5月後半から6月に入るとアチコチから、「アジサイの花が咲いた」と聞こえて来る。
毎年、同じことが繰り返されるのが、「自然」の良いところかもしれない。
だがその自然も地球温暖化の影響なのか、段々と季節が曖昧になって来ている。

以前より花が早く咲くようになったように感じる。
そこで今年は今までに行っていない、都内のアジサイ名所をネットで調べて訪ねてみた。


 白山神社の入口



ネット情報によると「白山神社」が素晴らしいらしいと分った。
6月10日(土)から18日(日)までは「文京あじさいまつり」が開催されるらしいが、その時は混むのでその前に行った。「アジサイは雨が似合う」と思っている私は、雨の日を狙ってアジサイの撮影に出掛けて行った。

この日は台風2号の影響で、風雨が強かったので誰も来ていなかった。
白山神社は都営地下鉄「三田線」で「白山駅」で降りて、徒歩3分くらいで近い。 


ガクアジサイ



白山神社に行って驚いた。ここは以前に、マンションのデジカメクラブで撮影に来ていた。その時は会員が撮影会を企画したので、私は覚えていなかったのである。
情けないことだが、気持ちを切り替えて撮影をする。

一眼レフカメラでは重いし大きいので、雨の日には向かない。
だから今回はコンパクトカメラで、傘をさして撮影した。




白山神社の裏に接して「白山公園」がある。
どちらかというと白山公園の方がアジサイは多いし、綺麗なように思う。
アジサイには色々な色があり、青、赤、白、変種など、様々なアジサイが雨の中で咲き誇っていた。

そもそもアジサイは日本原産だそうで、それが西洋に渡り品種改良をされて日本に逆輸入された。日本原産は「ガクアジサイ」で、輸入されたのは我々が良く目にする「西洋アジサイ」である。


西洋アジサイ



「アジサイは植える場所によって、咲く花の色が変わる」と言われている。そこでその理由を調べてみた。土壌にアルミニュウムが多いと、それがアントシアン色素と結合して、青色の花となる。アルミニュウムが少ないと、赤色またはピンク色になる。

その時の土壌が酸性だとアルミニュウムが溶けやすいが、アルカリ性だとアルミニュウムが溶け難い。今回の調べで、アジサイの色とアルミニュウムの関係を初めて知った。


「アジサイは雨が似合う」



おまけの話)
次に別の雨の日に墨田公園へ行ってみた。
ここも行く前にネットで調べたら、次のように出ていた。
『墨田公園の「あじさいロード」は、2008年に「アジサイ株主」を募って出来たもの。

吾妻橋から山谷堀広場までの2キロの間に、10,000株のアジサイが植えられている」とあった。今回も雨の日を狙って、墨田公園に撮影に行ったのである。
雨の日に撮影に行くと、俄かカメラマンのジジババが来ていないという利点がある。


 東京スカイツリーが、アジサイの後方に微かに見える。



台風3号が発生しまだ沖縄にも来ていないのに、その余波と梅雨入りした梅雨前線により、東京地方は前夜から雨だった。白山神社に行ってから雨が降らなかったので、やっと「墨田公園」に撮影に行く機会が訪れた。

「アジサイは雨に似合う」と思っているので、雨とアジサイと東京スカイツリーの3つを同時に撮影できると勇んで出掛けて行った。


 花弁に水滴が付くと、とてもいい感じになる。



ところが、雨とアジサイは良かったが、東京スカイツリーにガスが掛かっていて良く見えない。世の中と同じで、なかなか上手くはいかないものである。
しかし雨のために、アジサイを見に来ている人はいない。
3つの内の2つがOKなのだから、欲張らずに「良し」としなければならないだろう。


 雨の中をアジサイの手入れをする作業員がいた。



時々、風でガスが薄れ、東京スカイツリーが見える。
しかしその時に限って、アジサイが画面に入る構図にならない。
もう東京スカイツリーは諦めて、水滴が花びらに付いている写真を撮ることに専念した。この公園は今まで行った中で、一番アジサイの数と種類が多い。


 水滴が付いたアジサイは素敵だ(ガクアジサイ)



マンションのデジカメクラブの友人が言っていた。
彼が以前に所属していた写真クラブでは、『晴れた日に先生がペットボトルに水を持参して、アジサイの花に水を掛けて撮影していた」と。私はそれは邪道だと思う。
「雨の降る日を待つ」という心構えが必要では?

同級生のプロカメラマンのOさんが言うように、「その時、そこにいる」が大事である。私は「白山神社」も、「墨田公園」も「その時、そこにいた」のである。


 「スミダノハナビ」


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    「その時、そこにいた」臨場感のある自然の水滴のついたアジサイの写真の数々、どれもくっきりと生き生きとしています。

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