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親友と出雲大社と(8)

前回の話

 久しぶりに会いにきた友人は改札口で待っていてくれた・・・

懐かしい友人に会うときは
とてもうれしい気持ちになる。

友人とは何だろう。
自分にとってどういう存在だろう。
これについては
ある時からよく考えさせられた。

その昔、子ども時代には
親から友だちをたくさん作れとか、
みんなと仲良くしろとか、
そんなふうに育てられてきたと思う。

しかしある時、
自分が自立したと意識できた頃から
その教えは自分にとっては
正しいものではないと思った。

友だちはたくさんいる必要はない。
別にみんなと仲良くしなくてもいい。
つまり付き合いたくない人とは
付き合う必要はない。
できれば数人の親友がいればいい、
というのが僕の結論である。

その友人の中でも
本当に信頼できるような、
そして会っていても会えていなくても
いつも心の中にいて、ずっと付き合える人間もいる。

中野Aというのはそういう存在である。
こういうのを親友というのであろう。


視力は片目がほぼ見えず、片目の視野はほぼ無いらしい

こいつとのたくさんの思い出がある。
会って話をするとバカをやっていた時代の思い出が
次々と出てくる。
まあその内容はいいだろう。

ただそんな奴が
今こうして目が見えなくなり、
筋萎縮になりつつあり、
そして色々と心配事も重なって
弱って目の前にいる。

痛ましいと思いながらも
僕は何もできない。
ただ生来の明るい性格はまだちゃんとあるようで
きっと大丈夫だろうと思った。

実はこの記事は
途中からなかなか筆が進まず、
数日かけて書いたのだが、
昨晩、中野Aの夢を見た。

覚えているシーンは、
二人して歩いていて、
僕が大きな水溜まりのようなところに
足を突っ込み、
膝から下がびっしょりになってしまったところ、

それを見た中野Aはその辺にあった
プールのようなところにわざわざ飛び込んで
全身ずぶ濡れになった。

多分、ウケを狙った行動だったのだろう。
しかしその時に一緒にいた人に

「自分から水かぶるなんてバカじゃないの?」

と冷ややかにされて
かなり落ち込むという夢だ。

そのあとすぐに目が覚めて
僕はトイレに行ったわけだが、
この夢の意味を深く考えてしまった。
おちゃらけてウケを狙うのはあいつらしいのだが。
まあトイレに行きたくなっていたから
水関連の夢を見ただけかもしれない・・・

ともあれ、
久々の再会を果たし、
彼はとても喜んでくれ、
遠くまで来て本当に良かったなと思った。

お互いにあと何回会えるかわからないが、
また機会を見て会いに行こうと思っている。

そのときはまた元気な顔をみせてくれ。
数少ない親友なんだから・・・

おわり


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豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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