心の伊達市民 第一号

男の顔は履歴書

ブログ閉鎖中の話題(2015年3月4日)

「男の顔は履歴書」、「女の顔は請求書」と昔の評論家の大宅荘一が上手いことを言った。その基になったのがアメリカ大統領のリンカーンの次の言葉で、「男は40歳になったら自分の顔に責任を持たなければならない」である。


MIKIMOTOビルの窓はファッショナブル。



「なぜ40歳か?」と調べてみたら、遺伝子学的には40歳までは遺伝子の働きが体に影響し、それ以降はその人の生き様が顔に現れるのだそうだ。
そうなると40歳とそれ以降の自分の顔をアルバムで確認したくなった。


Pearly gate のお店 (有楽町)



写真を見ると、どれもあまり変っていないが、60歳頃から急に老け顔になったようだ。そうかといって、どう責任を取ればいいのか分からない。
自分が誰か迷惑を掛けたのなら、謝るなりして責任を取れる。
でも、顔が存在しているだけで「責任を取れ」と言われても私は困るのである。


Coach のお店を隙間から覗く。(帝国ホテル)



私は自営業をして来たので、履歴書とは「受け取るもの」で、「書くもの」ではなかった。それでもたった1回だけだが、履歴書を書いたことがある。
それはニューヨーク世界博覧会の従業員募集の時であった。それ以降は書いたことがない。でも、この時はまだ学生で職歴が無かったので、正確には履歴書とは言えない。


SHANEL に映るBVLGARIの蛇。(銀座)



友人達と会うと、たまというか、最近は年のせいか、よく昔話をする。
現役時代の友人達の仕事の話も私には新鮮で、みんな頑張って来たんだなーと思う。
私は人並み以上に苦労をしたと思っているが、苦労話はあまり好きではないので楽しかった話ばかりするので、お気楽人生と勘違いされることもある。


工事中の幕に浮かぶ光の雪の結晶。(数寄屋橋)



昔の履歴書は単に経歴だけを書いたようだが、最近の履歴書は「自分が○○のプロジェクトでこのような成果を上げた」なども自慢げに書くようだ。
いまや時代が変り、みんな自分を売り込むために必死になってオーバーな履歴書を書いている。


朝日新聞社の上に輝く満月。(築地)



「男の顔は履歴書」ということを基準にして、友人、知り合い、通り過ぎる人などの顔を見るが、その人がどのような人生を過ごして来たかは私には分からない。でも、その人が今が幸せか、不幸せかはなんとなく顔に出ているように思う。

でも人生というものは運・不運にも左右されてしまう残酷なものなので、「責任を持て」は少し気の毒なような気もする。


2015年1月の72歳10ヶ月の私の履歴書。(伊勢神宮)



(おまけの話)
女と書くと、今の時代では怒られるかもしれない。
「女性」と書くべきであろう。
でも、「女性の顔は請求書」では、いまひとつ真実と迫力が伝わり難いように思う。


新宿西口のビルから見た歌舞伎町入り口付近。



「女の顔は請求書」であるが、それは女がまだ若い時の話ではないかと思う。私は酒を飲まないので、若い頃からバーやクラブやキャバレー(古いなー)には行かなかった。
だから大宅荘一氏のように、女の顔を見ても請求書に見えたことはない。


カラオケとパチンコは夜になると光が華やかになる。(新宿西口)



しかし結婚して長くなり、お互いに年を取って来ると違う見方が出て来る。
また、私には娘しかいないが、今までに2人の女性にはずいぶんとお金が掛かった。
「請求書」というのはまだお金を支払っていない状態を示す言葉である。
だから、私が作った新作は「女の顔は領収書」である。


北海道伊達市の「武者祭り」で、馬に乗って大将役で出してもらったこともあった。

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コメント

    生き様(Y)

    生き様(Y)

    今まで生きてきた結果が顔に出ると思います。その人の「生き様」がその人の「顔」となるのでしょうか?
    これまで生きて来て自分の顔に自信を持ったことはありません。
    しかし、自分の「生き様」には少しの自信があります。只々一生懸命に生きた事には自信があります。学生時代にもっと勉強に励んでいれば良かったのにという反省を除いて、、、

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