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じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
マンションの友人で現役の時の話ばかりする人がいるが、それは引退後の話が無いからだ。老人は過去に生きている。明るい希望に満ちた未来が無いからだ。
でも過去ばかりに囚われていたら、未来が無くても今を楽しく過ごせない。
私は61歳の時に引退した。今から思うと、少し早かったかもしれない。
でも早かったから、元気な内に色々なことが出来たということも確かだ。
たまにではあるが、私は自分の人生を振り返る時がある。
「この人生で良かったんだろうか?」とか、「もっと違う良い人生があったのではないか?」などと考える。でも過ぎてしまったことを今になって考えても、決して元へは戻れない。
誰でも色々な人生を歩んで来て、後悔や反省ばかりではないだろうか?
そこで今回は私の人生で、リアタイアを境に「ビフォー・アフター」に付いて考えた。
リタイア前とリタイア後ではかなり違いがある。いまはそれを当り前のように受け入れている。テレビ番組で「ビフォー・アフター」というのがあるが、それは「ボロ屋を新築同様に改造する」というバラエティ番組だ。
でも高齢者の場合はリタイアを境に、人生を「新築からボロ屋」にするような気がする。
「出来たこと」、「出来なくなったこと」、「したかったこと」、「したくなかったこと」、「やっていたこと」、「やらなくなったこと」、「得たもの」、「失ったもの」などを色々ある。
リタイア後に止めたこと。
「仕事」、「車の運転」、「ゴルフ」、「麻雀」、「仕事関係者との付き合い」などだろうか。現役の時は仕事中心で時間が廻っているので、止めたのは仕事に関係することばかりである。元々、酒を飲まないので、これは止めようがない。
現役というのはゴングがなったらリングに出て行くボクサーのようなものだから、リングに上がらなくてもよいのは嬉しい。
もっと「止めたこと」があるはずと考えてみたが、意外と無いのに驚いた。
リタイア後に始めたこと。
「公共交通の利用」、「歩く」、「季節移住」、「都心を歩く会」、「秘湯巡り」、「仏像彫刻」、「写真撮影」、「ブログ」、「フォトギャラリー巡り」、「ニュースで取り上げられた場所に行く」、「ベトナム関係」、「家の手伝い」。
こうして書き出してみると、「始めたこと」は多い。同級生もリタイアしたので、一緒に遊ぶことも増えた。
でもコロナのせいで3年間を無駄に過ごしていた間に、仲間が亡くなったり、体調不良で遊べなくなったりした。そのせいで「始めたのに止めた」ことも出て来た。貴重な人生の終盤を誠に勿体ないと感じている。
(おまけの話)
「ビフォー・アフター」の話が出たので、タワーマンションに付いて割合と知られていない情報である。タワーマンションは「いいことづくめ」みたいに思われているが、今回はマイナス面を書いてみよう。何ごともプラスがあれば、当然だがマイナスがある。
いまから書くことは住んでいる人もあまり知らないか、気にしていないことである。
私は数年前に管理組合の理事をしたことがあるので、その時に色々とタワーマンションに付いて勉強をした。
タワーマンションというのは、殆どが「オール電化」である。家庭用ガスボンベも禁止である。高層マンションが火災になったら消火は困難なので、電化で火災が起き難いようにしているからだ。もし火災が起きたら、消防の梯子車は高層階には届かないから外から消火出来ない。
その解決策として、各階の2ヶ所に消防用の消火栓が設置されている。
火災が起きたら消防士はエレベーターで上がって来て、消防専用消火栓から取水して消火する。だが停電になったらエレベーターは使えないから、消防士は非常階段を歩いて上がって来ても水が出ない。
管理会社の説明では『部屋と部屋はコンクリート壁で区切られているので、ドアを閉めて鎮火を待つのが良い』だった。
「オール電化」の弱点は、停電になったらどうにもならないことである。
夜なら真っ暗闇となる。エレベーターは使えない。料理は出来ない。水道を使えない。水洗トイレは使えない(4階以上は水をポンプで上げている)。風呂も入れない。冷暖房も駄目、インターネットも使えない。電話も通じない。スマホの充電が出来ない。
ドアがオートロックなので開けられない。・・などなど「出来ないことだらけ」である。
私は東日本大震災の時に経験したが、高層階の自宅まで非常階段を歩いて上ったが途中で4回も休んだ。年寄りが食料を買い出しに行ったら、荷物が重くて階段は上れない。
タワーマンションには「耐震構造」、「制振構造」、「免震構造」がある。
どれも建物が「倒れない」ということを目的としている。
耐震構造のマンションは大きな地震が来たら、倒れないが壊れる。
制振構造は揺れをダンパーなどで軽減するが、壊れ方が少ないだけで少し壊れる。
免震構造は建物自体がゴムの上に乗っているので、揺れ方は非常に小さく壊れることは無い。
高い建物は「長周期地振動」という現象で、長い時間、揺れている。
地面の揺れと建物の揺れが合致すると、大きな揺れとなる。
しかも建物はクネクネと揺れるので、どの階の破壊が進むかは分からない。
東日本大震災の時に、私のマンションでは58階と20階くらいが壊れたが、大きな被害ではなかったのが幸いだった。
もし東京直下型地震が起きたら、都内の殆どのタワーマンションは倒れないが住めないくらいに壊れてしまうだろう。
水道・電気・エレベーターなどのインフラが破壊されてしまうからである。
もしそうなったら、私は伊達市に行くかもしれないなー。
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
アクセス総数:1,361,986
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/life/entry-19273.html
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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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