
心の伊達市民 第一号
「暑い。暑い」と言っても、涼しくはならない。
「少しは涼しい場所はどこか?」と考えたら、やはり「緑のある場所」となった。
そこで江戸バスでも行ける、中央区の「あかつき公園」に行ってみることにした。
ここはメタセコイアの林があるので、日影がある。
公園を入ったが平日の昼間のせいか、誰も来ていない。
いつもなら小さな子を連れた母親がいるのだが、暑いからかもしれない。
涼しいはずと思ったのが間違いで、この公園はビルに囲まれているので風が通らない。
それをすっかり忘れていた。公園を入った広場にある、小さな噴水は元気がない。
その先の左側に柑橘類の木が植えてある。
見上げてみたら、「夏ミカン」らしきものが実っていた。
その隣にはカリンの木が2本あり、いくつかの実を付けていた。
まだ熟していないので、カリンの実は大きくはなっていたが緑色だった。
風は吹かないが、それでも緑の下は直射日光を避けられるので、少しは涼しい。
メタセコイアの林に入って行った。冬には地面に足の踏み場もないくらいの、大量のメタセコイアの枯れた実が落ちている。
それを思い出し、「あれだけ大量の実が落ちているのだから、今ごろは大量の実が生っているだろう」と考えた。そして木を見上げて、実を探したが見付からない。
やっと見付けて写真に撮ったが、今年はハズレ年なのか?
ベンチに座ってみたが、暑い!
「もう少し涼しい場所はないか?」と考えたら、隅田川べりがいいような気がした。
そこなら川風が吹くから、涼しいはずだと考えた。
道路に出たら、背の低い街路樹に小さな実がたくさん生っていた。
名前はGoogle Lensで調べても分からなかった。
しかし暑い。日影が無いのである。
突然、消防自動車のサイレンが鳴り響いた。「なにごとか?火事か?」と思った。
私の行く道の少し先で消防自動車が3台、止まった。
そこは14階建ての都営住宅の前だった。
車から降りて来た消防士は、防火服を着て建物の中に入って行った。
私は上の方を見たが、煙は出ていない。防火服は「暑いだろうなー」と同情した。
なにがあったか分からないが、私は暑いので先に進んだ。
消防自動車のサイレンと、消防士の防火服を見ただけで暑くなってしまった。
この道路には「サルスベリ」の街路樹が植えられていて、いまは真っ赤な花を咲かせている。以前に住んでいた家の庭にもサルスベリの木があり、白い花を咲かせていた。
花は綺麗だが、この木にはアメリカシロヒトリが付くのが厄介だった。
晴海通りに出る手前の左側に「はとば公園」がある。この話は「おまけの話」で・・・。
「サルスベリは本当に猿が滑るか?」を実験した人がいる。
その結果だが、「猿は滑らずに登れた」そうだ。
帰り道には勝鬨橋を渡り、隅田川のテラスを歩いて行くことにした。
勝鬨橋の下は「涼しいに違いない」と思ったからだ。
確かに日影でもあるし、川風も吹く。
でも生暖かい風が吹いているので、涼しくはなかった。
(おまけの話)
消防自動車を見た少し先の左側に、中央区の公園「はとば公園」がある。
石段を上ると、そこには大きなメッキが施された球体がある。
このオブジェは作品名を「水の情景」と言う。
作者は井上武吉氏で、これと同じようなものが上野の東京都美術館の入口にもある。
この球体には周りの景色を取り込むような仕掛けがある。
見る位置により、色々な建物が細長く曲がって映し出される。
私はここへ来ると、なぜか自分が球体に映った写真を撮りたくなる。
球体に映し出される自分の姿は、太っていたり、痩せていたり、立つ場所で変わる。
真ん中に穴が開いているので、穴から見る風景も面白い。
穴の入口にカメラを置いて、タイマーで自撮り写真を撮ったが、これは上手く行かなかった。それにしても、いつ来ても球体が汚れていない。
きっと公園の管理者が、常に磨いているのかもしれない。
この公園は、春には桜の名所でもある。
球体の先の桜の木の下の木陰で、少し休むことにした。
隅田川と勝鬨橋が良く見えるので、川を行き交う船を見ているだけで飽きない。
涼しいとまでは行かないが、汗はかかない。
目の前の電柱の根元で、3匹の野バトが餌を啄んでいる。
