心の伊達市民 第一号

真冬に戻った雨の浅草で


3月18日(土)に浅草寺で「金龍の舞」が開催されると知った。
そこでブログのネタにするために、出掛けて行った。

本当は出掛けたくなかったのである。その理由は前日までの天気と打って変わって、この日の最高気温は9℃で、しかも朝から雨であった。
天気予報でも「終日、雨」なので、「金龍の舞」が行なわれるか不明だった。


貸衣装もビニール袋に包まれて。



しかし浅草寺のHPを見ても中止とは書いてないので、出掛けて行った。
地下鉄「浅草線」は観光客で混んでいて、「浅草駅」でほとんどの人が降りた。
改札口を出たところにある「コインロッカー」は、全て塞がって赤ランプが点いていた。

多くの観光客はロッカーが使えないので、キャスター付きのキャリーバッグを引っ張っている。外に出ると、やはり雨だった。その中を傘をさしキャリーバッグを引っ張って歩くのだから、晴天の時より混雑が酷くなる。


 雷門前は傘だらけ



雷門前では記念写真を撮る人で溢れ、なかなか先へ進めない。
仲見世通りも混雑は変らず、諦めて流れに沿ってノロノロと歩いて行く。
「宝蔵門」に差し掛かると右手に美しい1本の枝垂れ桜があり、みんなはそこで記念撮影である。

先に進み「常香炉」の前に来ると、外国人観光客はなんだか分からず日本人の真似をしている。ガイドがいる団体は説明を受けて、煙を顔や体に付けて大騒ぎしている。


「宝蔵門」前の1本の枝垂れ桜が満開。



雨が小降りになり、傘をささない人も増えて来た。これなら「金龍の舞」をやりそうだ。私はコロナ前に一度、「金龍の舞」を見に来たことがある。
浅草寺には「寺舞(じまい)」という、年に7回の舞のイベントがある。

「福聚の舞」(七福神の舞)は2月節分、(宝の舞)は5月5日の2回。「白鷺の舞」は4月第二日曜日、5月は三社祭、11月3日の3回。「金龍の舞」は3月18日、10月18日の2回である。


 浅草神社の「ご注意」



浅草寺が行なう「舞」だから、かなりの歴史があると思い、ホームページで調べてみた。『1945年の東京大空襲は浅草の町並みを一変させた。もとよりその中心であった浅草寺も大半の伽藍を焼失し、その復興には地元のみならず全国のご信徒にとって悲願であった』

『本堂を初めとした諸堂の再建はご信徒の方々の喜びと勇気を与え、ご信徒の心を一層結びつけることになった。これを期に寺舞が創始され、地元有志の方々による奉納は、ご縁日に訪れる参拝諸人を楽しませている』。意外にまだ新しいことに驚いた。


 ビニールのカッパ姿では盛り上がらない(浅草神社)



お隣の浅草神社でなにやら大きな声がしているので、そちらに行ってみた。
すると神輿を担いでいる声だった。これは「三社神輿御泊・堂下げ」である。
担ぎ手はマスクでビニールのレインコートを着ていて、浅草神社の境内だけで巡行している。

本来は仲見世通りなどにも繰り出すのだが、雨のために境内だけだったので盛り上りに欠けた。そして「金龍の舞」も、雨のため午前11時の回は中止となってしまった。
残念だが、仕方ない。


 雨のため、神輿の巡行は境内だけ。



(おまけの話)
ランチを食べて、午後2時の回の「金龍の舞」を写真に収めようと思った。
カフェで休んでいて午後1時になったので、早目に外に出た。

ところが午前中より雨が降っていた雨は止まず、午後の部の「金龍の舞」も中止だろうと思った。そこで本堂前のおみくじやお守りを売る売店の屋根の下で、人間観察をすることにした。


 浅草寺の本堂から「宝蔵門」を見る。



浅草は外国人観光客には、東京の定番の観光地なのだろう。
雨にも拘わらず、次から次へと観光客がやって来る。
全体の人数から見て(修学旅行の学生を除く)、外国人観光客の方が日本人より多いと感じた。しかも貸衣装を借りて歩くのが流行りのようで、和服姿の若い外国人女性が多い。


  浅草寺の人間観察(1)



スマホや小型のビデオ撮影機で、歩きながら情景を撮影する人が多い。
これを「YOUTUBE」や「instagram」などに投稿するのだろう。
不躾に日本人を撮影する者も多くいる。

時々、小雨になることがある。欧米人はなぜか、傘をさしたがらない。
常香炉の前では、日本人に習って煙を体に擦り付けている。
その意味は分かっていないだろう。


浅草寺の人間観察(2)



この日はアジア系の観光客が目立った。
インド人は見れば分かる。インドネシア人も女性が頭にスカーフをしているから分かる。白人はどこの国かは分からない。台湾人と韓国人もいるはずだが、見分けがつかない。

外国人観光客は日程の都合があるので、雨でも観光をしなければならない。
それでもみんな笑顔で楽しそうだ。
これから益々。日本へ来る外国人観光客がもっと増えるとの予感がした。


インド人のカップルを撮影する仲間達(本堂)

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    キャリーバッグをゴロゴロ引いて歩いている観光客。なぜ、今晩泊まるホテルに荷物を預けてから、てぶらで観光に行かないのか、いまだにわかりません。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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