暑い日が続いたと思ったら、急に寒くなった。
2月22日の最高気温は8度で、朝から雨が降っていた。
足の悪いマンションの友人を、24日に木場の河津桜を見るために同行する約束をしてあった。雨だが仕方なく、河津桜の様子を見に行った。
しかし残念ながら、桜はまだ2分咲だった。


 雨の中で咲き出した河津桜(木場公園横)


もう冬も終り真夏日だと思ったら、急に最高気温が10度に届かなくなり、河津桜も開花を止めたらしい。
桜並木のある大横川の土手の道を、歩いている人は誰もいない。
小雨が花の蕾の下に、光を反射して美しく連なっている。


  桜の蕾に垂れ下がる水滴


私はこの美しい光景を独り占めしている。
「雨の日のお花見もいいなー」と感じた。
急に昔のアメリカの歌「Just walking in the rain」が頭に浮かんだ。
メロディは覚えていたが、その後の歌詞が分からない。

翌日の23日は天皇誕生日で、私は皇居一般参賀に行こうと考えていたが、天気予報ではもっと寒くなるので止めることにした。


 花びらから落ちそうになっている水滴


河津桜を見た後に、上野に行った。
東京都美術館で「出張 江戸東京博物館」が開催されるからだ。
私は両国にある江戸東京博物館には、1年に1度は行っていた。
しかし2022年1月から2年以上の計画で、大規模改修のために休館となっている。

そこで「5日間だけの出張」となったようだ。
私は「両国が駄目なら上野に行こう」と、考えたのである。


 出張「江戸東京博物館」


上野公園は平日で寒く小雨だというのに、大勢の人が来ていた。
東京都美術館は色々な美術展が開催されているので、傘差しがいっぱいになるほどの観覧者が来ていた。入場無料であったが、あまり面白くなかった。資料や写真が主だった展示で、両国のようなダイナミックな感じが無い。少し期待外れだった。


「二八そば」


隣の部屋で「東北芸術工科大学」の卒業・終了制作展」を開催していた。
入口の係員に来たら、「誰でも無料」と言われたので、中に入った。
学生の作品は奇抜で面白い。金色の猫の作品があったので、解説を読んでみた。

『死んでしまった猫の幸せの一瞬を落とし込んだ仏像を制作し、傷付いた飼い主の心の拠り所を提供したいと考えた。ペットロスを和らげるには死刑した日から固まってしまった時間を甘やかに溶かす必要があると考える・・・・』とあった。


 猫の仏像(東北美術工芸大学)


次の部屋には「嘘の秘密は私のみぞ知る」という、難解な作品があった。
解説は「足元を見れば、ことばがうまれるずっと前から在る(しるし)がたくさん落ちている。私はそれらを掬い上げ、何度もこの眼で覗き。耳に当て、掌で撫でた。このちいさなものたちが発信する現象をどう残そうか、拾い集めたささやかさの欠片を愛でることで、この世に記することにした」とあった。

難解でよく分からないが、アートと作者にしてみれば、「そう簡単に分かっては困る」のかもしれない。


「嘘の秘密は私のみぞ知る」(東北美術工芸大学)


(おまけの話)
上野公園から駅に向かう時に、不忍池の様子を見るために少し寄り道をした。
清水観音堂の前を石段を下りて、不忍池に出た。
池を廻り込み反対側に出たら、「ゆりかもめ」が舞っているのが見えた。

近付いて行ったらオヤジが餌を撒いていた。
それに群がる「ゆりかもめ」と「野バト」が、争って餌を取る。
公園で鳥や魚に、餌をやってはいけないのでは?


 「ハト」と「ゆりかもめ」に餌をやるオジサン


池に張り出した木道を歩いていたら、池の中に男達がいた。
「なにごとか?」と思い、近くに寄って見た。
すると枯れた蓮の茎を集めて、取り除いているようだった。

7月に咲く蓮の花のために、下準備をしているらしい。
それにしても、寒い雨の日に冷たい池の中での作業は重労働だ。
「ご苦労さま」と言いたかったが、言えなかった。


 蓮の枯れた茎を片付ける。


不忍池から表通りに出た。
京成「上野駅」の前に行くと、妙な金色の鳥の像が立っているのを見付けた。
どうやら「あひる」のようだった。隣にある説明版を見たら、ここは「川柳発祥の地」だそうだ。そこには「羽のある いいわけほどは あひる飛ぶ」とあった。

昔を思い出してみれば、私は何度も変な言い訳をしていたような気がする。
いまはもう、言い訳が必要なくなった。
この日は、「小雨の降る寒い中」を徘徊した1日だった。


 「川柳」の発祥の地 


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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