。入口を入り、2階に上がる。静かな会場には誰もいない。
写真展は「切り取った時間」という副題で、モノクロで撮影された写真が天才の迫力で迫って来る。


私は静かに土門拳の作品の数々を眺め、「自分もこんな写真が撮れたらなー」と叶わぬ夢を見る。
そして「せめても」と思い、3枚は土門拳風にモノクロ写真にしてみたのである。





写大ギャラリー「古寺巡礼」は2階


素晴らしい写真を見て気分が良くなったので、帰りは新宿まで歩いて行くことにした。
西新宿に行く道は昔のままの町並みで、狭い道路に電柱が立ち、電線がこんがらかるように家まで伸びている。


ところが西新宿に出ると、近代的な高層ビルの林立である。
東京都庁が目の前に現れたので、展望台に上って「思い出ピアノ」の演奏を聞こうかと思ったら、いまはワクチン接種場所になっていて閉鎖中だったのが残念だった。





新宿中央公園から見た「東京都庁舎」(左は小田急ハイアット・ホテル)

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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