「今日は予定が無いし、行くところも無いなー」という日がある。
そんな時は仕方ないので、晴海埠頭公園に行って海を眺めて気を紛らわす。
この日は「帆船も来ていない」ので、「晴海埠頭客船ターミナルの解体工事がどのくらい進んだか?」でも見ようと考えた。

私が埠頭に着いたら、いつもは係留されたままの水産庁の漁業取締船「照洋丸」が出航の準備をしているのが見えた。


タグボートが近付いて行く。



いつもは係留されている「照洋丸」が、動くのを初めて見た。
岸壁に繋いだロープが外され、錨が引き上げられる。
タグボートが船の進路を正し、船は後退しながら岸から離れて行く。
これからどこへ行くのだろう?


「錨」を上げている。



「照洋丸」は後退しながら270度も回転した。
そして帆先をレインボーブリッジに向けた。
タグボートが離れて行く。
「照洋丸」はゆっくりと前進し、レインボーブリッジに向って進んで行く。


「照洋丸」が岸を離れた。



「照洋丸」は静々と進んで行く。
もうタグボートは基地に戻ったのか、姿が見えない。
そして船はレインボー・ブリッジの下を通過して見えなくなった。

思いがけず、良いものを見せてもらった。
「ジジイも歩けば、良いものを見られる」であった。


「照洋丸」がレインボーブリッジの下を行く。



(おまけの話)
「照洋丸」のショーを見た後は、晴海埠頭客船ターミナルの解体工事を見に行った。 もうほとんど建物は消えていて、土台の解体を行っていた。
都バスに乗ろうと思い、バス停に向かった。

すると晴海緑道公園前の埠頭に2艘の船が停泊していて、その前に大勢の人がいるのが見えた。「なんだろう?」と思い、近付いて行った。
船は海上自衛隊の艦船のようで、その前の一般人は誰か分からない。


 練習船「かしま」(手前)、「はたかぜ」(奥)



近付いてみたら、海上自衛隊の練習船「かしま」と「はたかぜ」であった。
船上には自衛官が整列して立っている。
船尾から船首まで、ビッシリと制服姿の男達が立っている。
どうやら、なにかの式典らしいとだけ分かった。


乗組員が船上に整列した。



後ほど家に帰ってからネットで調べてみて、今回のことが分かった。この2艘は5月5日に横須賀港を出港し、149日間で世界の8か国を訪問し、この日(10月20日)に晴海埠頭に戻って来たのだった。この航海は総員は560名で、その内に一般幹部候補生課程修了者が160名、20名が女性だった。


 音楽隊が「軍艦マーチ」を演奏する。


訪問国(寄港地)はアメリカ(ダッチハーバー、サンディエゴ、パールハーバー)、カナダ(ヴィクトリア)、メキシコ(サンサニーヨ)、ペルー(カヤオ)、チリ(バルパライソ)、アルゼンチン(ブエノスアイレス)、ブラジル(リオ・デ・ジャネイロ、レシフェ)、コロンビア(カルタヘナ)であった。
見慣れない土地の名が多く、私は6ヵ所は初めて聞いた。


旭日旗の前に整列した自衛官たち。



練習船「かしま」の前に行った時に、甲板にいた音楽隊が「軍艦マーチ」を演奏した。その音楽に合わせて、一般幹部候補生課程修了者が次々と、船に掛けられたタラップから降りて来て整列した。タラップの上で教官か上司に敬礼をしている。
これで彼らの全課程終了の卒業式のようなものらしい。


幹部候補生が下船する。  


下で待ち構えていたのは、5カ月間の航海を終えて戻って来た幹部候補生を迎える家族のようだ。一般人は私だけのようだが、人波に紛れて家族のように振る舞った。
幹部候補生全員が下船し整列したところで合図があり、陸上の者も船上の者もみんな帽子を脱いで振っていた。

私には関係ない光景なのだが、これから国を守る任務に就く彼らを見てなぜか感動した。「ジジイが歩いて」、思い掛けない感動の場に出会ったのであった。


幹部候補生が先輩に帽子を振ってお礼の挨拶をする。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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