心の伊達市民 第一号
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるが、これは旧暦の話だろう。
彼岸はとっくに終わっているのに、暑さは続いていた。
10月10日を過ぎて少し涼しくなって来たので、そろそろ「リバーシティ21」の近くの金木犀が咲いただろうと思い、隅田川テラスを歩いて様子を見に行った。
隅田川テラスでは、ジョギングする若い女性が多い。
私の見たところでは、なぜか太った人は走っていないように感じる。
テラスの壁側には色々な植物が植えてある。
壁には蔦が這っていて、間もなく葉が赤くなるように感じる。
ここでは枯れている植物は、「アガパンサス」しか見られない。
ブラブラと歩いていると「何も考えないか?」というと、そうではない。
いつも考えるのは「いつまで生きるのだろうか?」である。
「橋本さんは元気だから、100まで生きるよ!」と言う友人がいるが、それは勘弁して欲しい。
昨日、読んだ築地本願寺から送られて来た「小冊子」の記事を思い出した。
ある僧侶が書いていたが、『考えてみると、この人生、どこが終着駅なのか、自分が持っているキップがどこまで乗れるのかさえ知らず、ただがむしゃらに生きて来た』。
『しかし最終的に人生のゴールは浄土に定まる。そして目的もなくただ彷徨っていただけの人生に意味が与えられる』。
なんだか自分のことを言われているようで、恥ずかしくなった。
こんなことを考えながら、ゆっくりとテラスを歩いて行く。
「リバーシティ21」の入口にある「佃公園」に、金木犀の木が数本植えてある。
例年ならここへ来ると、金木犀の良い匂いが漂っているのだが、今年は匂いがしない。近付いてみたら、花は付いているが、開花はしていない。
あと1週間の我慢かもしれない。
「リバーシティ21」に入り、相変わらずテラスを歩いて行く。
前方には永代橋と、その更に向こうに東京スカイツリーが見えて来る。
観光船や、水上清掃船がやって来た。突き当りでテラスは右に続く。
そこは石が敷かれ川の水が引き込まれていて、小魚や水鳥の天国になっている。
(おまけの話)
住吉神社の近くの水路に寄ってみた。
春にはここでボラの子供の大群を見たからだ。
近付いて行ったら、数人の男達が水路に竿を出していた。
1人の男を見ていたら、5分もしない内に次々と小魚を吊り上げた。
私 『良く釣れますねー。それはボラですか?』
男 『違うよ。これはハゼだ』
ハゼが数匹、釣れたのを見届けて、また隅田川テラスに戻る。
そこには川鵜の定位置がある。川に打ち込んである、太い柱の上の川鵜はいた。
運が良いと、川鵜が羽を広げたところに出会うことが出来る。
今回はしばらく見ていたが、羽を広げなかった。
隅田川テラスの突き当りを右に行くと、干潮の時でも水溜まりがある。
ここの小魚を狙ってサギがやって来る。
私が水面を覗いたら、たくさんの小魚が足音か振動を感じて逃げた。
しばらく静かにしていたら、また戻って来た。そこを狙って写真を撮った。
ノンビリと半日を過ごし、門前仲町に出てランチを食べてから家に戻った。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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