心の伊達市民 第一号

写真で見る東京(49)・・・夜の徘徊

自分がそうなので分かるが、「年をとると暗くなると家にいたい」のである。
私の母が同じことを言っていたが、その時は「変なことを言うなー」と思っていた。
自分も母と同じことを思う年になったかと思うと、我ながら感慨深い。

珍しく暗くなって家を出て、築地本願寺の盆踊りを見に行った時の話である。
暑いし音楽と太鼓の音がうるさいので、歩いて家まで帰ることにした。


 夜の「勝鬨橋」



勝鬨橋の上で、ぼんやりと上流を眺めていた。
夜景が美しく、「リバーシティ21」やライトアップされた「佃大橋」が見える。
後ろでは、ひっきりなしに車が通過して行く。

私の立っていた場所が勝鬨橋の開く部分だったので、トラックが通る度にガタガタと揺れる。上流から屋形船がやって来るのが見えた。
すぐに動画撮影をしたら、私の足元を通過して行った。



勝鬨橋を渡り切り、階段を降りて隅田川テラスに出た。
下から見上げた勝鬨橋は、白色でライトアップされていた。
たまに屋形船が、上流に向かって走って行く。


 勝鬨橋を下から見る。



勝鬨橋の下に来た。橋の鉄骨が入り組んでいるのが見える。
橋脚には赤いランプが点灯されていて、これは衝突防止だろうと思う。
赤い光が水面を赤く染めている。


 勝鬨橋の裏側



隅田川テラスを歩いて、築地大橋へと向かう。
誰も歩いていない。右手奥には汐留あたりのビルの明りが見える。
遠くには東京タワーが見える。

しばらく歩いたら、左側にひと気を感じた。
そこにカップルがくっついて、仲良くしていた。
くっついていたら、暑くないのかと心配した。


隅田川テラスを歩いて「築地大橋」で向かう。



しばらくして、後ろを振り返ってみた。
するとそこには綺麗にライトアップされた勝鬨橋と、左手に高い聖路加タワーが見えた。奥には「リバーシティ21」が見える。
暗くなると汚いものは全て隠れてしまい、美しさだけが残っている。


隅田川テラスから振り返り「勝鬨橋」を見る。



築地大橋が近付いたら、その先は現在、工事中で通行止めとなっていた。
仕方ないので左の土手の石段を上り、道路に出た。
そして暑くて疲れてはいたが、滅多に無いことなので築地大橋に上ってみた。


 隅田川テラスから「築地大橋」を見る。



(おまけの話)
夜に家を出ることが無いので、「おまけの話」に困ってしまった。
そこで本当は真っすぐに家に帰りたかったが、築地大橋の夜景の写真を撮ることにした。道路わきに設置されたエレベーターで、築地大橋の上に出た。

こんな時間に珍しく歩いている人がいた。
築地方面からは時々、帰宅途中のサラリーマンが自転車でやって来るだけだ。


「築地大橋」の歩道を歩く人がいた。



橋の上は開けているので、川風が通り過ぎる。生暖かい風だが、吹かないよりましだ。
ブルーにライトアップされた橋が美しい。
そのブルーが歩道も染めている。


「築地大橋」はブルーにライトアップされていた。



東京タワーが、この日はカラフルだ。
なにかの記念日などには、オレンジから色々な色に変わる。
隅田川を行き来する船も絶えた。橋の上を走る車の量も減った。
この道路は築地市場に繋がっているので、朝は4時過ぎから車の量が増える。

久し振りに夜の徘徊を楽しみ、家で浴びたシャワーは気持ち良かった。
これで私がビールでも飲めるなら、最高なのだが・・・。


「築地大橋」の向こうに東京タワーが見えた。

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    夜は醜いものを消し去って、灯だけが見えて、おっしゃる通り本当にきれいですね。古い勝鬨橋も、ライトアップされると見違えるようです。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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