心の伊達市民 第一号

小さな話(4)

【1人カラオケ】
マンションの友人たちと、月に1度だけカラオケをやっている。
いつも参加者は5人で、2時間だけ歌う。すると1人が5~6曲で、その日は終わる。
でもみんなはいつも同じ歌を歌うので、聞いている方も飽きて来る。
そこで私は新しい歌を仕入れるために、予定日の少し前に1人カラオケをやる時がある。

マンションにはカラオケルームが3部屋あり、料金はバカ安の1部屋・1時間・100円である。私が仕入れる新しい歌といっても最近の歌ではなく、昔に流行った歌謡曲である。
うろ覚えの歌を1人で練習している内に、なんとなくそれらしくなるから不思議だ。


1人カラオケで「美空ひばり」の「みだれ髪」を歌う



【国立映画アーカイブ】
都営浅草線の「宝町」に「国立映画アーカイブ」という施設があるので、宝くじドリーム館のイベントの後に見に行った。2月の特別展示は映画監督の「アンジェイ・ワイダ」の資料である。私は残念ながら、彼を知らなかった。

『アンディ・ワイダは「ポーランド派」の若き筆頭監督として『地下水道』(1957年)や『灰とダイヤモンド』(1958年)で世界の映画界に新風を巻き起こし、後には『大理石の男』(1977年)や『鉄の男』(1981年)を発表して当時の社会主義体制にも抗いながら、ポーランドがたどった苛酷な歴史の雄弁な語り手として、またポーランド文学の名作をたびたび翻案して壮大な物語世界を築き上げてきた』。

展示室の入場料は一般は250円だが、65歳以上は無料である。私は色々な場所で優遇されていて、申し訳ない気持ちである。
映画の上映はいまは「メキシコ映画」であるが、観賞料金は65歳以上は310円である。時間がある時は、たまに見に行っている。


  「国立映画アーカイブ」



【冬の櫻が満開】
銀座通りを京橋方面に進み1丁目を過ぎて高速道路の下を過ぎると、左側に桜が咲いているのが見える。季節外れの桜と思ったら、これは「ショウガツザクラ」という種類で、1月から2月に咲くようだ。小さな花であるが、たくさん咲く。
そこには4本の桜の木があり、その内の1本は「大島桜」なので今は咲いていない。

間もなく河津桜も咲くが、私は「ソメイヨシノ」が好きである。
桜は春の印なのだから、寒い時に桜は咲かないで欲しい。だから1月や2月に咲く桜は、私の希望としては植えないで欲しい。


 「ショウガツザクラ」(京橋)



【紙切りショー】
京橋近くの「宝町」の「宝くじドリーム館」で、毎月2回ほど水曜日に無料イベントが行われている。私は2月に行われた「紙切りショー」を見に行った。
紙切りを見たのは、もう50年以上も前のことだと思う。

この日の出演者は「はさみ家紙太郎」で、12時から50分のショーであった。お客からリクエストをもらい、おしゃべりをしながらどんなものでも切って、黒色の用紙に乗せて見せる。出来上がった作品は素晴らしい。(撮影禁止)

それをもらった人は1000円の「おひねり」を手渡していた。
私は最前列に座り「ゴジラ」のリクエストをしたが、採用されなかった。
お陰で「おひねり」も必要なかったので、かえって良かったのかも・・・。


 「紙切りショー」の終った後の舞台



【築地本願寺の法話】
築地本願寺の境内にある日本料理店「紫水」でビジネスランチを食べた後に、本堂へ行って休んでいた。すると僧侶が現れて大きな声で、『午後1時から法話がありますので、是非とも参加をお願いします』と伝えていた。

どうせ暇だからと思い、会場の聞法ホールへ行ってみた。
法話の講師の僧侶は話が上手で、なんと懐かしい「カルセール麻紀」の生涯の話だった。

『カルセール麻紀は1942年に釧路で生まれた。名前は平原撤男で、幼少時から女性的趣味嗜好を持っており、「女になりかけ」といじめられていた。14歳の時に三島由紀夫の小説で同性愛を知り、また麗しのゲイボーイとして一世を風靡していた丸山明宏を知る。その後、モロッコで手術を行い男性から女性になった日本で第一号の性転換者である』。この話を仏教と絡めて話をし、私はとても感動した。


法話の行われた「聞法ホール」



(おまけの話)【雪まつり】
中央区の区報に「雪まつり開催」のお知らせが出ていた。
期日は2月8日(土)~9日(日)の2日間だが、中央区に雪は降らない。

区報によると、『自然の雪と接する機会の少ない区民が参加できる冬のイベントとして、本区の友好都市である山形県東根市から雪の提供を受け、町会、青少年対策地区委員会、PTAなど地域の多くの方の協力を得て隔年で実施しています』とあった。

そこで前日に会場となっている「あかつき公園」に、「雪まつり」の準備の様子を見に行った。中央区は財政が豊からしく、ずいぶんと色々なことをやる。


 大型ロングダンプカーから雪を下ろす。



午後2時に「あかつき公園」に行くと、大勢の関係者が忙しそうに作業をしていた。
広場の端に2方向に滑る滑り台の斜面が作られていた。
他の場所ではテントが張られて鍋などが見えるから、食べ物の提供だろう。

その内に大型ロングのダンプカーが広場に入って来て、積んであった雪を下ろし始めた。
次々とトラックが入って来て雪を下ろし、ホイールローダーが地面に均等になるように均す。しかし雪は全く足りない。私は途中で帰ったが、多分、30台分以上の雪が必要だろう。



「雪まつり」の当日は11時からエルメスでの映画観賞を申し込んであったので、その前に立ち寄ってみた。午前10時頃に行ったら、雪は地面と滑り台に敷き詰められていた。

大勢の若い家族が来ていて広い広場を埋め尽くし、あれだけ沢山の雪が見えなくなっていた。幸いに寒波が襲っているので、雪は全く溶けていない。子供たちが嬉しそうに、滑り台を滑り降りている。

裏日本では降り続く雪の始末に困っているが、中央区は豊かだからこんなことが出来るのだろう。本番の「雪まつり」は子供用なので、それより私は前日の準備の時の作業が面白かった。


 「雪まつり」は家族連れで大混雑

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コメント

  1. カラオケ大会(Y)

    カラオケ大会(Y)

    返信

    老人会の団体主催のカラオケ大会が年2回開催される。付き合いで出演する事になるが何時も歌うのが石原裕次郎である。味のある歌唱力でさりげなく歌うのが良い。若い日の甘い思い出に浸りながら目をつぶってゆったりとした気分をだすと上手く聞こえる様だ。カラオケは自己満足の塊でもある。

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    築地本願寺の法話で、同性愛や性転換などを話題にして、仏法を語るという趣旨は極めて進歩的だし、どのように話が展開されていったのか、とても興味があります。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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