心の伊達市民 第一号

徒然なるままに(46)


【金木犀の香り】
少し前に清澄公園で「金木犀」の花を見た。
その時はまだ咲き始めで香りが強くなかったので、しばらく後に住吉神社の近くに咲いている金木犀を見に行った。ここは陽当りが良いので、花も元気が良い。

近付くと匂いが漂って来たが、例年より弱いように感じた。
花は十分に咲いているが、匂いが弱いのは私の鼻に問題があるのか、本当に弱いのか分からない。年をとると、何ごとも断定できない辛さがある。


 住吉で咲く「金木犀」



【映画を見に行く】
最近はあまり映画を見ていない。
7月1本、8月1本、9月1本だった。こんなに少ないことが珍しい。
夏休みの時期は毎年のことだが子供向けの映画が多く、映画配給会社も大人向けの公開を避けているのかもしれない。

10月は次の5本を予定しているが、果たしてどうなるか?
「ドライビング・バニー」、「アフター・ヤン」、「スワンソング」、「ダウントン・アビー」、「乾きと偽り」。


「ドライビング・バニー」★★★



【シルバーパスの使用頻度】
東京都は70歳以上の都民に対して、希望者にはシルバーパスを支給している。
このパスで都バス、都営地下鉄、民間バスに無料で乗れる。
9月になると10月から1年間有効のパスを購入するのだが、大雑把に言いうと「国民年金」の人は1000円、「厚生年金」の人は20,510円を支払って購入する。

この制度を維持するために東京都は、バス協会に年間200億円もの助成金を出している。東京都は財政が豊かなのでこの制度を続けるようだが、地方都市では止めたり、利用上限額を設けたりしている。そこで私は切り替え時の10月1日より、年間でどのくらい利用したかを手帳に記録するようにした。


「晴海埠頭」から来た都バス



【気楽な猫】
我が家には2匹のメスの同居猫がいるが、年のせいか「じゃれる」こともしなくなったし寝てばかりいる。変なことに気が付いた。「猫にもボケ」はあるのだろうか?

ペットとなった猫は「安全な場所」で、「食べ物を探す必要も無く」、「敵もいない環境」で生活していれば、普通ならボケるのではないかと考えている。
ペッパーは昼間はいつも私のベッドの布団の上で、安心して爆睡している。
もう1匹のポアンは女房の部屋で、彼女の横で寝ている。


ペッパーはこの場所がお気に入り。



【いつまで続く】
ウクライナとロシアの戦争が止まない。
劣勢のロシアが兵力増強の為に動員令を発令したら、それまで無関心だった若者が慌てて国外脱出を図っている。

この戦争が「いつまで続く」のか私には分からないが、その話ではない。
最近は同級生の訃報を聞かなくなった。なぜなんだろう? もういつお迎えが来てもおかしくない年齢なのだが、もしかして「知らせない」のかもしれない。ロシアとウクライナの戦争と、私の終りとどちらが早いか?
自分では「もう十分に生きた」と、最近の私は少し鬱状態になっている。


フレアを蒔いてウクライナのミサイルから逃げるロシア機



【マスクの紐が切れた】
私は出掛ける時は、厭々だけどマスクをする。みんながしているから仕方ない。
銀座でそのマスクの紐が切れてしまった。浅草で安物を買っているので、「やはり」である。いつもは予備のマスクを持っているが、今回ばかりは持っていなかった。
どうしようかと考えたが、良いアイディアが浮かんで来た。

銀座三越デパートへ行って、入口のインフォーメーションで相談した。
すると予想通り『マスクは用意してありますから、どうぞお使い下さい』と言ってプレゼントしてくれた。「いつも買い物をしているのだから、このくらいはいいか」と思い、ありがたく受け取った。


 上は切れた私のマスク。下は三越でもらったマスク。



【水上バイク】
終末になると、隅田川を疾走する水上バイクが増えて来る。
なぜか1台で来る人はなく、大体が4~5台の集団で上流からやって来る。
「これは幾らくらいするものか?」と気になって調べたら、1台が新品なら200万円~300万円もする。

私がまだ今より少し若い頃に、外国で2度ほど乗ったことがある。
1度はタイのプーケットで、2度目はハワイだった。
水上バイクに乗る時は、岸辺からなら問題ない。しかしハワイでは海の中から乗ったのだが、バイクの後方に両手をかけて水中から弾みをつけて勢いよく乗り込む。
これが難しい。若者にとっては簡単だろうが、年をとると難しくなかなか乗れなかった覚えがある。


水上バイクが疾走する(築地大橋の上から)



(おまけの話)
【ツバメの巣】
「銀座百点」というミニコミ誌に「銀座のツバメの巣」を調べている人の話が出ていた。そうなると私は見に行かざるを得ない。銀座には3ヶ所のツバメの巣があるようだ。昔はツバメなんて珍しくもなく、わざわざ見に行くような鳥ではなかった。
それを見に行く私も暇人だが、それよりも探しに行くほどツバメはいなくなってしまったのである。

先ずは「東都自動車銀座ビル」である。場所は新橋演舞場の裏の方の高級料亭「金田中」の隣のハイヤー会社の車庫の天井だった。車が出払った車庫にいた運転手に聞いたら、面倒くさそうに2ヶ所を指差した。


ツバメは暖かいところが好きなのか、蛍光灯2ヶ所の上に巣を作った。



次は歌舞伎座の裏の方にある小さなビルの「第二厚生ビル」である。
ツバメの巣というのは、よく探さないと分からない。ビルの前面に張り出した軒先の裏側にある。ここでもツバメはいない。
ツバメのいない巣は、天井に張り付いたただの汚いゴミのようだ。

それにしてもビルのオーナーは偉い。ツバメがいればビルは汚れるし、巣の下には糞が落ちる。それでもツバメを大事にするのは、「東京の自然を守る」という気持ちなんだろう。


「第2厚生ビル」でも蛍光灯の上に巣があった。



最後の3ヵ所目は「松屋デパート東館」で、ここはお客様用駐車場の隣の社員用のビルである。いくら探してもツバメの巣が分からず、仕方ないので駐車場係のオバサンに聞いてみた。

彼女は愛想よく私を案内してくれたが、その時に言った。
『ツバメがいるのは春先だけです。いまはもういません』
そうだ思い出した。子供の頃にツバメを見たのは、4月から5月だった。そして6月頃には巣立って行った。来年の手帳に書いておき、その頃に見に来ようと思った。


松屋デパート東館に蛍光灯が無かった。         本当は右の写真のような光景を見たかった。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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