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じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2014年1月18日)
年をとって来ると若い時とは違い、色々な欲望も遠くへ去って行く。
よく言われるのだが、「残るのは食欲だけだ」というのが私も分り出して来たのが寂しい。
美味しいものでも、たった1人で食べるとあまり美味しくない。
誰と食べるのが美味しいかと問われれば、「若い女性」と言いたいところだが、そんな機会はベトナムから戻って来たら、もう無くなってしまった。
そんな場合は「友人達」が2番手に来る。
家族と食べるのも悪くはないが、これは普通にあることなので、順位に入れない。
先日、テレビ番組で「西八王子の猪餃子」という珍しいものを見た。
番組ではタレントがその店に行って「美味しい」を連発していた。
そうなると私はどうしてもそれを食べたくなる。
そして店からも遠くない豊田に住む同級生のY君を誘って、わざわざ「猪餃子」を食べに行った。
JR西八王子駅から歩いて15分くらいの浅川沿いにその店はあった。
見たところ、田舎町によくある中華料理店である。
店に入ると高齢の店主夫婦が愛想よく迎えてくれたが、お客はいない。
人の好さそうな夫婦の経営する店で、30年の歴史があるそうだ。
「テレビ番組で見た猪餃子を食べに来た」と告げ、メニューを見る。
汚れたメニューには手書きで色々な料理が出ている。
その中から「猪餃子」と「猪ラーメン」を注文する。
Y君はさらに追加して、「鹿肉の刺身」を注文した。
出て来た猪餃子は見た目も、味も普通の餃子と特に違いは無い。
猪ラーメンはラーメンというよりは「肉うどん」に近い。
これはどちらかというと、私の辞書では「不味い」方に分類される。
猪肉が入っているかどうかの問題ではなく、「ラーメン」というより「うどん」だからである。
2人ともラーメンは残して店を出た。
猪餃子(650円)、猪ラーメン(850円)、鹿肉刺身(1000円)は高いのではないか? 帰るまで他にお客は来なかった。
救いは店の女将さんが愛想が良いことだったが、それでも味をカバーするまでには至らなかった。
テレビ番組でタレントが発する「美味しい」に騙されてはいけない。
私は今までに何回もタレントの「美味しい」に騙されていて、本当に美味しかった経験は無いのである。
その後に立川で映画化された「永遠のゼロ」を見た。
小説でも感動したが、映画もまた良かった。 お勧めの一作である。
映画の後に国立まで歩き、同級生のデジカメクラブの写真展の打ち合わせをし、その後は新年会となった。
今年より私から会長職を引き継いだY君の手配で、みんなでタイ料理屋へ行った。
猪ラーメンが不味かったので、タイ料理がすごく美味しく感じた。
(おまけの話)
猪餃子の前日にマンションのデジカメクラブの新年会があった。
新年会の会場は日本橋の「ふぐ屋」だった。
メンバーの多くは都内の一流企業に勤めていてリタイアした人達なので、都心の美味しくて安い店を良く知っている。
会場の案内と料金を知らせて来た時に、私は間違いではないかと思い、確認のメールを入れたほどである。
注文したのは「トラふぐコース」で、「ふぐの皮」、「煮こごり」、「ふぐ刺し」、「ふぐちり」、「雑炊」、「デザート」までのフルコースで、なんと驚きの4800円だった。
「フグ刺し」の量が少し物足りないが、値段からすれば大満足であった。
こういうのを「懐に優しいお店」と言うのかもしれない。
かなり昔の話であるが、私がまだ羽振りが良かった時にふぐの本場の下関まで女房と2人で行き、有名店の「春帆楼」で「ふぐコース」を食べたことがある。
そして勘定の段になって驚いた。
「お会計は10万3000円です」と言われた。
何かの間違いではないかと思って確認したら、サービス料、税金を併せて間違いではなかった。予定していなかったのは、「部屋代」というのが別に必要だったのである。
今では「4800円」の「ふぐコース」で、すっかり満足するようになった私である。
リタイアした私にはデフレは良いことである。
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
アクセス総数:1,396,609
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/life/entry-21611.html
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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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懐かしい話は10年前の元気なころ。
西八のラーメン店での「不味い」は良く覚えているが、前日の準高級フグ屋の話はすっかり忘れていた。TVに弱いのは相変わらずであるが、取材依頼を断れずに「住宅地の中の八王子ラーメン」「隠れ日本蕎麦屋」「経営破綻した老舗お菓子屋」等々多岐にわたるブログネタの提供に励んでいる。世話になったH君からの依頼であれば遠路はるばる駆けつけている。
またそろそろ来るかな?