心の伊達市民 第一号

明治神宮の菊祭


高幡不動尊に行った時には、「菊人形」が見られなかった。
昔から「菊まつり」には、「菊人形」が付き物だと思っている私だ。
前にも書いたが、私は菊人形が好きなわけではない。

でも高幡不動尊で見損なった感が残っているので、都内一の「菊まつり」を開催中の明治神宮に行ってみた。自分でも自分のことを「変な人だなー」と思っている。


私の前を「明治神宮へ向かう?」外国人



大江戸線で「代々木駅」で降りて、明治神宮の「代々木口」から入ろうと考えた。
代々木口から入ると、原宿から行くより「菊まつり」の展示場に近いからである。
ここから入ったことはあるが、その時は車で来たのであった。

駅から代々木口の方向も分かっているつもりなので、私は歩き出した。
しばらく歩き途中で気が付いたが、どうもこの道は違うらしいと思った。
もう少し行ってみようと思い歩いて行ったら、参宮橋という住所になってしまった。


やはり「明治神宮」へ入った外国人


甲州街道が見えて来たので、これはとんでもない方角だと分った。
仕方ないのでもと来た道を少し戻り、「参宮橋口」から入ることにした。
私の前を外国人の4人組が歩いていたので、この道で間違いないと推理した。
大分、遠回りをしてしまったが、「参宮橋」から明治神宮の中に入った。

この入口からは初めて入ったが、この道は西参道である。
道路にはドングリがたくさん落ちていた。最近のニュースでは、「山にドングリが無いから、熊が町に出て来る」と伝えていたが、ここには熊はいない。


「西参道」を進むと、標識がある。



そこを進むと広場に出て、更に進むと本殿の横に出た。そしてビックリした。
七五三のお参りの家族、内外の観光客等で大賑わいで、次から次へと途切れることも無く人波が続いていた。私は菊人形を見るのが目的なので、正参道から南参道へ向かった。反対側の原宿方面からは、大勢の外国人観光客がやって来る。

「一神教」の国から来た外国人は、明治天皇を神として祀っている明治神宮のことを分かって来ているのだろうか?


 明治神宮「本殿」前の観光客



正参道の左側には4つに仕切られた、菊の花を飾ってある長い小屋が建っていた。
それぞれが手の込んだ菊づくりで、立派な菊の花が並んでいる。
外国人観光客も珍しそうに覗き込み、写真を撮っている。
しかし肝心の「菊人形」が、全く見当たらない。

私としては、疑問に感じたままで落ち着かない。
「なぜあれだけ盛んで、菊まつりと言えば菊人形だったのに、その菊人形が無くなっている理由はなにか?」。


明治神宮・秋の「菊花展」



家に帰ってから「菊人形はなぜ無くなったか?」と検索してみた。
そもそも菊人形とは「菊の着物をまとった華やかな人形」のことで、廃れた理由は「菊人形づくりの後継者不足」、それに「菊人形のテーマとなったNHKの大河ドラマを、一家がテレビの前で釘付けとなる時代ではなくなったことと無関係ではない」とあった。

それもあると思うが、菊人形は「美しくなく、少し気持ちが悪い」からではないかというのが私の考えである。


 小菊「懸崖仕立て」



菊の花を見てから、原宿駅に向かった。
左側には薦被りの酒樽が並び、右側にはウイスキーの樽が飾ってある。
酒樽は色々なメーカーが色々なデザインのものを出しているので、外国人も酒樽の写真を撮っている。欧米人の団体客も多く、ガイドの旗の下で説明を聞いている。

大勢の外国人観光客が来てくれるのも良いが、彼らはお賽銭を入れない人が多い、
神社やお寺に限っては、インバウンドはお金にならないようだ。


 「厚物」



おまけの話)
先日の京王線の電車の中に、図書館で借りた本を置き忘れた話の顛末である。
LINEで京王電鉄の「findchat」に問い合わせたら、たった25分で回答が届いた。
便利な世の中になったと思う一方、スマホが出来ない高齢者には「不便な世の中」になってしまったと感じた。


スマホのLINEで問い合わせる。



回答は「受取場所は調布駅」、「保管期限は11月12日・午後10時」、「期限を過ぎるとお忘れ物取扱所に移送」、「持ち物・公的証明書」とあった。
お忘れ物取扱所へ移送されると面倒なので、翌日に明治神宮で「菊まつり」を見た後に引き取りに行った。新宿から前日に引き続き、また京王線に乗って調布駅まで行った。所要時間は18分、運賃は往復で560円だった。


京王線「調布駅」



調布駅の中央改札口を出ると、すぐ右側に「忘れ物取扱所」があった。
スマホ画面を見せて、身分証明書代りの「運転経歴証明書」を見せ、用紙に必要事項を記入したら本が戻って来た。家に帰ってから、念のために同じ本をAMAZONで調べてみた。すると新品は1870円、中古品は1183円+送料(350円)だった。

借りた本を紛失すると弁償しなければならないので、電車賃の560円の方で良かった。次からは席を立つ時には、必ず座席を確認しようと思っている。
でも、それを忘れそうだ。


戻って来た怪奇小説「禍」★★★

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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