今年も昨年と変わらずに、桜の季節がやって来た。
しかし毎年のこととなると、ブログに登場するのも同じ場所ばかりでマンネリである。
そこで「都内で行ったことの無い桜の名所」を検索してみた。

すると思いがけず、江戸川区で「新川千本桜」という名所が見付かった。
今まで全く聞いたことも無い場所だったので、早速、行くことにした。


 「新川千本桜」の「新川」



「新川」というのは川の名前のようで、『利根川水系の一級河川。中川と旧江戸川を結ぶ人工河川。江戸時代には船堀川や行徳川と呼ばれていた。当時は江戸市中に様々な物資を運ぶ水路で、行徳の塩を運ぶ「塩の道」として多くの人に利用されるとともに、沿川には味噌や醤油を売る店や料理屋などが立ち並び賑わいを見せていた』

『最近では耐震護岸整備及び遊歩道整備が全川3キロにわたり完成した。春には20種、718本の桜が遊歩道を行き交う人々の目を楽しませている』と、調べて分かった。


新川の両側は歩道が整備されている。



新川千本桜を見に行くには、地下鉄・大江戸線「森下駅」で新宿線に乗り換えて「船堀駅」下車で、徒歩5分である。あるサイトには「江戸川区名所222件中で23位」とあり、あまり期待は出来ないと思った。

新川は旧江戸川と中川を結ぶ約3キロの人工水路で、その両側に千本桜を植えてある。
3月27日(月)に1人で出掛けて行った。最近の私はほとんど単独行で、それが気楽で気に入っている。でも「人嫌い」にならないように、気を付けている。


花見客はジジババばかりでなく、イヌの散歩までいる。



「新川千本桜」と言うが、本当に1000本の桜があるか気になった。
そこで色々と調べてみたら、その数は「718本」と分かった。
「1000」という数字は「沢山」ということのようで、必ずしも1000本ある必要はないようだ。

豪雪地帯で有名な青森県の「酸ヶ湯温泉」には「ひば1000人風呂」というものがある。私はここが好きで、今までに4回も行っている。しかし「1000人風呂」は、どう見ても150人くらいしか入れないように感じた。


「何が釣れるのか?」、花見の場所で釣り人がいた。



ドンドンと桜から話は逸れて、「サバを読む」という言葉があるが、その語源を調べてみた。この言葉は江戸時代から使われていて、「都合の良いように、数を誤魔化す」意味で、「サバは傷みやすい魚で数も多かったため早口で数えられて実際の数と合わないことから、いい加減に数を数えることから始まった」という説が有力である。
数を誤魔化す話は落語にもあり、「時そば」も可笑しい。


 桜「紅豊」と水鳥「オオバン」



新川の場所はすぐ分った。なぜなら大勢のオババがグループで歩いて行くからだ。
彼女達を疑わずその後を付いて行ったら、5分で新川に出た。
新川は運河のような作りで、両側の歩道と水面がすごく近い。やはり「江戸川区は海抜ゼロメートルなんだ」と感じた。

川の両側に植えられた桜の木は、まだ若い。この日は丁度、天気も良く満開でラッキーだった。ここはソメイヨシノだけでなく、大島桜も多く植えられている。


「火の見櫓」はお飾りのようだ。



新川の両側には歩道が整備されていて、所々に橋が架かり、それが黑塗りの木橋で雰囲気を出している。途中の「さくら橋」まで来たら、万歩計が5000歩を越えていた。
もと来た道を戻り、更に小松川千本桜も見に行く予定なので、無理をしないで先に進むのを止めた。

同じような景色が続いているだけなので、もう心残りは無い。
江戸川区に「こんな素晴らしい花見の出来る場所」があるとは全く知らなかった。
ただブルーシートを敷いて、宴会が出来るような場所が無いのが勿体ない。


 「新川さくら橋」は黒塗りの木橋



(おまけの話)
新川千本桜を見た後に同じ地下鉄「新宿線」で1駅前の「東大島駅」からほど近い場所にも、桜の名所「小松川千本桜」があると知り、帰り道に行ってみた。こちらも1000本であるが大丈夫か?

早速、ネットで調べたら、「1052本」と1000本を越えてサバは読んでいないと知った。
ここは4月2日(日)に「桜祭り」を予定しているが、1駅先の「新川千本桜」は3月26日(日)に「桜祭り」である。1駅違いで1週間の違いはなぜなんだろう?


「小松川千本桜」の土手を走る人と自転車。



「東大島駅」を降りると、駅前から桜が満開である。船堀駅前でも感じたが、江戸川区は桜が多い。小松川千本桜は駅から2~3分で、荒川に面している。
川の土手の傾斜部とその下に桜が植えられていて、それが延々と続く。

ここもソメイヨシノと大島桜であるが、植えられたのが古いのか、相当の古木のように感じた。そろそろ股関節が痛くなって来たので、適当なところで大島桜の木の下に腰を下ろす。


土手の上から見下ろした千本桜



家を出る前に「飲食店は無いだろう」と思って、出掛けにマンション下のスーパーで稲荷寿司とデザートを買っておいた。
ここは広い場所があるのに、誰もブルーシートを広げて座っていない。
禁止の立て札も無かった。桜を見ながら食べた稲荷寿司は美味しかった。

時々、荒川に架かる鉄橋を地下鉄「新宿線」の電車が通り過ぎる。
地下鉄といっても、この1つ前の「大島駅」までで、その後は地上に出て走る。
新川と違いここは広い河原なので、思いっ切り深呼吸をしてから駅に向かったのである。


 荒川の陸橋を行く「都営新宿線」の電車


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    1)コンクリートで護岸され、整備された遊歩道は、綺麗だがまっすぐ歩くしかないようで、退屈になりがち。2)土手の桜並木は、広々としていて、寝転がったり子供たちが走り回ったりでき、自由で開放的。二つの桜名所ですが、違いが比較出来て面白いです。

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