心の伊達市民 第一号

雨の波除神社の例大祭 


コロナ騒動で中止が続いていた波除神社の例大祭が、4年ぶりに行なわれた。
台風2号の余波で豪雨となり、日本各地に被害がもたらされた。
そのすぐ後には台風3号の発生で、更に東京地方は「梅雨入り」が宣言されて天気の良くない日が続いていた。
そんな中で波除神社の例大祭は、6月9日から11日まで行なわれた。


波除神社前に集合した祭りの関係者



このお祭りは「つきじ獅子祭」と言われ、神社に2対の獅子の頭が飾られていて、それを担いで巡行するのである。1つは雌の「お歯黒獅子」で、もう1つは雄の「龍虎」である。その他に「千貫神輿」があり、今回はその千貫神輿が巡行する。

ここで急に「千貫という重さは、なんキロなんだろう?」と、疑問になり調べてみた。
すると「3750キロ」とあったが、昔から『大きくて重い神輿は千貫神輿』と言うそうだ。


「お囃子連中」を乗せた山車。



波除神社のホームページで調べたら、千貫神輿の宮出しは午前9時と分かった。
そこで小雨の降る中を、都バスに乗って「築地6丁目」まで行った。
波除神社に向かう参道の両側には、たくさんのお祭りの屋台が出ている。
しかしまだ時間が早いのと雨で、開店している店は無い。


 宮司(右端)が榊を持って、お祓いの準備。



遠くに祭の法被の上にビニール合羽を着た集団が見えた。
近付いて行くとお囃子の音も聞こえて来て、祭の雰囲気を出している。
神輿の担ぎ手なのか、雨合羽など着ていないグループもいる。

4人ほどの神主が鳥居の前で、式典の準備をしていた。
彼等は合羽は着ていないが、「烏帽子」が高価なのかビニールで覆っている。


境内内に置かれた「千貫神輿」



午前8時30分を過ぎた頃に、神主によるお祓いが始まった。
私は境内に入れないので、なにをしているかは見えない。
次に鳥居の外で宮司らしき神官が、参加者に向って榊の枝でお祓いをした。

これで終りかと思ったら、関係者、都会議員、片山さつき参議院議員などが挨拶する。
そして9時丁度になり、やっと神輿の宮出しが始まった。女性も担いでいるのが見えた。


境内から千貫神輿が宮出しされた。



宮出しが始まるまでは小雨が降り続いていたが、少し経ったらほとんど雨が止んだ。
しかし雨のせいで、見物客はほとんどいない。集まっているのは関係者ばかりのようで、それはみんなが挨拶をし合っているから分かる。

神社から神輿を出すと、そこで一旦、休止となる。
そしてしばらくしてから、その場で一番手の担ぎ手に神輿が引き渡されるようだ。
その後は色々な場所で、神輿はその町内の担ぎ手に引き渡される。


一番手の町内の担ぎ手達が、神輿を担ぐ。



威勢の良い担ぎ手が神輿を練って、旧築地市場内の方向へ進む。
ここでの神輿の掛け声は、「わっしょい・わっしょい」である。
「わっしょい」には「和して背負う」という意味から来ている説もあり、なんとも日本的である。

その後、神輿は各町内を巡行して、午後3時30分が「宮入り」となる。
とてもそこまで付き合えないので、私は波除神社の前だけで家に戻った。


 神輿は場外市場へと向かって行く。



(おまけの話)
お祭りには「屋台」が必要だ。これが無いとお盛り上がらない。
ではどんな人が屋台を経営しているのだろうか? そこで早速、ネットで調べてみた。

すると『ヤクザではありません。香具師です(通称・テキヤ)。似て非なるものですが、堅気であるとは限りません。出店を仕切っているのは、地元の「任侠」です』と面白い説明があった。


 祭り当日(10日)の午前8時20分頃の雨の屋台街。



祭の前日に銀座に行ったので、帰り道に様子を見に行った。
すると屋台が勢揃いで、多くの人達が訪れていた。
中には外国人観光客も多くいたので、彼らは築地市場を見に来た時に、ここにも来たのだろう。

屋台で見知らぬ日本の食べ物を買い求め、楽しそうにしていた。
この日にここへ来た外国人観光客はラッキーだった。


前日(10日)の午後の屋台街。



神輿の巡行の最初だけ見て、私はバス停に向かった。
すぐに来たのは「東京ビッグサイト」行きのバスで、私の乗るバスではなかった。
ところがバスはバス停で停車したが、乗車口を開かない。
「エー!」と思って中を見たら、ぎゅうぎゅう詰めだった。

最近の東京ビッグサイト行は銀座前までに乗らないと、その後は満員で乗れないことが多い。「オーバーツーリズム」である。京都市では観光客の運賃を一般より高くする案を検討中だと聞いたが、それより観光客専用路線バスを作るべきでは?


 満員の「東京ビッグサイト」行きの都バス。

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コメント

    Shinji

    Shinji

    千貫という重さは3750キロ、そうか、それなら百貫は375キログラム。今の私の体重のおよそ6倍。子供の時、肥満の子をデブデブ百貫デブ、とはやしたたていたのを思い出した。本筋に関係なくてすみません。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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