心の伊達市民 第一号

豪雪の旅(5)・・・・・雪の十日町

ブログ閉鎖中の話題(2015年2月17日)

この旅の最終日となった。朝起きたら、雪は降っていなかった。
そこで朝食前に近所を散歩したら、向こうからトラクターがやって来た。
牛舎の前の雪かきをするために、農家のオヤジが家から牛舎にやって来たのだった。
雪国の朝は早い。みんな寒い中を働いている。


十日町の道路沿いは、町中が総出で雪かきをしている。



作業が終るのを待ってオヤジに酪農に付いて話を聞いて、厳しい現実を知った。
宿に戻り朝食の時にその話をしたら、「あの人は62歳で、25歳のフィリピン人の
嫁がいる。でも、お産のためと言ってフィリピンに帰ったまま戻らない」という事情
があった。彼は酪農だけでなく、嫁問題でも厳しい人だったのである。


雪かきをサボると、このようになり、店に入れない。



帰りは往きと同じ経路ではなくバスで十日町に出て、そこから「ほくほく線」に乗って
越後湯沢に出ることにした。
宿の奥さんに軽自動車でバス停まで送ってもらい、8時35分発のバスを待った。
奥さんはバスが来るのを待たないで、戻って行った。


お金に余裕のある店は小型除雪車を使っている。



バス停には先客の40代と思しき男がいた。
時間を過ぎてもバスが来ないので、その男に声を掛けて聞いてみた。
彼も「変だなー」と言うばかりだ。それでも全然、バスが来ないので話が弾んだ。
そして彼が昨日、私が温泉に入った「もえぎの湯」の調理人だと分かった時は驚いた。


アーケードの下を歩いていたら、上から雪の塊が落ちて来た。



私は前日の秋山郷の写真撮影時に、この温泉に入り昼飯を食べたのだった。
「じゃあ、昼食の蕎麦定食を作ってくれたのはあなただったの?」と、お互いに驚いた。
昨日のお客は私1人だけだったそうで、作ったのも食べたのも我々2人に間違いない。
偶然とは言え、1人旅はだから面白いのである。


反対側に回って見たら、上で3人の男が雪かきをしていた。



やっとバスが来て乗車し、運転手に「なぜ定刻にバスが来ないのか?」と聞いて驚いた。
この運転手は、私が初日に越後湯沢駅から津南市役所前まで乗った時と同じ男だった。
彼は方言が酷く、私は彼の言うことの50%くらいしか分からない。

それでも大凡だが分かったことは、「バス停の時刻表は平日用で、今日は祝日だ」ということのようだった。それなら、休日用の時刻表も書いておけ!・・・と言いたい。


十日町駅でも除雪車が雪と戦っていた。



十日町にバスが到着して、そこから駅まで歩いて行った。
町中の商店街で雪下ろしをしている光景に出会ったが、見ているだけで疲れてしまった。
電車に乗って驚いた。トンネルに入ると電気を消して、天井がコンピューターグラフィックで光と音楽の芸術となる。 特別料金は不要なので、乗る値打ちがある。


線路には出動を待つラッセル車が待機していた。



(おまけの話)
十日町駅に着いたら、電車の到着までにしばらく時間があることが分かった。
ホームは寒いので電車を待つ為に待合室に入って、私はそこで驚愕の事態に遭遇したのである。そこになんと禿げ頭のセーラー服姿のおじさんがいたのだ。


セーラー服おじさんと記念撮影。おじさんのポーズは気持ち悪い。



私は以前に都内で2回も、このセーラー服おじさんを見掛けている。
そこで知り合いでもないのに、思わず「こんにちは。寒いのになぜこんなところまで来ているんですか?」と聞いた。

セーラー服おじさんは「雪の中でローカル線に乗りに来ました。あなたは何しに?」と
聞くので、「豪雪地帯の雪の写真を撮りに来ました」と言ったら、「撮った写真を見せて下さい」ということになり、カメラにあった写真を見せた。


「ほくほく線」の電車がホームに入って来た。



セーラー服おじさんは「素晴らしい写真ですねー」と言っていたが、話をした限りでは普通の人だった。危険人物ではないが、でも奇人変人ではある。
私は「そんな格好で風邪を引かないようにね」と言ったら、「やせ我慢です」と答えた。

そして、私は電車に乗るために別れたが、奇妙な気持ちは今でもズーと続いている。
3泊4日の豪雪地帯の旅だったが、盛り沢山の経験をした。


「ほくほく線」はトンネルに入ると、天井一杯にGCの星空が出現した。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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