心の伊達市民 第一号

「山王祭」と「つきじ獅子祭」

【山王祭・日枝神社】
今回は都内の有名な2つの祭りを取り上げる。
祭というのは通常は1日だけではなく、3~4日間は続けるのであるが、神輿が出る時が一番盛り上がる。そこで赤坂にある日枝神社の「山王祭」が6月にあり、「神幸祭」が行われるので取材に行った。

「山王祭」の由来は『徳川時代、江戸城内に入御した御神輿を、三代将軍 家光公以来、歴代の将軍が上覧拝礼する「天下祭」として盛大をきわめ、江戸三大祭の筆頭として、例年6月に開催される』とある。


日枝神社の大鳥居



日枝神社のホームページを見たら、次のように書いてあった。
『神幸祭は東京都心をおよそ300メートルにわたる神幸行列が練り歩く、山王祭の中でも特に壮麗な行事です。・・・』

『御鳳輦二基、見や神輿一基、山車六本が、王朝装束に身を包んだ総代役員や氏子青年を中心とする奉仕者およそ500名とともに氏子区域を巡行します。その荘厳な姿は、まさに現代に蘇る王朝絵巻と言えるでしょう』。


日枝神社への石段



「神幸祭」の 日程を調べたら、6月7日に行うと分かった。そこで巡行コースを調べて、三宅坂で待ち構えることにした。予定の通過時間は11時05分であるが、巡行が来る気配は全くない。しばらく待ったが来ない。
仕方ないので有楽町へ戻って、ランチを食べてから家に戻った。

そしてネットで調べて、自分で呆れ果てた。ホームページに出ていたのは前年の「神幸祭」で、但し書きに『2025年は影祭りのため、神幸祭の巡行は行わない』と出ていた。もうかなりボケが進んで来たようだ。
仕方ないので、私が以前に写した日枝神社の写真を使うことにした。


日枝神社の赤鳥居



【つきじ獅子祭】
波除神社で行われる「つきじ獅子祭」は6月10日から15日の6日間で、獅子頭の渡御は再確認したので15日(日)で今度は間違いない。
その由来は以前にも書いたと思うが、だいぶ前のことなので、もう一度書くことにした。

『いまから350年ほど前、築地一帯は海だった。明暦の大火の後に4代将軍 家綱公が手掛けた埋め立て工事は困難を極めた。堤防を築いても築いても激波にさらわれてしまう。ある夜のこと、海面を光りを放って漂うものがあり、船を出してみると立派な稲荷大神のご神体だった。・・・』

『みなは畏れて現在の地に社殿を作りお祀りをした。それからは波風もピタリと収まり、工事は順調に進み埋め立ても終了した。それ以来、「災難を除き、波を乗り切る」として「波除稲荷神社」として現在まで崇敬が篤い』。


 築地「波除神社」前の屋台



次に「つきじ獅子祭」の由来だが、次のようなことである。
『江戸時代・萬治二年のご創建の折に、波風をピタリとおさめた「波除」のご神徳のあらたかさに驚き奉納された、雲を従える「龍」、風を従える「虎」、一声で万物を威伏させる「獅子」の巨大な頭を担いで回ったのが、「つきじ獅子祭」の始まり』である。

今年の「つきじ獅子祭」は、3年に一度の本祭りである。
最終日の15日は「弁財天お歯黒獅子」、「天井大獅子」、「千貫宮神輿」が出る。
しかし天気予報では14日(土)午後からと、15日(日)の朝から雨だった。


波除神社前に並んだ「弁財天お歯黒獅子」(左)と「天井大獅子」(右)         



朝起きたら小雨が降っていた。大雨なら見に行くのを止めようと思っていた。
千貫宮神輿の渡御は午前8時30分と書いてあったので、日曜日は出掛けない主義の私は迷ったが、3年に一度のことなので出掛けて行った。

次の3年先は祭りはあるだろうが、私がどうなっているか分からないからだ。
現地に着いたら既に大勢の法被姿の氏子達が集まっていて、お参りしようと思っていた私は神社の中に入れない。


 神主が乗った人力車



午前8時30分になったら神社の境内ではなにかやっているが、それは見えない。
獅子の周りの男達は、時々、頭を下げる。境内の挨拶に応えているのかもしれない。
スピーカーを使わないので、私には全く聞こえない。

その内に関係者が市場への道を開けさせていた。
それを合図に旦那衆が「木遣り」を歌いながら、ゆっくりと前に進んで行った。


 「千貫宮神輿」が出発



続いて「お囃子の山車」、「弁財天お歯黒獅子」、「弁財天お歯黒獅子」、神主の「人力車」、最後に「千貫神輿」が続く。
良い写真を撮りたいと思っていたのに、観客はみんながスマホをかざして写真を撮る。
中には自撮り棒の先にスマホを付けて、それを伸ばして動画撮影しているオヤジもいる。

これではスマホだらけの写真となってしまい、スマホの入らない決定的な場面で写真は写せない。「祭りではスマホ禁止」の条例を作って欲しいものだ。


 築地市場内を進む巡行一行



神輿の後に続きたかったが、道路いっぱいに広がった関係者で私は前に行けない。
そこで遠回りして、一行の来る「新大橋通り」に先廻りして待つことにした。
しかし一行は遠くに見えるが、いつまでもこちらにやって来ない。神社から200メートルくらいの場所で、止まったままだ。

どうやら担ぎ手の受け持ち範囲が決まっていて、次の築地四丁目会に引き渡すようだ。
20分以上も待って、やっと一行は動き出した。


「弁財天お歯黒獅子」



築地市場を出た所は、交通量も多い新大橋通りである。
一行は長い行列なので警察官が信号の時間を調節しているが、それでも1回では渡れず3回の信号でやっと渡り切った。獅子は台車に乗っているので、スムーズに渡って行く。

ところが神輿はわざと、アチコチに揺れ動く。
見物客も多いし途中で車も通るので、動画撮影は獅子だけになってしまった。
でも祭りは見るだけでも楽しい。私も若ければ、神輿を担いでみたかった。


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コメント

    祭り好き(Y)

    祭り好き(Y)

    日本人の「祭り好き」は今更ながらですね。見るもよし、参加するもよし。子供心にわくわくした事を思い出します。屋台のアセチレンガスの臭いを思い出すのはかなりの年寄でしょう。少ないお小遣いを握りしめて、何を買おうかと出店を覗いてうろうろするのが楽しかったなー!

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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