心の伊達市民 第一号

京都非公開文化財特別拝観(1)

ブログ閉鎖中の話題(2014年6月30日)

私は若い頃から旅行が好きで、ずいぶんと色々なところに行った。
それも旅行社が企画する旅は好きではなく、全て自分で考えて行動するのが好きだった。旅とは行く前の計画段階で楽しみ、行って楽しみ、帰ってからまた楽しむものと思っている。


蘆山寺の小石の庭が美しい。 小島に見立てたところに咲く「桔梗の花」。



その代りに色々な面倒なことも起きるし、費用もかさばる。
パック・ツアーの方が安上がりだし、旅程は順調に行くだろうし、問題が起きることが無い。特に外国旅行では問題が多い。 そんな外国での嫌な経験は今までに山ほどしている。


蘆山寺の境内。




それでも私はパック・ツアーは嫌いだった。
なぜなら知らない人と一緒に旅をして、なぜか集合写真まで一緒に撮り、好みに合わない食べ物を食べさせられてしまう。 しかもその食事が幾らなのかも分らない。


妙心寺の麟詳院から外を見る。



・・・・と、言いながら、私は遂に京都旅行のパック・ツアーに女房と2人で申し込んだ。その理由は新聞広告にあった、「非公開文化財特別拝観」という言葉に魅かれたのである。個人では非公開の文化財を拝観することが出来ないのも、その理由だ。


妙心寺の案内図。 妙心寺には46の建物がある。 



今回の旅は1泊2日で6つのお寺の非公開の文化財を見学するのである。
その中の目玉に「苔寺の庭園特別拝観」がある。
ここで雨に濡れた美しい苔の写真を撮るのが、今回の旅の最大の目的である。


龍安寺の襖絵(国宝のレプリカ)。 この部屋の外に石庭がある。



まず最初は京都駅からバスで蘆山寺へ向かう。この寺は非公開だそうだ。
それなりに見応えはあったが、非公開というのだけが「売り」なのかもしれない。
次は妙心寺の非公開寺院である、麟祥院の襖絵の「雲龍図」である。


視覚障碍者が手で触る石庭のサンプル。



3軒目は龍安寺の「石庭」である。
我々は石庭ではなく、奥の仏殿、襖絵、茶室などが特別拝観となっている。
外国では有名なのか、非常に白人の外国人が多い。

ホテルに戻り、女房が予約してあった先斗町の小料理屋へ行く。
料理は高い割には期待したほどのものではなく、芸者上がりの女将さんが色々と聞くので、ついアドバイスなど余計なことまで言ってしまった。

でも、我々を料理の大家と勘違いしたのか、帰る時には夫婦で道路まで見送りに出て、我々が見えなくなるまで見送っていた。 申し訳ない。


修学旅行生が静かに龍安寺の石庭を観賞する。



【1日目の拝観寺】
蘆山寺・・・・・・・http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/
妙心寺・・・・・・・http://www.myoshinji.or.jp/
龍安寺・・・・・・・http://www.ryoanji.jp/smph/garden/index.html


外国人はマナーが悪く、寝そべって見ている。



(おまけの話)
今回の旅は「非公開」、或いは「特別拝観」のお寺の写真を撮るのが旅の最大の目的である。カメラもニコンの一眼レフと、万が一の時の為にコンパクト・カメラも用意した。最初のお寺の蘆山寺に着いて、一眼レフカメラで3枚ほど写真を撮ったところで、液晶画面に「電池切れ」のサインが出た。

「なんで?」と思いながらも、急いで予備の電池を出そうと思ったら、なんと無いのである。焦った。 いつものカメラ・バッグの、いつものポケットに入っていない。


龍安寺の「鏡容池」の睡蓮。



焦りながらも、冷静になって良く考えてみた。
そして気が付いた。 前回の撮影時に私はいつもと違うバッグを使った。
そこに予備のバッテリーを入れたままにしているのを思い出した。
でも、もう後の祭りである。

写真を撮る目的でこの旅行に参加したのに、結局は最初から最後までコンパクト・カメラで撮影する羽目となってしまった。
自分の馬鹿さ加減が嫌になった。 最近はこういうことが増えて来たなー。
でも救いがあった。特別拝観の場所は、どこも「撮影禁止」だったのである。


鴨川べりには季節の風物詩「鴨川納涼床」が出ている。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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