心の伊達市民 第一号

上野と秋葉原の違い

そろそろ上野不忍池の蓮の花も終りを迎える頃だと思い、8月5日に今シーズン最後の蓮の花を見に行った。この日も気温は35度で、中央区より「熱中症注意」のお知らせが届いていた。同じく中央区の図書館からは「貸出図書の返済期限」のお知らせも届いた。

そこで月島図書館経由で、大江戸線で「上野御徒町駅」で降りた。
駅を出ると、まだ10時少し過ぎだというのに、暑い!


蓮の花托は「ハチの巣」のようだ。



駅から不忍池までは歩いて10分も掛からないが、日影が無いので暑い!
不忍池に着いたら「うえの夏祭り」の期間だというのに、テント張りの店は休んでいる。暑さのせいか、平日はお客も来ないので休みにしているようだ。
池を見たら、花が咲いている蓮は少ない。ほとんどが花が散って花托になっている。


この時期に「つぼみ」の蓮は少ない。



蓮の花は早朝に咲き始め、午前7時~9時頃に満開になる。気を付けていれば、優しい香りがするようだが、匂いを感じたことはない。午前9時を過ぎると花は閉じてしまう。
花が散り中心部に出来る花托が特徴的で、その形状が蜂の巣に似ていることから「はち巣」となり「はす」と呼ばれるようになったようだ。


 見渡す限り「ハチス」が見える。



池に突き出た木道を歩いて、先端まで行った。
途中にガラスの風鈴を吊るした場所があり、風に風鈴が揺れて涼し気な感じを出している。しかし風鈴の柔らかな音くらいでは、この暑さから逃れられない。

風鈴から下がっている札には「魔利支天徳大寺」と書いてあるので、そのお寺の寄贈のようだ。この寺を調べてみたら、上野アメ横にあった。きっとインバウンドで、アメ横商店街からのお布施が多かったのではないだろうか?


ガラスの風鈴(魔利支天徳大寺の札が下がっている)



不忍池の「ハチス」を見ていると、ハチスの中のタネが幼虫のように見えて来て、いまにも動き出しそうに感じる。蓮の花は美しいが、ハチスはチョット気持ち悪い。
私が10年ほど前にホーチミン市に滞在していた時に知ったのだが、ベトナム人は蓮と縁が深いようだ。

7月頃になると、アチコチの道路端で「ハチス」を売っていた。
夏には彼らは蓮のタネが入った「チェー」という「ぜんざい」のようなものを好んで食べていた。



(おまけの話)
秋葉原駅前で「2050ゼロカーボンちよだ」という、詳しくは分からないがイベントがあると知って、不忍池に行く時に降りた「上野御徒町駅」の隣の駅なので行ってみた。
昔は秋葉原と言えば「家電の街」で、その次に「メイドカフェの街」となり、いまは「アニメとゲームの街」になっている。家電はみんなの住む町の近くに大型店が出店したので、わざわざ秋葉原に行く必要が無くなってしまった。


 「秋葉原駅前」の混雑



山手線で「秋葉原駅」で降りて改札口を出たが、久し振りなので以前と感じが変り、方向感覚が狂ってしまった。少し歩いたが全く分からないし暑いので、ランチにして頭を休めることにした。汗をかいて店に入り「冷たい料理」を注文して失敗した経験から、ラーメンにした。

その理由は店は冷房が効いているので、料理が出て来る前に体が冷えてしまうのである。だからそれを考慮して、最近は温かいものを注文するようにしている。


 ラーメン(390円)「日高屋」



腹もいっぱいになり、落ち着いて自分のいる場所を確認した。
そして今回の目的である「20500カーボンちよだ」の会場へ向かった。

千代田区の説明では『「20500カーボンちよだ」の実現に向け、ペロプスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電における「発電する内窓」の実証実験を日本で初めて千代田区で実施します』とのことだった。これでは私には理解出来ないが、太陽光パネルに代わる新しい技術の発電方式らしい。


「ペロプスカイト太陽電池」の実証実験の設備



駅前の会場に着くと、ガラス張りのトレーラーハウスのようなものが置いてあった。
しかし誰もいないし、入口には柵がしてあり閉鎖中だった。
係員が『昼飯に行っているのかな?』と思い、入口を覗いたら上に看板があった。
そこには「月曜日は定休日」と書いてあった。調べてから来なかった私のミスである。

だいたい役所が絡むイベントは、ほとんどの場合に「月曜日が休み」なのであるのを忘れていた。暑くて参っているところへ、追い打ちである。お陰で近くの店で大々的に「半額!!」と派手に宣伝しているのに、なにを売っているのかも見なかった。


ワゴンで何を売っているのか?「半額!!」だった。



わざわざ暑い中を秋葉原まで来たのだからと思い直して、少し街の様子を見て歩いた。
上野と秋葉原は1駅しか離れていないのに、全く雰囲気が違う。
上野は「静」で、秋葉原は「動」という感じがした。
秋葉原は外国人観光客も多く、汗をかきかき何かを求めてウロウロしている。
いたるところにマンガの目の大きな少女の絵が描かれていて、若者の街である。
秋葉原が一番似合わないのは「私」だった。


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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    もう数年前になりますが、久しぶりに秋葉原へ行って、辟易としました。建物が下から上まで、完全な広告塔化していて、その視覚的刺激に耐えがたく、身体が拒否反応を起こしてしまい、何も見ずに、見たくなく、帰宅しました。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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1,435,941回

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