心の伊達市民 第一号

小さな発見(17)

【2025年カレンダー】
私の菩提寺の築地本願寺から、来年のカレンダーが送られて来た。
続けて伊達市の友人が経営している不動産会社の「ランディック」から、卓上型月めくりのカレンダーが届いた。更にベトナムの顧問をしている会社からも届いた。
この会社のカレンダーは月めくり型で、表はベトナム、裏は日本という2国用のカレンダーである。

そのカレンダーで両国の祝日休みの日を数えてみたら、日本の祝日は年間で16日、ベトナムではカレンダー上は6日だが、日本の正月に当たるテトで5日あるので11日となる。これを見て日本は休みが多過ぎると感じた。

少し前に宝くじドリーム館にフラメンコを見に行ったら、帰りにカレンダーを渡された。節約しているらしく、1ページに3ヶ月分が載っていた。
        


ベトナムのカレンダー



【世界の雑誌から】
ある雑誌で興味深い本の紹介が出ていた。
その本はアメリカの雑誌「DISCOVER」で、記事のタイトルは「死者に席巻されゆくSNS」だった。内容であるが、SNSの投稿者が亡くなった後のことに付いて書いている。

facebookが登場して20年が経った。その時はユーザーが亡くなるということは、全く考えていなかった。2100年には亡くなった幽霊ユーザーは14億人になる。増え続ける幽霊ユーザーは広告収入を生み出さない。

facebook側で勝手にアカウントを消去すれば、故人を偲ぶ遺族が怒ってサイトが炎上する。まだ解決方法が見付からないが、今後の大問題となりそうだ。


「DISCOVER」



【友人からの電話】
夜の10時頃に、ベッドの中にいたらスマホに電話があった。相手はXさんで、大学時代の友人だった。10年くらい前に電話があり、その時は長男が癌の末期症状だと告げられて長話をした。その後、妻と上手く行かず「離婚を考えている」と言っていたが、その矢先に妻が癌の末期症状と分かり離婚を思い止まった。

しばらくして妻が亡くなり、独居老人となった。時々、電話をして来たが、特に話は無かった。今回の電話の内容は私も知っているYさんが、「脳梗塞から認知症になった」という連絡だった。Xさん自身も介護認定の2級で、1人暮らしの生活が大変そうだった。

20分以上も暗い話を聞いたので、その夜は良く眠れなかった。
でも元気な者が真面目に愚痴を聞いてあげるのも、それも義務かもしれないと考えている。


 乾燥機の終った洗濯物に包まるポアン 



【煙たい通路】
数寄屋橋方面から日比谷へ抜けるJR高架下に、トンネルがある。
その両側には飲食店があり、特に焼き鳥屋が目立つ。
TOHOシネマに映画を見に行く時は、このトンネルを通って行く。

午後の早い時間には、店員が焼き鳥の串刺し作業をしているのが見える。
5時近くになると、焼き鳥を焼き出すようだ。その時間にそこを通ると、トンネルが煙って霞んでいる。最近は外国人観光客も、ここで日本の庶民の生活を楽しんでいる。


 「煙たい通路」(有楽町)



【ほぼ人力】
最近はなんでも配達をするようになった。
宅急便は当り前となり、出前は「UBEREATS」となった。
そんな時に銀座で、「ほぼ人力!!」というリヤカーに出会って驚いた。
私の子供の頃にあった、リヤカーが銀座で復活していたのである。

この運送会社は「ほぼ人力で配送を行うことにより、CO2排出をゼロにすることを目指している」そうだ。アルバイトをするなら、「UBEREATS」と「ほぼ人力!!」なら、どちらが稼げるのだろうか?      


 「ほぼ人力!!」



(おまけの話)【壮瞥町の雪景色】
天気予報を見ていると、北海道が大雪のようだった。
あまり雪が積もらない伊達市周辺も、今年は雪が積もっているようだ。
そこで壮瞥町の果樹園経営のIさんに、『雪が積もったら写真を送って』と頼んでおいた。

すると雪が降った翌日に、自分の家のリンゴ畑の雪景色の写真を送ってくれた。
Iさんは時々、電話をして来てくれるが、それも私の楽しみとなっている。


 Iさんのリンゴ畑(1)



そしてメールには『年を取ったのか、マイナス2度くらいで寒く感じています。今年の12月は寒いです。この辺りでは雪が20センチ積もりました。札幌も場所によって違いがあり、北風が石狩湾から吹いて来る所は多いようです。岩見沢から美唄の内陸部が、雪が多いです』とあった。

Iさんはひょんなことから知り合った。私達が伊達市に滞在するようになって、すぐにいまは亡きKさんから、イコロ農園の寺島さんを紹介された。私と寺島さんはイコロ農園に「五右衛門風呂を作ろう」ということになった。

その時に壮瞥町のIさんの家に、捨てられた五右衛門風呂があるのを知ったのである。
そしてすぐにIさんの家に行って交渉し、もらって来たのが付き合いの始まりだった。


Iさんのリンゴ畑(2)



釜は手に入ったが作り方が分からないので、伊達市の外れにある「小杉築炉」に飛び込みで相談に行った。でもなかなか上手く作れない。
見かねたいまは亡き小杉社長が中心になり、五右衛門風呂は完成した。

それに勢いを得て次は「ピザ釜」の製作に掛かったが、結局は小杉社長がほとんど作った。それ以来、付き合いは続き、ある時に夫婦で東京の我が家にもやって来た。
伊達市でお世話になった多くの方々が、鬼籍に入ってしまった。最初に紹介された寺島さんも亡くなった。みんな亡くなってしまい、私は寂しい。

私だけが生き残っているようで、なんだか肩身が狭いように感じている。
写真を送ってくれたIさんは私よりだいぶ若いので、私が生きている間は元気でいて欲しい。


 (別の日に)田んぼの向こうに有珠山が見える

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    なるほどねー。死者もまだFACEBOOKに残っているのですね。国民年金のように、毎年、生死を確認するシステムが必要になるのかもしれませんね。

  2. 独居老人(Y)

    独居老人(Y)

    返信

    私は妻を亡くして13年になる「独居老人」であるが、高校時代の友人が近くに住んでいる。彼は大学教授を引退してから同じ市内に住むようになってからの友人である。偏差値は倍くらいの差のある優秀な頭脳の持ち主であるが、奥さんが脳梗塞で入院しそのまま施設に入所してしまった。子供たちは結婚して海外に住み、今では広い自宅に一人住む「独居老人」である。その彼が週に2~3回の頻度で夜10時頃に電話をしてくるようになった。
    一人暮らしの不安からか電話でお互いの生存?を確認するためのようである。時折昼に呼び出しランチをしながら2時間ほど過ごしている。「独居老人」の助け合いである。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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1,445,894回

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