心の伊達市民 第一号

小さな話(13)

【金田中】
少し前に驚きのニュースがあった。
『覚醒剤などを所持したとして社長の岡副真吾容疑者(63)が逮捕された料亭「金田中」(東京都中央区)は大正時代の創業で、新喜楽や吉兆と並び「日本三大料亭」の一つに数えられる。政財界の要人が通う社交場として知られ、石破茂首相も岡副容疑者が逮捕される約2週間前の先月27日に会食で利用したばかりだった』。

「金田中」は「かねたなか」と読む。
場所は銀座といっても築地に近く、新橋演舞場の向かい側にある。この近くを私はたまに通るので「どうなっているか?」と思い、事件後に見に行ってみたが何も変りはなかった。

それにしても名もあり金もある料亭の社長が、なぜ覚醒剤などに手を出すのだろう?
晩年になり全てを失った男は、これから残りの人生をどうするのだろう?


  高級料亭「金田中」



【トランプ行列】
アメリカのトランプ政権は貿易赤字が大きい国や地域を対象にした「相互関税」を課す措置を日本時間の9日午後1時過ぎに発動した。日本には24%の関税が課されることになる。この影響は色々な産業に大きな影響を及ぼすと思うが、来日外国人観光客にも影響があるようだ。それが分かるのが銀座である。

銀座通りと周辺の高級ブランド店の前には、以前から開店前から入店待ちの外国人が並んでいた。最近はその人数が増えている。特に日本の高級スポーツシューズの「Onitsuka」の前には、いつでも行列が見られるようになった。

並んでいるのはアメリカ人が多いのだろう。帰国してアメリカで買うと、関税分が高くなっている。それなら日本で買えば免税で買えるので、かなり値段が違う。


  「Onitsuka Tiger」に並ぶ外国人



【トランプ劇場】
トランプ大統領は本業が不動産業なので、ニューヨークの不動産の「ディール」で儲けて来た男だ。どうやら彼は政治にもディールを持ち込んでいるようだ。
自分を「タリフマン」と称して世界中の国に関税を掛け、世界経済を混乱に巻き込んでいる。

中国とは報復関税がチキンゲームとなり、アメリカは中国に145%の関税を掛けた。
一方で報復関税を掛けなかったその他の国には、90日間の猶予を与えてディールをするようだ。ところが中国から半導体関連の製品が入らなくなると、アメリカ自身が困ることに気が付いたらしい。

そしてこれらの製品は無税となった。
この問題の決着はどう着くのか分からないが、歴史には残るだろう。


 トランプ大統領イラスト画(Free) 



【認知症招く要因】
新聞か雑誌か忘れたが、「認知症招く要因」という記事があった。
私がいま一番恐れているのは、認知症になることである。
癌や脳梗塞など、もうこの年になれば怖くない。

認知症を招く要因だが、次のものがあるそうだ。「高血圧 ・高コルステロール ・運動不足 ・糖尿病 ・喫煙 ・肥満 ・過剰なアルコール摂取」の7つが要因になるようだ。これを見て私は安心した。この7つに該当するものは、何も無いのである。
そうなると安心ではあるものの、長生きし過ぎる危険が怖い。


浜離宮恩賜庭園



【大黄金展】
日本橋高島屋で「大黄金展」を見た。私には関係ないが、野次馬根性で見に行ったのである。展示されていのは高価なものばかりで、1000万円以下を探すのが難しい。
トランプ大統領の関税騒動で、安全資産と言われる金価格が史上最高値に暴騰している。

我が家には金製品は無いが、若い頃に「金の延べ棒を買おうか?」と思った時があった。その時は買える金額は用意できたが、結局は買わなかった。
相続税対策で買う人が多いようだが、いま思えば現金のあるあの時に買っておけば良かったなー。肝心の「大黄金展」だが、いまになっては「目の毒」だった。


金箔貼りの「ミロのヴィーナス」(3300万円)・・・等身大



(おまけの話)・・・【反省と後悔ばかりの人生】
人生が残り少なくなると誰でもそうだと思うが、過去のことばかり思い出されるのは仕方ないことだろう。思い出すのは「反省」と「後悔」することばかりだ。
以前と違い、楽しかったことは忘れている。

小学生の頃のことはほとんど覚えていない。きっとボーとした子供だったのだろう。
ひとつ覚えているのは母が教育熱心で、算盤塾へ通わされたことだ。
中学から私立の中高一貫校へ通わされた。別に自分で希望したわけではない。
この時に友人になった人達は、70年も付き合っている。長いなー!


松の花



大学は希望の学校に入れず嫌々通ったので、麻雀ばかりしていた。
その時に卒論で理化学研究所に一緒に行った友人達とは、いまでも細々と付き合っている。みんなと違い私は卒業式にも出ずにニューヨークに渡り、世界博覧会の日本館で働いた。その時の友人達は帰国50周年の会で解散となり、2人の女性と細々とネットで繋がっているだけだ。

仕事は製造業で父の会社を継いだが、下請け仕事が嫌で頑張ってなんとかメーカーになった。その間には世界的な経済不況もあったし、人出不足もあったが、61歳で会社を売却して引退できた。


 「河津桜」のサクランボ



引退後は仕事からの開放感で、色々な国を訪問しレンタカーで見て廻った。
現役の時に外国人のホームステイを受け入れていたので、彼らに会いにも行った。
そしてひょんなことから、北海道伊達市に夏の間だけ滞在するようになった。
ずいぶんと色々な人達と知り合い親切にしてもらったが、もう何人かは旅立ってしまった。

夏の間に滞在していたゴルフ場も無くなり、いまはもう行けなくなり、住まいも都心に移り落ち着いた生活になった。そして反省の毎日なのである。
「あの時、ああすれば良かった」、「あんなことをしなければ良かった」、「あの人に謝りたい」など次々と後悔と反省が心に浮かんで来る。
それが「人生というもの」なのかもしれない。


モミジ

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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アクセス総数
1,475,916回

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