ブログ閉鎖中の話題(2014年7月19日)


夏になると、日本各地で色々な行事が行われる。
その中の1つに、私の好きな「灯篭流し」がある。
別名は「精霊流し」であるが、私はこちらの呼び方の方が好きである。


東叡山寛永寺「辨天堂」



「精霊流し」と言えば、「さだまさし」のヒット曲がある。
私は「さだまさし」はあまり好きではないが、彼の書く歌詞には感心している。
多くの人の心に響く言葉を次々と繰り出し、みんなを虜にしてしまう。


湖面に松明の火がともる。



心憎いほどの才能である。
彼のような人の心に突き刺さるような言葉を書けない私は、実は羨ましいのである。

【さだまさし「精霊流し」YOUTUBE】・・・・・https://www.youtube.com/watch?v=gg504_XlHu0


精霊流しは「ボート場」で行われた。



・・・というわけで、私は上野・不忍池で行われた「精霊流し」の写真を撮りに行った。今年はもう蓮の花の季節になってからだけでも、今回で4回目の不忍池である。
精霊流しは上野寛永寺の辨天堂の近くのボート池で行われた。


ボート乗り場の左端で僧侶達がお経を上げる。



午後7時から予定されていた精霊流しは寛永寺の僧侶の僧侶の到着が遅れ、15分遅れで始まった。 ボート乗り場に集合した僧侶達の読経が始まる。
事前にボートで池に漕ぎ出していた若い僧たちが、合図を境に一斉に灯篭に灯をともして池に放つ。
【東叡山寛永寺】・・・・・・http://kaneiji.jp/history/


ボートから点灯した灯篭が放たれる。



池の中ほどに作られた松明にも火が入り、雰囲気は最高潮である。
湖面を渡って私のいる池の反対側にも、僧侶達の読経の合唱が届く。
天台宗の「宗歌」はお経というよりは、歌っているような感じがする。

しばらくの間、お経を聞き、精霊流しを見てから蓮の池に向う。
真っ暗闇の中に、黄金色にライトアップされた辨天堂が見える。
フラッシュを使い、蓮の花と辨天堂を撮る。


フラッシュの明りに蓮の花が浮かび、遠くに辨天堂が金色に輝く。



池の周りには骨董市が開かれているが、お客はいない。
いるのはホームレスばかりである。
まだこの先も2回は2つのデジカメクラブで、蓮の花の撮影に来ることになっている。
なぜか、蓮の花に魅入られてしまった私である。


池の傍では骨董市が開かれている。



(おまけの話)
精霊流しを見に行ったら、私の父母のことを思い出した。
ここへ越して来る前は、2ヶ月に1度くらいの割合で父母のお墓参りをしていた。
それがこの3年ほどはすっかりご無沙汰気味になり、1年に1回になってしまった。




私は長男ではないので、自分が入る墓は無い。
子供は女の子1人だけなので、墓を作っても無縁仏になってしまうのが分っている。
お寺では後を継ぐ男の子のいない人には、墓の分譲はしない。

そういうわけで、私は家族に墓は不要と言っている。
だから当然だが、戒名も不要である。 「人は死んだら終り」である。




両親の墓にあまりお参りに行かなくなったと言っても、両親のことを忘れてはいない。
私も死んだ後に墓を残すより、誰かの心に少しでも残っていれば十分である。

果たして、そんな人生を歩んで来られたかどうか自信は無いが、少なくともベトナムで出会った日本語の先生達と、日本へ来ている実習生の心には残っていると思い、自分を慰めている。


灯篭は僧侶の供養込みで「1000円」。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,420,133

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

コメントを書く
お名前 必須

名前を入力してください。

メールアドレス
(表示されません)

正しいメールアドレスを入力してください。

コメント必須

コメントを入力してください。

コメントに不適切な言葉が含まれています

パスワード必須

パスワードを入力してください。

パスワードは半角小文字英数字で入力してください。

Cookie

心の伊達市民 第一号からの関連記事

伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,420,133

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

心の伊達市民 第一号のよく読まれている記事(直近期間)

心の伊達市民 第一号のカテゴリー

心の伊達市民 第一号のハッシュタグ

心の伊達市民 第一号のアーカイブ