心の伊達市民 第一号

小さな発見(28)

【アメリカの物価】
ロサンゼルスに住む親戚で建築家のIさんが、LINEで食事に行った写真を送ってくれた。
店は「KOURAKU」という名で、いわゆる日本の大衆食堂のようだ。
店主が「大谷翔平」のファンらしく、ショーウィンドーにはたくさんの大谷グッズが飾られている。

メニューを見るとビールは3.75ドル、水さえも3ドル、焼きそばは19ドル、ラーメンは19ドル、餃子は6.25ドル、ビーフカレーは18ドル、うな丼は29ドル、とんかつは22ドルだった。例えばビールと焼きそばを注文すると22.75ドルになり、日本円で3640円にもなる。

それにチップ(15%)と消費税(9.5%)が掛かるから、なんと「4600円」くらいになってしまう。これじゃー、年金生活者は簡単な外食にも行けない。   


 レストランの食品サンプル



【ビッグマック指数】
新聞の朝刊の一面に面白いニュースが載っていた。
「1時間働いて買えるビッグマックの個数」というもので、世界中の物価の比較の目安になる。この図にフランスとイタリアが出ていないが、その国ではマクドナルドがあまり食べられていないようだ。

1時間働いてオーストラリアでは「3.95個」も食べられる。日本は「2.18個」だが、円安の影響が大きいのだろうと思う。
シンガポールも韓国もドルに対して自国通貨が安くなっているので、そのせいである。

「1時間働いて」というのが、「どんな仕事」かが分からないが、オーストラリアは現場作業員でも時給は高い。時給だけで比較すと、日本は韓国・台湾・香港にも負けているのが悲しい。


 ビッグマック指数表



【春節の光景】
今年の春節は1月28日(火)から2月4日(火)までの8日間だそうだ。
アジアで春節を祝う国である中国・香港・韓国・ベトナム・マレーシアなどから、今年も観光客が日本へやって来た。

しかし私は例年より中国からの観光客は少ないように感じた。
その代わり増えたと感じるのが、欧米系の観光客である。
アジア系の観光客で目立つのは、日本でブランド品を買い漁ることだ。
ヨーロッパのブランド店の前には、開店前からアジア系観光客が大勢並んでいる。

また中古ブランド店にも、大勢の客が入っている。もしかして彼らは日本で買い付けて、自国で転売するのかもしれない。


 「HERMES」に並ぶ中国人



【冬の浜離宮】
そろそろ浜離宮恩賜庭園の「蝋梅」が咲く頃ではないかと感じていたら、マンションの友人が「蝋梅が咲き出した」と知らせてくれた。
ニュースでは「今シーズン一番の強い寒気が、西回りで流れ込み始めている。今週は寒気が長く居座るため、西日本を中心に気温が平年を大幅に下回る見込み。強烈な寒波が日本列島を襲っている」と知らせていた。

寒い中を歩いて浜離宮に向かった。9時10分前に着いたら、まだ門が閉まっていた。初めての経験だが、開門は10時と書いてあった。開門と同時に入ったのは4人で、私の他に白人夫妻と日本人男性だった。

私は潮入りの池の近くの蝋梅が植えてある場所に急いだ。蝋梅は白梅や紅梅のように華やかではないが、春を告げる梅である。菜の花畑も黄色く染まり、水仙も咲いていた。
この日の最高気温は9度だったが、春は近付いている。


 「蝋梅」(浜離宮恩賜庭園)



【運上所】
江戸バスで「聖路加国際病院」で降りると、すぐ右にゴミ置き場のような囲いがある。
そこにはタイルで描かれた絵があり、「運上所」と書かれている。
私は初めて聞く言葉なので、家に帰ってから調べてみた。

すると「運上所」というのは『江戸幕府は鉄砲洲明石町の一帯を外国人居留地と定め、この地に税関業務等を行う運上所を設置し、これが東京税関の始まりとなりました。現在の料亭「治作」の場所が、かって運上所のあった場所で、治作の門前に石碑「史跡運上所跡 東京税関発祥の地」があります』とあった。

治作というのは「水炊き」で有名な高級料亭で、私は前は通るが入ったことはない。


 聖路加国際病院前の「運上所」のタイルの絵。



(おまけの話)【凍った鶴の噴水】
2月5日の夜から寒波が東京にも襲い、天気予報では「気温がマイナス1度」と知らせていた。気温がマイナスとなると、私には行く場所がある。それは日比谷公園である。
公園の奥にある「鶴の噴水」が凍結するからだ。近年はなかなかマイナスにならない。

10年くらい前はマイナス2~3度になる日が続いたので、鶴の噴水の羽から長いツララが下がった。今回はたった1日だけなので、ツララも短いだろうと考えた。
朝起きて天気予報を見たら最低気温が零度に変っていたので、ツララが出来るかどうか心配になった。


池の手前から撮影



「駄目でも仕方ない」と少し諦めながら、2月6日の午前7時30分の都バスに乗った。
有楽町駅前で降りて、日比谷公園を目指して歩く。サラリーマンも大勢同じ方向に歩いて行く。日比谷交差点の信号を渡り公園に入る。

心字池の日陰の部分だけが、薄い氷が張っていた。
鶴の噴水の池に近づくと、鶴の羽からツララが下がっているように見えた。
もっと近付いて行くと、長さは短いがツララが出来ていた。「良かったー」と思った。
同じことを考えるオヤジがいて、立派なカメラで鶴の噴水を狙っていた。


 反対側に廻り、逆光で撮影。



池の手前側の藤棚の場所から撮影したが、どうもツララがハッキリ映らない。
そこで反対側に回ると、逆光になりツララが太陽の光を浴びて白く輝いていた。
その先の官庁や弁護士会館に向かう人達も、スマホを取り出して鶴の噴水を撮っていた。

この日の最高気温は9度らしいが、太陽の光を浴びて間もなくツララも消えてしまうだろう。地球温暖化が言われて久しいが、この自然の光景をいつまで見られるだろうか?


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コメント

  1. 寒波到来?(Y)

    寒波到来?(Y)

    返信

    日本中に寒波が来ているようですね!故郷長野県諏訪地方も近年になく寒い日が続き、諏訪湖の全面結氷のニュースが紙面を賑わしました。久しぶりに「御神渡り」が見られると地元の住民の期待が高まったのですが、諏訪郡豊田町の神主の祈りもむなしく翌日には強風と暖気にために湖面が波立つ始末で今年も「御神渡り」の出現がありませんでした。図書館から借りた笹本稜平氏の「アイスクライシス」を読了したばかりでしたので、残念な気持ちでいっぱいです。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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1,461,577回

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