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じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
ある日、写真展の案内ハガキが届いたので、半蔵門まで写真展を見に行った。
写真展の場所は「JCIIクラブ25」というギャラリーであった。
「JCII」というのは「一般財団法人 日本カメラ財団」のことで、ここでは日本国内外のカメラ・写真・映像等の展示や関係文献の一般公開など、写真・映像文化の向上に力を入れている」組織である。地下一階が貸しギャラリーになっていて、写真好きのグループなどがここで写真展を開催している。
案内ハガキにあった会場に行くと入口に女性が2人座っていて、入場前に記帳するようになっていた。私は記帳をしてから会場に入った。
そこは2部屋に分かれていて、沢山の写真が展示してあった。
それは写真教室の生徒達の作品展のようだった。先生の作品も2点ほど出ていた。
帰りがけに受付の女性に聞かれた。『どなたの紹介ですか?』
私は『作品の中に知り合いがいなかったので、誰の紹介か分かりません』と答えた。
私が記帳した住所を見ていた女性が、『Xさんのお知り合いですか?』と聞いたので、『そうです』と答えたら、それから少し話が弾んだ。でもそれ以上は話も無いので、会場を後にした。この会場に来ていたのは私だけだった。
写真好きのグループが先生の指導で、写真展を開くことは多いように感じている。
会場で記帳を要求されるので、それに住所・氏名を書くと次回から案内が届くようになる。私は出来るだけ見に行くようにしているが、アマチュアの写真展を見に来る人は少なく、多くは関係者のようだ。
JCIIでは1階でプロのカメラマンの写真展も行っている。
今回は「間 世 潜」という既に亡くなったカメラマンの所蔵作品から、厳選した「トラピスチヌ大修道院」というタイトルでモノクロ写真が展示してあった。このカメラマンは写真史上に名を残しながら詳細が不明な写真家だったが、近年になり大日方欣一九州大学教授の研究で来歴や作品が解明されたのだそうだ。
作品は1950年から5年間にわたりトラピスチヌ大修道院で撮影されたもので、私は見た途端「凄い!」と感動した。
同級生のプロカメラマンが言った『その時、そこにいる』を実感できる作品の数々だった。
JCIIで写真展の案内ハガキがたくさん置いてあるのを見付けたので、それをもらって来た。ほとんどがプロカメラマンの作品展で、またほとんどが無料で見学出来る。
プロの撮影した写真は、人によってはとても難解である。
これは他のアートにも言えることで、私のレベルでは理解力不足で「下手だなー」と思う写真もある。アマチュアの写真展は、上手と下手がハッキリしているので私でも分かる。下手でも発表したくなるのが、写真を趣味にしている人の気持ちなのである。
カメラのメーカーやプリンターのメーカーは、いつでも写真展をやっている。
NIKON、CANON、SONY、フジフィルムのショールームを兼ねた店舗にはギャラリーがあるので、そこでプロの写真を見る。
EPSONのギャラリーは有楽町の私の通う床屋の隣のビルなので、1ヶ月に1度は必ず見に行く。
NIKONの銀座のショールームは廃止されてしまい、新宿に行かなければならなり少し足が遠のいた。でも色々な写真展を見て廻り思うのは、アマチュアは「写真を趣味にしている人が多い」、プロは「カメラマンが多くて、競争が激しいのだろうなー」である。
同級生のプロカメラマンの大高 明さんから、メールで写真展の案内が届いた。
その写真展のタイトルは「Light & Culcure」で、日本旅行写真家協会の主催だった。
34人のプロカメラマンの作品が展示してあったが、彼は今回は6点の出展であった。
作品はネイティブ・アメリカンの「ロックアート」の写真であった。
大高さんの解説によると、『文字を持たない彼らは「存在の証」を残し、伝えたいという人間の願望を様々な図形で人の生から死、そして霊的な世界、動物、植物、地形、幾何学的なパターンなどを岩面に彫り込んだ。鉄器などの道具が無かった時代に費やした時間や労力は計り知れない。意味、目的は不思議と謎に満ちているが、意思は伝わって来る』とあった。
彼の解説は多くのアート作家の難解な自己主張と違って、とても分かり易かった。
【大高 明ホームページ】・・・https://www.expos.jp/
(おまけの話)
ある日の新聞の文化欄に、個人的に世界の歴史上のカメラの収集家の話が出ていた。
その人の名は「高島 鎭雄」といい、世界中のカメラの歴史に残るようなコレクションの話だった。
それを人生の残り時間を考えて、「日本カメラ博物館」に寄贈し一般公開すると書いてあった。みんなある年齢になると、「人生の残り時間を考えるのだなー」と思った。
そして私はネットで検索して、すぐに見に行った。
日本カメラ博物館は地下鉄「半蔵門駅」から、歩いて5分ほどのところにある。
写真展が行なわれる「JCII」と同じビルにある。
今回のテーマは「私が集めたカメラの歴史・私的コレクション」であった。
入場料は300円で、これだけのコレクションを300円で見られるとは嬉しい。
会場は広く、珍しいカメラが多数、展示されていた。(撮影不可)
「世界最初の市販カメラ」は1839年に、パリで発売されたものだそうだ。
コレクションの多くは歴史上のカメラで、世界だけでなく日本メーカーの歴史的なカメラもある。私が初めて手にした「二眼レフカメラ」も陳列されていて、とても懐かしかった。
変わり種としては「ピストル型カメラ」とか、いまでいうところの「盗撮用カメラ」などもあった。膨大な数のカメラと付属品、フィルムの歴史などが順を追って展示されていた。興味の尽きない特別展だった。
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/enjoy/entry-18807.html
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父の愛したカメラは多分リコーフレックスIII だったのでしょう。形はローライフレックスに似ていましたが、当時の父の収入を考えると、国産カメラを購入したのでは、と推測します。なんせ、私はまだ幼少で区別がつきませんでしたが、上からのぞいてすりガラスの上に現れた映像をピントを合わせて撮る、という父の姿はよく覚えています。父が撮影者だったので、彼自身の写真が極端に少なく、今、残念に思っているところです。