まぁ、今時はこういう類の事、なかなか教えてくれる方も少ないと思いますから、あえてブログとして書き込みしたいと思います。


位牌は、縦長方形の木牌に死者の戒名(法名)を記したものですよね?
死者の霊が宿る依り代と考えられます。
死んだ人間の魂は、位牌に寄り付き祀られる事で祖霊の仲間入りをする事になります。

一人の人間が亡くなった時には、本来は家位牌(内位牌、本位牌)、野位牌、寺位牌の三種を作ります。家位牌は家の仏壇に置かれるものですよね…。
野位牌は葬儀用の白木の簡易的なもので、死者の葬式の祭壇に飾られた後、野辺送りの時運ばれて、埋葬場で棺と一緒に焼かれるかその場所に放置されます。
寺位牌は、寺の本堂や納骨堂などに置かれるもので家位牌の分霊です。

位牌には、表に戒名や法名、死亡年月日、裏に生前の俗名、死んだ時の年齢(享年、行年)が書かれます。
家族が毎日拝む家位牌は、葬儀から四十九日の忌明けまでは白木、その後、恒久的な黒塗りや朱塗りのものにしますよね?
これは死者の魂がだんだん浄化されて祖霊となって行くという考え方に基づくもののようです。

位牌は、そもそも霊を寄り付かせる道具でありますから、日常的に霊界と通じる機能を持っています。
死者の霊が宿るシンボルとしての役割から発する霊力があるとされます。
例えば、位牌を所持する事によって死者の魂(あるいはその意志)が、情熱・勇気・エネルギーを与えてくれる場合がよくあります。

また、死者の霊が祖霊(神・仏)になるための浄化装置、あるいは祖霊の世界への乗り物としての能力があります。
浄化されず、祖霊の世界への乗り物を得られない死者の魂は、浮遊霊となってこの世に留まり、悪霊として人を悩ませたりする事になります。

これに共通する位牌の能力を示すものとして、仏教儀礼の施餓鬼供養で用いられる三界萬霊位牌というのがあります。
この位牌は、簡単にいえば悪道に落ちて極楽浄土に行けず飢餓と渇きに苦しむ死者(餓鬼)を救う仏の力のシンボルと言われています。

更に、この世における延命長寿を与える霊力があるとされています。
生前に自分のお墓を作るという例はよくありますが、生前に作る位牌の事を、逆修牌とか寿牌といい、生前墓と同じく生きているうちは朱文字を入れます。
これによって死後は冥福を得られ極楽浄土行きが約束され、この世では健康で長生き出来るとされています。

尚、位牌の形というのは、死霊に関係するとの理由から昔から人に嫌われています。
山に関する禁忌の中に、位牌に似た地形の事を位牌山と呼んで、そこの木をやたら切ったりするとその人に家に凶事が起こると言われます。
この場合、位牌の機能にともなってその形にも霊力が生じると考える事が出来るのではないでしょうか…?

最近、お客様から、お位牌を作らなかったり、宗教の問題はありますが、葬儀をしなかったり、戒名を付けないという話もよくききます。

お位牌大切ですよ…。

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