家から持参した氷入りの麦茶を飲んで、英気を養ってから家に向かった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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いま、お馬さんと密な関係になってみた!LAKE TOYA RANCH
こちらの特集版にご訪問くださり、どうもありがとうございます^^ / 今後月に2~3回ほど、編集部のライターとして、皆様のお目目にかかることになりましたRiettyです。 この場では、私が出会った「好き」や「楽しい」や「いいね!」を皆様におすそわけさせていただきたいと思っています。 いろんなモノ。 いろんなコト。 いろんなヒト。 楽しむための情報の一つとして。 どうぞ末長くお付き合いくださいね ♡ さてさて。 国道230号線を留守都村方面に向かって車を走らせた時。 この看板を見かけたことはありませんか? 私、実はず〜〜っと気になっていたのですが、ついに曲がってみました。 すると…。 まずお迎えしてくれたのはこの子。 プードルのラヴィン君です。 まだ子供なので、「お客様だ〜!」とはしゃぐ姿がとても可愛い。 北海道弁では「おだつ」感じ。 そして誘導されるように歩くと…。 たくさんのお馬さんたちがのんびりお食餌中でした。 ここは、洞爺湖にほど近い月浦町にある「LAKE TOYA RANCH」さんです。 おっとり優しいお馬さんに跨り、ホーストレッキングや引き馬などを体験できるところです。 早速、体験してみました。 乗せてくれたのはヨーロッパ系ハーフリンガー&どさんこのミックス、大食漢のマックス君。 男子ですが可愛い顔立ちです。 山岳馬なので体力があります。 まずは「よろしくね ♡」とご挨拶。 そして、マックス君の相棒はアメリカ産クウォーターホースのローラちゃん。 カウボーイが乗るお馬さんです。 でも、ここで乗っているのはとても素敵な美人インスタラクターさん♡ トレッキングに出かける前に、「進め」「止まれ」「ターン」の手綱捌きを教わりました。 とても良くトレーニングをされているお馬さんたちなので、的確なアドバイスのもと、少しの練習と、「仲良くなりたい!」という気持ちがあればすぐに乗れるようになれます。 さあ! いざ! トレッキングに出発〜! 緊張と興奮でワクワク&ドキドキ☆ 親切なインストラクターさんは、ほとんど後ろを見た状態で爽やかに優しく指示をくれます。 上り坂は前傾して。 下り坂は後ろに反り気味に。 軸を保とうとするので、インナーマッスルが鍛えられそうです。 太腿の内側も締まりそう。 なかなかの運動量です。 二次的効果を密かに期待してしまいます。 途中、雪が降り出しました。 グリーンシーズンも良いけれど、白い雪原や山道を歩くのは本当に気持ちがいい ♡ お馬さんが一緒にいると、見慣れたはずの洞爺湖の景色が非日常なものに変わります。 お馬さんとの密なトレッキング。 元気に迎えてくれるラヴィンちゃんと、穏やかなお馬さんたちと、親切なスタッフさんたちに優しい時間をいただきました。 もちろんワイルド&イケメン社長 高橋洋一さんも、はにかみながら歓迎してくれます ^^ / 最後に地元密着耳寄り情報!!(地域外の皆様にはごめんなさい) 絶対にお得!! 絶対におすすめ!! 見逃さないでね♪♪ 帰りは高橋社長とラヴィン君が見送ってくれました。 レイクトーヤランチ情報 電話 0142-73-2455 住所 虻田郡洞爺湖町月浦44番地(カーナビ住所検索はうまくいきませんので、レイクトーヤランチと入れて検索してください) アクセス 洞爺湖温泉街より車で5分 E.mail toya@jphorseriding.com ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年) ※シェア、リンク等大歓迎です!
Rietty
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アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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Shinji